国/通貨の特徴、情報の読み方

中国人民元での3つの取引

CNY(中国国内)

中国国内では中華人民銀行が元を管轄しており、昨今の経済成長に伴い人民元の価値は急速に高まっています。その半面で例えば中国に旅行に行くにしても、20000人民元を越える現金の持ち込みも持ち出しも禁止されるなど厳しい規制の元にあり基本、実需ベースの取引のみに限定されています。

NDF (Non Deliverable Forward) - CNY (中国国外)

通常、外国為替の取引は例えばドル/円の場合は二営業日にドルと円の決済が行われます。しかしながら、当局の規制を受けて国外での流通規制が厳しい通貨に関しては二つの通貨間での決済が非常に困難になります。そこで考えられたのがNDFで、NDFは取引が困難な通貨を直接決済するのではなく、想定元本(額面)を元に取引時に決定した取引レートとある日の決済レートの差額を主にドルで決済します。CNYのほかインド・ルピー、ブラジル・レアルなども取引されていますが、決済日は一カ月から一年未満と短めです。また国内のCNYのレートは参考にされますが、実際には金利差や相場見通しなどが加味され、同じレートまたは国内と同じ金利で取引しているとは限りません。また資金を直接預けたり貸したりがないため、スワップポイントが発生しません。

オフショア市場(Offshore) - CNH (中国国外)

1 と2の不便さを緩和する方法として、オフショア市場での人民元が登場しました。
オフショア市場とは国際資本取引を自由にする為に、本国の規制や課税方法を国内市場と切り離し、主に非居住者間の資金のやり取りを行っているマーケットです。ちなみに日本の金融機関も海外のオフショア市場に参入し、日本国内とは別に国内の規制を受けない資金調達や運用を行っています。オフショア市場はロンドンやニューヨークなどにもありますが、FOREX.comが提供する今回のオフショア人民元、つまりCNHでは香港のオフショア市場でカバー取引を行っています。中国国内の規制を受けないため、資金の調達や運用も可能になり、金利の動向によってスワップポイントも変動します。CNYの影響を受けますが取引参加者が異なるため思惑も異なります。注意点としてはそもそもの人民元が規制を受けている事、また円などの主要通貨と異なり流動性が低いため、政治情勢や経済、金利の変動などでより大きく相場が動く可能性等リスクがより高い事が挙げられます。更に中国本土外と複数のマーケットが存在しているため、市場によって異なるレートが形成されることもあります。ポジションを持った場合は資金管理に十分お気を付けください。

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