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フランス大統領選いよいよスタート、EUとユーロの行方は?

非常に重要と目されるフランス大統領選挙の第一回目投票を4月23日(日)に控える中、反EU強硬派の二人の候補者、マリーヌ・ル・ペン国民戦線党首とジャン=リュック・メランション左翼党共同党首の浮上に基づくリスクが注目されていますが、通貨ユーロはそんなこともどこ吹く風という感じで回復を見せつつあります。これは、フランスのEUと通貨ユーロへの参加を強く支持する中道派のエマニュエル・マクロン氏が若干のリードを見せている世論調査によるところもあるかもしれません。

トップ争いを繰り広げている4名の候補者の中で、マクロン氏は唯一、EUとユーロをほぼ現体制のまま支持する立場にあります。極右に位置するル・ペン党首は最も強硬にEUとユーロからの離脱(Frexit)を主張しており、また極左主義のメランション氏はEUの全面的な刷新がなければ離脱するという立場を明確にしています。保守の立場のフランソワ・フィヨン元首相ははEUからの脱退を主張してはいないものの、やはりEUとユーロの制度の改革を公約しています。

ここまで、世論調査でマクロン氏がややリードを保ち続けていますが、いずれこの4名のうちたったひとりのみが勝利するという事実に直面することになります。最近の有権者の調査でも非常な接戦が見られ、4名の候補者それぞれ、およそ20%前後の支持率を得ています。最新の動向では、マクロン氏23%、ル・ペン氏22%、フィヨン氏とメランション氏はともに19%で第3位の座を争っています。ただ、まだ投票先を決めていない多くの有権者の動向は読めず、また一旦心に決めた投票先を土壇場で変更する有権者も多数にのぼる可能性があり、不確実性はまだまだ高いといえるでしょう。

このように世論調査の結果が直前になっても非常な接戦を示し、またそもそも最近、英国の脱EU国民投票や米国の大統領選のように、実際の結果との乖離によって世論調査自体の信頼性が大きく揺らいでいる中、本当の結果は実際に誰かの勝利が確定するまで予見もできないという状況になっています。

この日曜日の第一回目の投票で、上位2名の候補者が5月7日(日)の第2回目投票に進むことになります。フランスの選挙の歴史上、第一回目の投票で誰も50%の得票率を確保しないということはかつてありませんでしたが、現在の4名の候補者による僅差の大接戦では、これが初めて見られる可能性は高いでしょう。

今週末の第一ラウンドが近づく中、ユーロは失速を見せる米ドルや日本円に対して回復を見せています。特にこの大統領選のリスクにつき、今後数日また数週の間影響を注視すべきはユーロ円でしょう。もし事前の予想よりル・ペン氏やメランション氏が善戦し勝ち残る場合、ユーロが不安から下落する中で大きなリスク回避の動きから安全通貨の円が上昇し、二重の要素からユーロ円は下落に見舞われるでしょう。
可能性がやや高いと目されるマクロン氏の勝利の場合、またもしフィヨン氏が予想を覆して勝利する場合は、ユーロは安心感が広がり上昇、一方の円は安全通貨としての需要の後退から下落し、欧州市場全体がリスクから一旦開放される中、ユーロ円は明確な上昇を見せることになるでしょう。

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