あ
- IFO注文(アイエフオー注文)
- IFDとOCOを組み合わせたもの。例えば新規の指値注文(第一の注文)を発注すると、同時に決済注文(第二の注文)のOCOを発注。第一の注文が成立した時点で、第二の決済注文のOCOが自動的に有効となる。買う値段を決め、それが成立した場合に、決済や損切りの注文が動じに出せる便利な注文。
- 相対取引
- 取引所を通さないで、売り手と買い手が直接売買をする取引。
- アスク
- Ask。取引レートを提示する側の売値のこと。買いたい側が買える売値のこと。「オファー(Offer)」とも言う。
い
- 維持証拠金
- ポジションを保持するために必要な証拠金。
- 一目均衡表
- 相場を時間、波動、値幅の3つの骨子に沿って捕らえるテクニカル分析の代表的な手法。ローソク足と5線の折れ線グラフ(転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行スパン)から構成される。
- 移動平均線
- 過去一定期間の終値の平均値をつないだ折れ線グラフ。相場の平均値であるため、目先の細かい動きが抑えられ、トレンド(傾向)として相場を見ることができる。平均化する期間によって短期線、中期線、長期線があり、各平均線間の位置関係や相場との乖離などから動きを予測しようとするもの。短期の平均線が長期の平均線を下から上につき抜ける状態をゴールデンクロス、逆に短期線が長期線を上から下につき抜ける状態をデッドクロスといい、それぞれ買いサイン、売りサインとしての判断材料となる。
- IFD注文(イフダン注文)
- If Doneの略。新規注文Aが成立すると有効になる注文Bを同時に出す注文方法。
- インターバンク市場
- 銀行同士で売買が行われる金融市場のこと。銀行間取引。取引所は存在せず、主に銀行間で電話取引や電子取引が行われている。
う
- 売り持ち
- 売りポジションを持っている状態のこと。「ショート」とも言う。スクエア(ポジションがない)状態にするには同額のポジションを買う。⇔買い持ち
- 受渡日
- 取引した通貨を受け渡す日。決済日のこと。外国為替の場合、通常二営業日後に受け渡しが行われる。
え
- FX(エフエックス)
- Foreign Exchangeの略。外国為替、またはその取引のこと。日本では特に「外国為替証拠金取引」のことを「FX取引」と呼んでいる。
- 円高
- 円の価値が(ドルに対して)上昇すること。例えばドル円の場合は、円の価値が上がる(ドルの価値が下がる)事によって、支払うドルが減ること。例えば、1ドル=105円から1ドル=100円になれば、円高。
- 円安
- 円の価値が(ドルに対して)下落すること。例えばドル円の場合は、円の価値が下がる(ドルの価値が上がる)事によって、支払うドルが増える。例えば、1ドル=100円から1ドル=105円になれば、円安。
お
- OCO(オーシーオー)
- One Cancel the Otherの略。種類の異なる2つの注文を出して、どちらかが約定したら、もう一方を自動的にキャンセルする注文。
- オファー
- Offer。レートを提示する側の売値のこと。買いたい側が買える売値のこと。Askと同じ意味。
- オペレーション
- 公開市場操作。買いオペレーション(買いオペ)と売りオペレーション(売りオペ)があり、買いオペでは中央銀行が国債や手形などを、民間金融機関から購入することにより市場に資金供給する(金融緩和)。これに対して売りオペでは国債や手形などを民間金融機関に売却することにより、市場の余剰資金を吸収する(金融引締め)。
- 思惑
- 何かの材料に対して、今後「相場が上がるか。」あるいは、「相場が下がるか」を市場参加者が主観的に考えること。
- 米卸売物価指数 PPI(Producer Price Index)
- 米卸売物価指数は、米労働省が毎月の15日前後の木・金曜日のニューヨーク時間朝8時半に発表している、約1万品目の卸売物価を調査しその加重平均をとった指数で、インフレ率の判断材料とされている。 内容的には製造段階別(原材料、中間財、最終財)で品目別の数値が発表されているが、通常「PPI」と言うと、完成品である「最終財」の事を指す。 変動幅の大きいエネルギー及び食品を除いた「コア」指数が注目される。
- 終値
