ユーロ/カナダドルに注目 ― ECB発表、米国輸入関税の動き、カナダ国内雇用統計と材料豊富

ECBのハト派的な記者発表を受けてユーロは全面安、なんとカナダドルに対しても弱まりました。このカナダドルは米国の保護主義的貿易政策や原油安、そしてカナダ国内の軟調な各種指標などを背景に、ここ数週、記録的な安値を更新していました。米国のトランプ大統領は鉄鋼やアルミニウムなどに非常に大きな輸入関税を課すことを発表し、これに対しメキシコ、カナダ、またEUは報復措置を示唆するなど、緊張が高まっていました。さらに、トランプ大統領の経済アドバイザー、輸入関税引き上げに反対してきたコーンNEC(米国家経済会議)委員長が辞任し、トランプ大統領が一層思い通りに事を進めていくという懸念が増幅しています。しかしホワイトハウスは、カナダとメキシコを関税の対象から除外する可能性を発表しました。カナダの雇用統計も米国のNFP(非農業部門雇用者数)発表と同時刻に公表されますが、カナダの関税引き上げ除外を背景に、窮地にあるカナダドルは持ち直す可能性もあります。 主要通貨の中でも、カナダドルおよび米ドルは特に注目されているといえるでしょう。米ドルがユーロに対し上昇していることから、カナダドルはそれ単体の他の通貨に対する強弱の傾向がより明確になる可能性があります。ハト派に傾いたECB発表を背景として、ユーロ/カナダドルは米ドルの影響なしでカナダドルの強さを見せ、ペアとしては下落していく可能性があります。 テクニカル分析で見てみましょう。ユーロ/カナダドルは上昇を続けて、以前のトレンド転換ゾーン、そして2016年以来の高値圏の1.6105に到達しましたが、そこを確定させることができませんでした。モメンタム指標のRSIでもすでに買われ過ぎのレベルにあることが表れており、やはりこれまでの強気局面から戻しが入ることが示唆されています。特に、1.5915のサポートラインを割り込むことになると下落の流れが続くことになり、数日以内に1.5665までの下降が視野に入る可能性が出てきます。 ただ逆に再上昇し、1.5970-1.6000のレジスタンス圏を改めて試す展開になると、もう一段の強気相場継続となり、高値の更新の可能性もあります。上述の1.6105を超えた場合、次は以前の相場の価格変動をもととした161.8%フィボナッチ・エクステンションレベルの1.6205が目標となるでしょう。


Source: eSignal and FOREX.com.


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