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英国現地からの緊急レポート!EU離脱プロセスとうとう開始、大局観から短期まで迫力解説!

いよいよ、メイ首相がリスボン条約第50条に沿ってEU離脱の通告を実行し、ブレグジット(英国の脱EU)プロセスが正式に開始されました。これについてはすでにマーケットで十分織り込み済みのため、英国市場でも今やそれほど大きなインパクトは出ないと見込まれています。ただいずれにしても、EU離脱関連の経済への懸念から、ポンドは長期間、少なくとも主要な貿易相手やスコットランドとの合意がどのようなものになるかが明らかになるまでは、弱まったままになるといえそうです。

しかし、直近のインフレ傾向の急上昇は、イングランド中銀が徐々にタカ派に舵を切っており、今後の政策金利の更なる引き下げの見込みが大きく減退し、利上げの公算が高まっていることを示しています。これが下支えとなって、ポンドはこれまでも、また今後一定の期間も下落に制限がかかる可能性があります。

また、短期的には、大きな買い戻しの流れで上昇局面もありえます。離脱されるEUといえど、国民投票で離脱を決定したからというだけで英国を罰するようなことは考えにくく、双方にとって利益となるような合意を探る建設的な対話がなされるでしょう。この場合、投機筋がこの数ヶ月間で記録的に大きく積み上げてきた売りポジションを調整することで、ポンドの回復につながる要素となる可能性があります。
このような背景から、短中期的にポンドドルなどのポンドクロス銘柄で上昇パターンの形成が見られる可能性があります。現在のところ、ケーブル(ポンドドルの愛称)は1.20-1.27のレンジにとらわれていますが、ちょうど上向いてきた50日移動平均線の上方にあり、安値のレベルが高くなってきています。このように、レンジ内にあるものの値動きは上昇トレンドの形を見せてきており、また大勢はポンドの弱さを見ていることから、いくらか上下の急変の可能性もあります。上昇した際の当面のターゲットは、200日移動平均線が示す1.2680/70のエリアあたりでしょう。ただそこに達するまでに、短期的なレジスタンスレベルの1.2480や1.2615を超える必要があります。そうならない場合、上昇の前に大きい下げを経験することになるかもしれません。

一方、今週の始まりに米国株式指数が大きな窓を開けて急落し、その後穴埋めをするように回復してきていますが、この動きに沿って米ドルもこの数日で底打ちして戻してきているようです。安全資産としての金(ゴールド)は高値で一息ついていると受け取られています。火曜日、米国株式指数先物は若干弱含みでスタートし、欧州市場もこれまでの高値をキープすることが難しくなっているようです。このような背景から、マーケットは総じて安定しているように見えますが、この流れを左右するような大きなニュースやファンダメンタル面でのイベントなど、現在のリスクオフムードが転換する要素は見当たりません。テクニカル面では堅調そうに見えたとしても、今週はまだ米国を中心とした株式市場で下落の可能性はあります。別の面からは、当面金や円などの安全資産が高めになる傾向が続く流れにあるといえそうです。

おそらく、安全資産が買われる流れが続き、英国の脱EUの危機感はマーケットにまた顕在化してくることになりそうですが、その場合ポンド円への重しは続くでしょう。テクニカル分析上は、ポンド円は現在収束する2本のトレンドラインの間をさまようレンジ相場にあります。このところ、他の円クロスの通貨ペアで値崩れが起こってきている中、ポンド円は次に来るものといえそうです。ひとつの目安が138.00のレベルですが、一旦ここを割ってから若干戻しています。もしこの138.00を決定的に割り込むことになると、以前のフィボナッチ61.8%レベルでの抵抗線と収束エリアに位置する131.65-132.75への下落も視野に入ってきます。逆にこの反発の勢いから抵抗線を抜け、ポイントとなる抵抗線140.55を抜けて上昇の流れを確かなものにすると、次の抵抗線144.80や12月の高値148.45を目指していくことになる可能性もあります。


データ出典: eSignal and FOREX.com

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