- それぞれの市場における一日の終了時点でのレートのこと。FX取引の場合、一般的にニューヨーク市場の終了時刻である夕方5時のレートのことを指す。
か
- 外国為替市場
- 通貨の売買をおこなう場。通常は、銀行をはじめとする金融機関中心の市場(インターバンク市場)を指す。
- 買い持ち
- 買いポジションを持っている状態のこと。「ロング」とも言う。スクエア(ポジションがない)状態にするには同額のポジションを売る。⇔売り持ち
- カバー取引
- FX取引の場合、顧客との取引に伴い発生する取引業者自身の為替変動リスクを、その取引業者が国内外の金融機関と反対売買を行なうことによって為替リスクを解消すること。
- 為替ディーラー
- 外国為替市場に参加する銀行などで実際に外国為替の取引を行っている人達。
- 為替トレンド
- 為替相場がどの方向に動こうとしているのかという傾向のこと。単に「トレンド」とも言う。
- 為替差益
- 為替相場の変動により生じた利益のこと。キャピタルゲイン。⇔為替差損
- 為替差損
- 為替相場の変動により生じた損失のこと。キャピタルロス。⇔ 為替差益
き
- 金融商品取引業者
- 外国為替証拠金取引を含めた金融商品取引業務を行う、金融商品取引法に基づき登録・認可を受けた業者のこと。
- 機関投資家
- 顧客から預かった資産を運用・管理する法人投資家。
- 基軸通貨
- 取引レートを提示する際に基準となる通貨のこと。現在は米ドル、ユーロを指す。
- 逆指値注文
- 為替レートが今のレートより高くなったら買い、低くなったら売るという取引。⇔ 指値注文
- キャリー・トレード
- 金利の低い国の通貨で資金を調達して、高金利通貨で運用すること。
- キャピタルゲイン
- 為替相場変動により生じた利益。為替差益。
く
- クロス取引
- 米ドルを介さない為替取引のこと。例えば「円」の場合、「ユーロ/円」や「豪ドル/円」のように米ドルが介在しない取引の事を言う。「円クロス(クロス円)」と言えば、円を中心とした取引のこと。
- クロスレート
- 「豪ドル/円」や「ユーロ/ポンド」のように、対米ドル以外の組み合わせの為替レートのことをいう。
け
- 決済
- 反対売買により発生する損益を確定させること。
こ
- 公定歩合
- 中央銀行が民間の金融機関に貸し出すときの基準金利のこと。
- ゴールデンクロス
- テクニカル分析において、短期移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜ける状態のこと。
さ
- 差金決済(さきんけっさい)
- 現物の受渡しを伴わない、反対売買による差金の授受。差金計算だけで取引を終了すること。
- 指値注文
- 将来の目標とする値段まで下がったら買いたい、また、上がったら売りたい、と価格を指定する注文。⇔ 逆指値注文
し
- 塩漬け
- 思惑が外れ損失の出たポジションを決済することなく損失を抱えた状態で保持し続けること。
- 直物取引(じきものとりひき)
- 銀行間取引における外国為替取引のうち、二営業日後に資金の受け渡しがされる取引。別名「スポット取引」。
- 米失業率
- 失業率は失業者を労働者人口で割った数字を~パーセントで表し、前月分の調査結果が翌月の第一週に判るので、経済動向を把握する為の重要な指標とされている。米国は「失業者」の定義として対象年齢を16歳以上(日本は15歳以上)し、毎月12日を含む調査期間中毎月12日を含む週に職は持っていないものの、過去4週間以内に(日本では1週間に)求職活動を行ったことのある人が対象。30日以内に仕事が始まるのを待っている人や休職中の学生、更にはレイオフ(一時帰休)で一時的に失業状態である人も含まれている点などが日本の統計方法と異なっている。
- 市場介入
- 相場が乱高下した時に、中央銀行が相場の過熱感を鎮めるために、市場の動きと反対の取引をすること。正式には「外国為替平衡操作」。 日本の場合、日本銀行が、銀行の為替担当者や海外の中央銀行と密接な連絡を取り合い、為替相場の動向を把握、分析して財務省はその情報を元に財務大臣が必要と判断した場合に日本銀行に対して相場安定の為の市場介入を行うように指示を出す。 介入金額、対象通貨、介入手法も財務大臣によって決定され、介入に必要な資金は財務省が管轄する「外国為替資金特別会計」から捻出される。 また実際の介入額については月末に財務省から発表される「外国為替平衡操作の実施状況」で知ることが出来る。
