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ドル円離陸!米国金融政策の転換、FOMCまとめ

注目されたFOMC(連邦公開市場委員会)が開催され、米国の政策金利、金融政策、経済の見通しの発表がなされました。
広く予想されていた通り、フェデラルファンド(FF)レート誘導目標は1.00%-1.25%に据え置かれましたが、発表内容、声明、ドット・プロット(FOMC委員の金利予測分布を示すグラフ)、経済予測などを総合的に見ると、明確にタカ派傾向に舵を切ったことがわかります。これにより、米ドルへの重しはゆるみ、金価格への圧力がかかることになります。

今回の声明は、ここ最近の大きなハリケーンにつき、米国全体の経済やインフレ成長に対する影響はごく限定的なものであると一応言及している以外は、前回のものと比べてさほど大きく変わってはいないように見えます。ただその中で、「10月にバランスシート正常化プログラムを開始する」とのFRBの決定的な宣言が盛り込まれました。ある意味予測通り、金融引き締めへの方向転換が明確に示されたわけですが、これはドット・プロットで今後の政策金利引き上げペースが確固としてタカ派傾向を見せているのと一貫しています。今回の決定、9月の政策金利据え置きと10月からのバランスシート縮小については、委員会の全会一致で決議されました。


経済予測
今回のFRBの経済予測は方向性が混在しているように見えます。最も注目すべきは、経済成長率が年率でGDPの2.2%と、前回の2.1%から上がったことでしょう。一方、ハト派方向の予測も出ており、インフレ率の見通しは今年が1.7%から1.5%、また来年が2.0%から1.9%へと、いずれも下げられています。ただ、インフレ率の見通しの後退にもかかわらず、政策金利についての見通しは依然として力強く、FRBはやはりハト派に戻っているのではないかという疑念を一蹴しているといえるでしょう。


ドット・プロット

今回のドット・プロット(下図)で政策金利予測の中央値を見ると、前回6月時点のものからやや変化しているのがわかります。16名の当局者のうち11名が、12月に本年3度目の利上げが起こることを予測しており、また2018年については中央値で引き続き堅実に合計3回の利上げが予測されています。明年についてはまだ委員により見解に幅があるようですが、2017年の残りと2018年についてはタカ派傾向が明確に保たれているといえるでしょう。


バランスシート
FRBは明確かつ計画的な資産縮小プログラムを発表しました。まず10月におよそ100億ドル、満期を迎える資産の再投資を見送り、その後四半期ごとに再投資見送り額の規模を100億ドルずつ増加させ、来年10月に500億ドルの規模となるようにするものです。バランスシート縮小にあたってのこのような詳細プランは政策金利引き上げペースの維持と合わせ、FRBが引き締め政策を固めていることを一層明白に示すものといえます。


マーケットの反応
FRBの発表直後の目立った反応としてまず見られたのはドルの急騰と金価格の下落でした。米国株式については、金融刺激策の後退と高い政策金利への不安から全体的に若干下落が見られたものの、もうすでに12月の追加の利上げへの期待から銀行株が上昇しています。 ドルと金の急激な動きについては、マーケットがFRBのスタンスからハト派の姿勢をすでに読み取っていたと見られ、ある程度予想通りといえるかもしれません。
さて、バランスシート正常化の具体策の発表、また比較的活発に続く利上げのペースから、FRBはこれまで考えられてきたよりもよりタカ派傾向にあるといえるかもしれません。たしかにマーケットにおける12月の利上げ予想は、FOMC声明発表前に60%を下回っていたところから、発表後は70%を超えてきています。
このようにFRBのタカ派スタンスが再認識されたことは大きな材料となり、これまで売られ過ぎていたドルが反発し、ここまでの長期にわたる低迷から回復するきっかけとなることもあるでしょう。


2017年9月FOMCにおけるドット・プロット

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