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FOMC議事録でマーケットは再び高ボラティリティへ

1月のFOMCでは、米国の政策金利が予想通り据え置きとなりましたが、その詳細な議事録が、大きな注目の中今週発表されました。発表前、この議事録が通常よりもマーケットを動かすような重要なものになるのではと広く期待されていましたが、これは最近の株式市場をはじめとする大きな調整の動きが、主にインフレ率や政策金利の上昇ペースに絡んだマーケットの不確実性への意識から引き起こされたと考えられたことによるものです。さて発表直後、確かにマーケットは動きました。それも一方向ではなく、上下に荒い動きとなっています。FRBからのメッセージには方向感の示唆が混在しており、投資家の読み取り方によって動きが揺さぶられたといってよいでしょう。

内容に目を向けると、1月FOMCの議事録からはFRB当局者が労働市場の堅調さの続行、そして経済・インフレ成長率の上昇を認識していることが明らかにされています。インフレ率は中長期的にFRBが目標とする2%に届くとみられ、更には税制改革をはじめとする要因から経済成長に予想外の好条件が加わる可能性があるとして、12月よりも経済の見通しを上方修正しています。

これらの状況から、FRBとしては一層の利上げに代表される金融引き締め政策は必要かつ適切であるとの言明をしています。一方、議事録では「漸進的な」引き締めという点を今一度強調しており、急激かつ過熱したインフレに関する警鐘は一切示唆されていません。マーケットとしては、最近の賃金や消費者物価の上昇が予想よりも大幅に上回り、インフレの加速を懸念していました。

株価指数は、米国債の利回りやドルに調整が入ったことを背景として議事録公開の前に急騰しました。この動きは公開直後も続行しましたが、これはFRBが利上げへの慎重なアプローチを強調したことがまず注目され、投資家が議事録の傾向を若干ハト派寄りと読んだことが影響したと思われます。しかし、利上げの根拠となる現況など、タカ派要素を読み直したことで、マーケットは逆に動きました。米国債の利回りはここ数年の高値を更新し、ドルは一気に上昇しています。高い水準にあったボラティリティもあり、米国株はその日得た上昇分を失い、更に下落していきました。

FOMC議事録公開を引き金とした激しい動きから、少なくともしばらくは高いボラティリティがまだ続くと思われます。インフレや金利の上昇への投資家の警戒感は根強く、異常なほど穏やかだった2017年のマーケット状況はすでに過去のものになったといえるでしょう。

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