- 順張り
- 相場の方向性に沿って取引をすること、すなわち、相場が上がっているときに買い、下がっているときに売ること。
- 証拠金
- 取引を行うため、取引業者へ預け入れるお金。担保。
- 米消費者物価指数 CPI(Consumer Price Index)
- 毎月15日前後のニューヨーク時間朝8時半に米労働省が発表。 都市部の消費者がモノやサービスに支払ったお金の価格的な変化を算出したもので、インフレ率の判断材料となる指標。 基準となる年を100として、その基準年の価格と比べてどれぐらい物価が変化したかを調べるもの。例えば物価指数が200になったということは物価が倍になった事を示す。
- ショート
- ある通貨を売りポジションで保有している状態のこと。ドル円ならドル、ユーロドルならばユーロと、初めに示した通貨を売っている状態。
- 信用リスク
- 取引相手方の財政状態の悪化などにより営業が困難な状態に陥り為替取引を実行できなくなる危険性などを指す。
- 米新規住宅着工件数
- 米商務省センサス局が翌月第3週に発表する、前月中に建設がはじまった新築住宅戸数を示す統計で、通常は公共住宅が除かれた民間住宅の着工件数を指す。
- 米住宅建設許可件数
- 住宅の着工に先立って、地方自治体などに許可申請を行わなければいけない地域での前月の調査結果を毎月中旬に発表。 米国ではサンプル数1万9000ヶ所で着工許可を受けたうちの98%は実際に着工されており、住宅着工件数の先行指標として考えられている。
す
- ストキャスティック(STC)
- この分析は、価格が上昇している時終値はその日の高値に近付こうとし、反対に価格が下降する局面で終値は最も 低くなろうとする前提に基づく分析です。ストキャスティック分析は、0から100の目盛の間を動く%Dと%Kという2種類の曲線から成り立って います。%D線は、%K線の或る時間的特定周期における移動平均線であり、%K線は特定される周期での価格幅と比較した終値を測定したものです。
- ストップオーダー
- 逆指値注文のこと。一般には相場が予想に反した時に損失を確定する決済取引注文として出される。
- ストップロス
- 相場が不利な方向へ進んだ際に、さらなる損失を防ぐ目的で、損失を確定させる決済取引。いわゆる「損切り」のこと。
- スプレッド
- 提示された取引レートの買値と売値の差のこと。
- スポット
- 為替市場での直物取引のこと。取引日から二営業日後の決済日を指すこともある。
- スポットレート
- 為替市場での直物取引のレートのこと。
- スリッページ
- ストップオーダーなどの成立時に生じる、指定したレートと実際に約定したレートとの差のこと。
- スワップ金利
- 金利が異なる2つの通貨を売買することで発生する金利差のこと。「スワップポイント」とも言う。
- スワップポイント
- 2種類の通貨の金利差。「高金利通貨の買/低金利通貨の売」の場合は金利を受取り、逆に「高金利通貨の売/低金利通貨の買」の場合は金利を支払う。
せ
- センチメント
- 市場心理のこと。
そ
- 損益
- 取引によって発生する利益や損失のこと。
- 損切り
- それ以上の損失を防ぐために、損失を確定すること。ストップロス。
た
- 対顧客市場
- 銀行などが個人や企業などを相手に外国為替取引を行う市場のこと。
- ダウ平均株価(Dow Jones Industrial Average)
- アメリカの経済ニュース通信社であるダウ・ジョーンズ社が算出しているアメリカの代表的な株価指数。 すべての銘柄がニューヨーク証券取引所に上場しているわけではなく、インテルやマイクロソフトなどは世界最大のベンチャー向け株式市場とも言えるNASDAQに上場している。 ダウ平均株価の構成銘柄は時代背景に合わせて入れ替えが行われているが、ゼネラル・エレクトリック社は算出が始まった1896年5月26日以来ずっと構成銘柄に入っている。
ち
- チャート
- 相場の値動きをグラフで示したもの。
つ
- 追加保証金
- 一定の損失を抱えた場合に、取引を維持するために追加して入れる保証金(追加証拠金と同じ意味)。
- 2Wayプライス
