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英国、EU離脱の可能性?―風雲急を告げる英ポンド/円!

スペシャルレポート


2016 年 2 月 22 日月曜日に英国が EU から離脱する「Brexit(ブレグジット)」の可能性についての 観測が出たことから、英ポンドは他のメジャー通貨に対し急落しています。EU 離脱の賛否を問う 投票は今から 4 ヵ月も先ではあるものの、歴史的な出来事になるかもしれないという見込みから、 通貨ユーロにも、また多くの難問をすでに抱えている英ポンドにもプレッシャーが増しています。 ロンドン市長のボリス・ジョンソンは週末に発したコメントで EU 離脱を支持する意向を示してお り、それがさらにポンドを下げる要因にもなっています。

このニュースを受けて、英ポンド/米ドルのペアは過去 7 年の最安値に迫るところまで下げ、英ポン ド/円はキーとなる 160.00 のサポートレベルを 2 週間もたたないうちに再び割り、過去 2 年の最 安値を更新しています。月曜にはすでにリスクを織り込んでいたはずのマーケットでこのような急落がみられ、これがいったんは世界の株式市場を押し上げ、安全通貨である円の足を引っ張る形に なりました。

株式市場の押し上げ、円の下落に加え、原油価格の上昇も月曜の大きなマーケットイベントとなり ました。国際エネルギー機関(IEA)のレポートで、米国のシェールオイルの生産がこれからの 2 年 間で大幅に減少するという予測が示されたことが原油急騰の要因となりました。このレポート予測 や OPEC の産油凍結の可能性という上昇要因はあるものの、かなり進んでいる供給過剰状況を打ち 破って原油価格が本格的な回復を見せるには難しい状況が続きそうです。

月曜に見られた原油価格を原因とする株式市場の上昇は、おおかたの希望通りには長く続かない可 能性があります。そうすると、株式市場のボラティリティが高い状況は長引き、日本円が上がる要 因となり、米ドル/円や英ポンド/円を押し下げることになりえるでしょう。日銀が為替介入を行う としても、この流れを止めるのは難しい可能性があります。

円高傾向に加え、英国の EU 離脱観測からの英ポンド下落、そしてハト派政策を続けるイングラン ド銀行などの数々の要因が重なり、英ポンド/円の一層の下落を呼び込む可能性があり、昨年中盤か らの強い下落トレンドが続くことになりそうです。このまま 160.00 を下回るレベルでの取引が続 くと、次の下落のターゲットとして 156.50、その先には 154.00 のサポートレベルが視野に入っ てくるでしょう。

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ボラティリティの高いマーケットでポジションを保有している時には、価格変動に特に気を配り、 逆指値(ストップロス)注文や指値注文を活用して、リスク管理や手仕舞い戦略を万全にしておいて ください。また、証拠金維持率も常にモニターし、想定以上の損失や証拠金不足等の可能性も十分 考慮しながら、余裕ある取引を心掛けてください。

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