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長期安値ラインで停滞のドル円
FOMC決定の影響は?

2016 06 15 JP USDJPY
出典: FOREX.com

6月の米国FOMC(連邦公開市場委員会)での金融政策決定の結果が待たれる中、米ドルは円に対し相当弱 い状態を続けており、円高基調となっています。ドルも円も直近では、英国の脱EUを問う極めて重要な国民 投票が近づく中でのリスクオフの趨勢に支えられて相対的に強含んできましたが、やはり安全通貨として円 が他のメジャー通貨に対してリードを取り、円高になっているといえるでしょう。
大方では、FRBが今回の会合でも現行の政策金利を維持すると見られています。これは米国の雇用関連の 統計データがかなり厳しいものになっていること、加えて英国の脱EU「Brexit」のリスクがあることなど、 金融政策の引き締めに向かう大きな条件が出てきていることによるものです。つい先ごろ発表された5月の 米国小売りデータは予測の+0.4%を上回る+0.5%でしたが、この結果単体では月初に発表された雇用統計 の悲惨ともいえる数値(160,000の予想に対し38,000)の影響を相殺するには不十分すぎるでしょう。 FRBの利上げの可能性を織り込むフェデラル・ファンド金利先物は非常に低いレベルとなっており、2%を 切っています。いかに今回のFOMCでの利上げの可能性が低いと見込まれているかを示すものといえるで しょう。
FOMCの決定、そして英国の国民投票とイベントが続きますが、特にドル円のトレーダーにとり、注目の 高まる日銀の金融政策発表も重要な意味を持ってくるでしょう。日銀のメッセージが、ここ数ヵ月にわたる 円高基調を戻すための行動を示唆するものになるかどうかに期待が高まっています。
米国の早期利上げの観測が遠のいたことによりドルが急速に弱まっている中、対して円はBrexitリスクの 見込みから安全通貨として買われる動きが強いこともあり、強い傾向を続けています。結果としてドル円は キーとなるサポートレベルの105.50付近まで押し下げられている状況です。この105.50ラインは5月に付 けた長期の安値に近く、2014以来の安値となる可能性があります。今回のFOMCでの決定によりドルが一層 の弱さを見せ、英国の国民投票を背景に円が一層強くなってくると、勢いをつけてこの105.50ラインを突 破し、次の103.00や101.00といったサポートラインを目指す展開が開けてくる可能性もあります。

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