- 取引レートの提示側が買値(bid:ビッド)と売値(ask:アスク)の両方を同時に提示すること。例えばドル/円ならば「110.00-110.05円」と表し、左がいわゆる市場の買値、右が市場の売値を示す。
- 通貨オプション
- ある通貨を、あらかじめ決められた価格(権利行使価格という)で、あらかじめ決められた期日または期日内に、買う権利(コール・オプション)、または売る権利(プット・オプション)を言う。
- 通貨ペア
- 通貨の組み合わせ。ドルと円など。
て
- デイオーダー
- 注文の有効期限が、当日限り有効なこと。
- デイトレード
- 新規注文を出した当日中に決済をして、取引を完結させてしまうこと。この売買手法を行う人を「デイトレーダー」と呼ぶ。
- テクニカル分析
- チャートなどを利用して、過去の値動きと現在の値動きのパターンを読み取り、値動きを予測すること。
- デリバティブ
- 先物やオプションなど、原資産取引からから派生した金融商品の総称。金融派生商品ともいう。
と
- 投機
- 相場の変動を利用して、その価格差から利益を得ようとすること。
- トレンド
- 値動きの傾向のこと。為替トレンド。
な
- 仲値
- 銀行の窓口などで、両替や外貨預金などの際に顧客に提示するレートの基準となる外国為替相場。通常は午前10時頃に各銀行がその日の相場展開を見ながら仲値を設定し、これに手数料を加味したものを公表レートとして提示している。
- 成行注文(なりゆき)
- 取引通貨と取引量だけを指定し、価格はその時の市場価格で取引する注文方法。
に
- 日銀短観
- 日銀短期企業経済観測調査のこと。日銀が2月、5月、8月、11月に行っている、経済の先行き党に対する企業アンケート調査結果をまとめたもので、発表は翌月に行われる。特に景気が良いと答えた企業の比率から、悪いと答えた企業の比率を引いた景気動向指数(DI)が注目される。年4回行っていて、経済の先行き等に対する企業アンケート調査の結果のこと。
- 日経平均株価
- 日経新聞社が算出、公表する、東京証券取引所第一部に上場する約1700銘柄の株式のうち225銘柄を対象として算出する株価指数。 業種的には電気機器が圧倒的に多く、その他食品、銀行、化学、非鉄金属製品などが多い。 銘柄は、1970年以降ほぼ毎年、数銘柄を入れ替えており、基本的は、流動性の低い銘柄を流動性の高い銘柄に置き換える形となっているが、時には銘柄変更時に一時的に224種などになる。
- ニューヨークロスカット
- 毎営業日のニューヨーク市場取引終了時刻である午後5時(ニューヨーククローズ)に、お客様の取引口座の証拠金維持率が100%以上を維持しているかどうかを確認する制度。一定の条件を下回り、証拠金不足が発生した場合、当社の定めた時刻までに不足証拠金以上の証拠金の預託、もしくはポジションの決済にて証拠金不足を解消、もしくは証拠金不足が解消されない場合は、当社の定めた時刻以降に不足証拠金額を充当するまで保有ポジションがロスカットされる。
ぬ
ね
- 値洗い
- ポジションを、時価評価すること。
- ネットポジション
- 売りポジションと買いポジションを相殺して、残った保有ポジション。
の
は
- バリュー・デート
- 決済日のこと。
- 反対売買
- 保有しているポジションを解消するために反対の取引を行うこと。
- ビッド
- Bid。取引レートを提示する側の買値のこと。売りたい側が売ることのできる価格。
ひ
- 必要保証金
- ポジションを保有するために必要な保証金のこと。
- 米非農業者部門就業者数(Nonfarm Payrolls)
- 米雇用統計で特に注目されている指標で、非農業部門の新規雇用数(Nonfarm Payrolls)を指し、失業率などと同時に発表される。農業部門数字には季節労働者が含まれめる為、その人達を除いた就業者数が重視されている。また雇用主から給与を支払われた人の数値となるので、経営者及び自営業者は省かれている。米国では業績悪化でレイオフを行う事が多い為、この数値は景気との強い連動性があるとされている。
- 評価損益
- 保有するポジションを現在値で評価した含み損益。
ふ
- ファンダメンタルズ分析
- 経済成長率、マネーサプライ、雇用情勢、長短金利、政府の政策など経済の基礎的要因に基づいて相場変動の要因を研究すること。
