注目記事

ドル円レポート ― 日銀・政府の施策にどう反応?

2016 08 03 usdjpy key

出典: FOREX.com

ドル円は8/2(火)も下げを継続、円高基調が続きました。FRBによる利上げの観測が後退したことによりドル が下落し、また円は日本政府が13.5兆円におよぶ大規模な財政出動を承認したにもかかわらず上昇したこと によるものです。

先週のFOMC会合以降、今後数ヶ月以内の利上げの可能性が非常に少なくなっていることを受けてドルには強 い下落の圧力がかかっています。金曜日に発表されたGDP成長率の速報は、事前予想の2.6%に対して1.2% というかなり低いものだったため、近いうちの利上げの観測は一層後退したといえるでしょう。

一方日本では、先週日銀が安倍首相の打ち出したマイナス金利の深堀りや国債購入プログラムの拡大に代わる 強気な財政刺激策に歩調を合わせられなかったことが投資家を失望させ、円高傾向になりました。政府の刺激 策への日銀の弱い呼応が即座に円の急騰を招いたといえます。
そして今週、火曜日にこの強力な財政刺激策への政府の承認が下りましたが、すでに安倍首相によるアナウン スが広く認識されており、日本円にも織り込まれていたため、期待されたような円安効果は得られませんでし た。結果として円はその後も他の主要通貨に対して総じて値上がりを続けています。

政府などの円安誘導の様々な施策にもかかわらず継続している円の強さと、FRBの金融政策を主因とするドル の下落圧力によって、ドル円は大きな心理的節目の100.00ラインを目指して下げています。このラインは6 月のBrexit(英国のEU離脱)の影響で99.00付近まで急落した際にいったん突破され、リバウンドする前の7月 初旬にもう一度試されました。

今また100.00が視野に入る中で、ドル円は重要な局面に入っているといえるでしょう。勢いを付けてこのレ ベルを割る場合、日本政府の懸念は一層増大し、円への政府介入が示唆されることになりそうです。ただ、こ の介入の示唆については効果がないことが今一度証明されることになるでしょう。100.00を突破して下落ト レンドが継続する場合、次は97.00や95.00のサポートレベルが視野に入ってきそうです。

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。