テクニカル分析
ガートレー・買いパターン
ガートレー・買いパターンとは?
- トレーダーであるH.M.Gartley氏が、1935年に出版した著書「Profits in the Stock Market」の中で紹介したチャートパターンです。
- 最安値Xで始まり、その後ブルABCDパターンを形成します(下図を参照)。
- Xから始まる4つの連続したスイングまたはトレンドにより、「M」のような幾何学的な形状となります。
- 先行指標として、買いのエントリーまたはショートポジションの決済のタイミングを決定する判断材料となります。
ガートレー・買いパターンは、なぜ重要なのか?
- 市場(外国為替、証券、先物など)や取引手法(デイトレード、スイングトレード、中長期取引など)を問わず、買いのタイミングを決定する判断材料となります。
- フィボナッチ・リトレースメント・レベルとエクステンション・レベルに基づいて、収束点Dを推定することができ、マーケットが反転する可能性の高いサポート水準を把握することができます。
- 上昇XAが大きなトレンドの向きと一致している場合、下降ADはあくまで短期的な調整と想定してトレードすることができます。
- 一方で、下降チャネルを形成している場合で、かつサポートライン付近で現れた場合は、トレンドの反転を示すシグナルか、または強力なサポートであるXからの一時的な反発、という2通りの捉え方ができます。
- なお、大きなトレンドに乗ってトレードしているときは、損益比率を有利に設定することができます。
ガートレー・買いパターンの概要
下図の通り、各ターニングポイント(XABCD)は、その前後における最高値または最安値です。XA、AB、BC、CDの4つの連続したスイングまたはトレンドによって構成されます。なお、それぞれのスイングを脚と呼びます(例:脚XA).

ガートレー・買いパターンの特性(Dで買い)
- 下落ADが、上昇XAの61.8%または78.6%の戻しとなること
- AからDにおける値動きは、ABCDパターンの条件を満たす必要あり
- 加えて、期間XAと期間ADの比率が適正であること
- 稀ではあるが値幅XAと値幅ADが等しくなりダブルトップとなるケース
- 特に、期間XAと期間ADが等しい場合は、信頼性の高いダブルトップといえる
- 典型的なパターンとはならず、Xの水準を下抜け、その後も下降が継続するケース
- このケースでは、値幅XAに対し、値幅ADは少なくても127.2%または161.8%まで下降する可能性が高い
AUD/JPY(30分足)

NZD/USD(1時間足)

USD/CAD(15分足)