へ
- ヘッジ
- 1つの取引に対して、価格変動によるリスクなどを回避・軽減するために行う別の取引。
- ヘッジファンド
- 世界中の金融市場でレバレッジを効かせて、投資活動を行う私募の投資信託会社。
- 変動相場制
- 為替相場を固定せずに、市場の需要と供給の関係により日々変動する制度のこと。
ほ
- 貿易収支
- 一国の輸出額から輸入額を引いたもの。 輸出・輸入共、モノだけではなく保険・運賃・観光等のサービスの取引も含まれている。
- ポートフォリオ
- 保有資産の構成内容のこと。
- ポジション
- 外貨を売りや買いなどで保有すること。建玉(たてぎょく)。
- ボリンジャー・バンド(Bollinger bands)
- J. ボリンジャーにより考案された統計学を応用したトレンド分析の一手法。移動平均線の上下に、標準偏差を使ってバンドを作ることによって、相場の反転を判断する指標。
- ボラティリティ
- 価格変動率のこと。過去の変動率を示すヒストリカル・ボラティリティと市場で取引するインプライド・ボラティリティ(予測変動率)がある。
ま
- マージンコール
- 損失が発生して、証拠金維持率が一定レベルを下回る場合、取引業者から追加の証拠金やポジションの決済を求められる連絡のこと。
み
む
- ムーディーズ
- アメリカに本拠を置く債券格付け会社。
め
- 名目金利
- 物価上昇率などを差し引く前の、名目上の金利。
- メジャーカレンシー
- 世界中の外国為替市場で多くの市場参加者が頻繁に売買している流動性の高い通貨のこと。米ドル、日本円、ユーロ、英ポンドなどの主要通貨を指す。
も
- 持ち高
- 保有しているポジションの数量のこと。
- もみ合い
- 市場の価格変動が小幅で、相場が小康状態のこと。
や
- 約定(やくじょう)
- 売買や取引が成立すること。
ゆ
- ユーロ
- 1999年に誕生した、単一通貨。参加国であるドイツはマルクを、フランスはフランを、オランダはギルダーといった自国の通貨を永久放棄してユーロを自国の通貨として使用している。2009年5月現在、ユーロ参加国はベルギー、ドイツ、ギリシャ、スペイン、フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルク、オランダ、オーストリア、ポルトガル、フィンランド、ギリシャ、スロベニア、キプロス、マルタの15カ国だが、その他にもサンマリノ、バチカン、モナコで流通している。
よ
- 四本値
- ローソク足やバーチャートで示される値段で、始値、高値、安値、終値の4つの値段のこと。
ら
り
- リアルタイムロスカット
- 取引時間中、お客様の取引口座の証拠金維持率が30%(2011年7月29日より15%)を割り込んだ時点で即時にロスカットが実行される制度。証拠金不足分を補うためのお客様への事前通告は無く、証拠金維持率が100%以上を回復するまで、その時点でのリアルタイムレートでポジションがロスカットされる。
- 利食い
- 反対売買によって利益を確定すること。
- リクイディティ
- 市場での流動性のこと。売りたいときに売れて、買いたいときに買える市場は「リクイディティがある」といわれる。
- リスク
- 損失が出る可能性があること。
- リミットオーダー
- 値段を指定して売買すること。「指値注文」と同じ意味。
- 両建て
- 同じ通貨の買いポジションと売りポジションの両方を保有するして価格変動の影響を受けないようにすること。
る
れ
- レート
- 外国為替相場における通貨の価格のこと。為替レート。
- レジスタンスライン
- 上げ相場での「抵抗線」のこと。例えば、チャートの値動きを見て、何度も116.5円付近まで円安が進むがそのたびに押し戻されて円高に進むという動きがある。それを「116.5円付近にレジスタンスラインがある」という。
- レパトリエーション
- 資金の本国還流。外債などで海外に投資していた資金や、事業会社などの利益を本国のおカネにもどすこと。
- レバレッジ
- テコの原理のこと。小額の証拠金を使って大きな取引をすること。FXでは、このレバレッジを使うことで、預けた証拠金(保証金)以上の取引が可能になる。証拠金率を指す場合もある。
- レンジ
- 相場の上限(高値)と下限(安値)を意味する。「今日のレンジは100円から101円」というと安値が100円で、高値が101円であること言う。レンジ相場は、何回も似たような高値と安値の間でもみあっている相場のこと。
ろ
- ローソク足
- ローソク足は一定期間における四本値から成り立っており、始値、終値、高値、安値を表している。一般的に、始値が終値よりも高いときは黒く塗られ、終値が始値より高いときは白抜きで表される。
- ロールオーバー
- 「売りポジション」または「買いポジション」を当日中に決済せずに、先送りすること。取引業者などが自動的に行う。
- ロスカット
- ロスカットとは、ロス(loss=損失)をカット(cut=切る)するという意味で、証拠金率が一定の水準を下回った場合に、強制的に反対売買を行って決済するということ。
- ロング
- 買いポジションを保有している状態。
わ
A
- ADP雇用統計
-
大手米給与計算代行会社Automatic Data Processingが発表している統計結果で、米労働省が失業率と共に発表する非農業者部門就業者数の先行指数とされている。
同社は全米約50万社の顧客を持ち、2400万人の給与管理業務を行っている事、統計方法が労働省の統計方法と非常に似ている事や発表が米雇用統計の数日前である事などから注目されている。
B
- BIS
- 国際決済銀行とは英語でBank of International Settlement(BIS)と呼ばれ、各国の中央銀行により出資された国際的な金融機関で「中央銀行の中央銀行」と呼ばれることもある。本部はスイスのバーゼル。加盟国中央銀行間の金・為替売買や預金の受入れ、欧州通貨協力基金の代行等の国際的金融決済や調整、国際金融の統計資料公表などを業務とする。
- BOE
- Bank of Englandの略。英国の中央銀行。1694年設立。1844年の銀行特許条例によって確立したこの制度は、各国の中央銀行制度の模範となった。国王の任命する総裁、副総裁、16人の理事からなる理事会が政策決定機関となる。金融政策委員会(MPC)は政策遂行のために新設された。
C
- CD
- 日本語では譲渡性預金という。満期・金利が決められており、銀行・金融機関が発行する譲渡性の預金証書を指す。特定の満期日には元本(預金額)に利息が払い戻されることが保証されている。受け取れる利息はそのときの市中金利、満期、預入金額などの諸条件によって違ってくる。英語ではCertificate of Depositという。
- CIPS製造業指数
- 英購買部協会(CIPS)が公表する製造業の景気見通しを指数化した指標。英中銀もインフレ指標として注目しており、市場注目度は高い。毎月月初に公表され、景気拡大・後退の分かれ目となる50が目安。
- CPI
- 全国の一般消費者世帯が購入する商品とサービスの総合的な価格の動きを数値化したもの。
D
E
- ECB
- European Central Bankの略。ユーロ圏の中央銀行。欧州通貨統合参加国の金融政策・為替操作と、ユーロの発行を行う機関。物価の安定を目的に1998年6月1日に設立。本部はドイツのフランクフルト。ECBの役割としては①ユーロ圏の金融政策の決定と執行、②公的外貨準備の保有と管理、③単一通貨ユーロのオペレーション、④資金の流動性確保、が挙げられる。
- EMS
- 欧州通貨制度のこと。欧州の経済統合を通貨の面で完成させるために発足した制度。1979年3月に発足した。この制度の下、1981年には、ECU(エキュー、EuropeanCurrencyUnit[欧州通貨単位])と呼ばれる通貨単位が設けられ、各国通貨とECUの変動幅は、原則として、上下2.25%に収まるようにしなければならないと定められた(為替相場メカニズム(ExchangeRateMechanism(ERM))。英語ではEuropean Monetary Systemという。
F
- FFレート
- Federal FundRate。アメリカの短期金利の一つで、日本の「コールレート」に当たる。アメリカではFRS加盟銀行に、預金残高の一定割合を連邦準備銀行に預けることを義務付けている。預けるお金が不足している場合、お金に余裕のある銀行から資金を借り入れる。このとき適用される金利がFFレート。景気が悪くなると資金需要が低下するためFFレートは下がり、逆に、景気が良くなって資金需要が高まるとFFレートは上がる。
- FILL OR KILL
- 全約定または取消 - 全数量を約定できない場合は取消すること
- FOMC
- Federal Open Market Committeeの略。米国における金融政策の最高意志決定機関。(連邦公開市場委員会)
- FRB
- Federal Reserve Boardの略。米国の中央銀行。公定歩合・支払準備率・公開市場操作などの金融政策を行う。⇒連邦準備制度理事会
G
- GDP
- 国内総生産の総合指標。 国内で一年間のうちに生産した量の合計のことで、GDPの伸び率が経済成長率に値すると言える。
- GT
- 指値の有効期限で、指定する日時まで有効。
- GTC
- Good Till Cancelの略。無期限の指値で、注文取消まで有効。
H
I
- ISM製造業景気指数(Institute for Supply Management Manufacturing Report on Business)
- 全米供給管理協会(ISM)が発表。400人以上の購買・供給管理の責任者にアンケートを送って新規受注、新規輸出用受注、製品の価格についてなど集計。 1ヶ月前と比較して、「良い」「同じ」「悪い」の三者択一の回答を元に、季節調整を加えた景気動向指数を作成しており、この指数が50%を超えれば景気拡大、下回ると景気後退を示唆すると考えられている。 景気後退を示す50%割れの時、FRBが利上げを実施しないというのも特徴。
- IFDONE、IFD
- 順位のある二つの注文を同時に出し、第一順位の注文が成立したら、自動的に第二順位の注文が有効になる注文方法。⇒「イフ・ダン・オーダー」
- IFO景況感指数
- 独IFO経済研究所が製造業と、建築業など7000社にアンケートをして、企業の景況感を調べるもの。毎月1回、1949 年に創設された独の公的な経済研究所である、IFO経済研究所が製造業と建築業、輸出入業、銀行、保険などの企業をメインにドイツの約7000社にアンケートをして企業の景況感を調べる。ZEW景況感指数よりサンプル数の多い、独企業のトップ7000 人に対してアンケートを行うものである事からIFO 景況感指数の方が重要視される。
- IMF
- IMF:InternationalMonetaryFund(国際通貨基金)は、国際金融協力や外国為替相場の安定を図る目的で設立された国際協力機関。国際収支の赤字国や開発途上国に支援融資を行うのが主な目的である。加盟国は180ヶ国以上にのぼり、本部はアメリカのワシントンDC。
- IMM通貨先物ポジション
- 「米シカゴ・マーカンタイル取引所」の上場商品である「IMM通貨先物」と、その建玉(ポジション)状況の内訳をしめすもので、各通貨先物の出来高や、売・買それぞれの内訳などについて、その週の火曜日に集計された数字が同じ週の金曜夕方に米商品先物取引委員会のサイトで公表されている。 参加者として大きく分けると「Non-Commercial」(非商業部門=投機筋)と「Commercial」(商業部門=実需筋)の2通りに分けられるが、このうち、投機目的に大きな売買を行う「Non-Commercial」の動きが、実際のマーケットに影響を与える事も多いことから、そのポジション動向が注目されている。
J
K
L
M
N
O
P
Q
R
S
T
- TTB
- 電信買相場のこと。TelegraphicTransferBuyingRateの略称。銀行の窓口などでトラベラーズチェックや手形など現金以外で客がドルを売りたい時に使用されるレート。
- TTS
- 電信売相場のこと。TelegraphicTransferSellingRateの略称。銀行の窓口などでトラベラーズチェックや手形など現金以外で客がドルを買いたい時に使用されるレート。
U
V
W
X
Y
Z
- ZEW(Zentrum fur Europaische Wirtschaftsforschung, Centre for European Economic Research) 景況感指数
- 毎月一回、欧州経済研究センターが発表。約350 名の機関投資家やアナリストに質問状を送付し、六ヵ月後の景気が良くなるか悪くなるかを質問する。