FX Morning 02/02/2021

【前日の為替概況】ドルは全面高、対円105.04 円、対ユーロ1.2056 ドル

1 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4 日続伸。終値は104.93 円と前営業日NY 終値(104.68 円)と比べて25 銭程度のドル高水準だった。欧州時間からの円安・ドル高の流れが継続し、3 時過ぎに一時105.04 円と昨年11 月16 日以来の高値を付けた。市場では「月初のロンドン16 時(日本時間1 時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが入った」との指摘もあった。24 時発表の1 月米ISM 製造業景気指数は58.7 と予想の60.0 を下回ったものの、ドル売りでの反応は限定的だった。

なお、麻生太郎財務相はこの日、イエレン米財務長官との電話会談後に会見し、「為替政策は日米財務相間で緊密な議論を行っていくことが大事」「世界経済下支えのため、日米が親密に連携していくことを確認」との考えを述べた。

ユーロドルは3 営業日ぶりに反落。終値は1.2060 ドルと前営業日NY 終値(1.2136 ドル)と比べて0.0076ドル程度のユーロ安水準だった。欧州時間発表の12 月独小売売上高指数が予想よりも弱い内容だったことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行。ユーロ以外の通貨に対してもドル高が進んだ影響を受けて、一時1.2056 ドルと1 月18 日以来の安値を付けた。

ユーロ円は5 日ぶりに反落。終値は126.55 円と前営業日NY 終値(127.13 円)と比べて58 銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの下落や低調な独経済指標を受けて円買い・ユーロ売りが優勢となった。6 時30分前に一時126.52 円と本日安値を付けた。

トルコリラは前週からの地合いの強さが継続した。リラ円は2 時前に一時14.66 円まで買われて、昨年8 月21 日以来の高値を更新した。ドルリラも2 時過ぎに一時7.1566 リラと昨年8 月7 日以来のリラ高・ドル安水準を付けた。この日発表の1 月トルコ製造業PMI が54.4 と前月の50.8 から改善したことが好感されたほか、アーバル・トルコ中銀総裁が先週、金融引き締めスタンスの維持を再表明したことが引き続き相場の支援材料となった。

メキシコペソは一時買いが強まる場面があった。インターネット交流サイト(SNS)で連携した個人投資家の買い煽りを受けた銀価格の急騰を手掛かりに、銀産出量で世界最大規模を誇るメキシコの通貨ペソが買われた。ドルペソは一時20.2667 ペソ、ペソ円は5.18 円までペソ高に振れた。

【本日の東京為替見通し】10 年利付国債入札と豪準備銀行(RBA)の金融政策に要注目か

本日の東京外国為替市場のドル円は、10 年利付国債入札結果を見極めながら105 円の攻防に注目する展開が予想され、豪ドルは豪準備銀行(RBA)の金融政策に注目する展開が予想される。

本日実施される10 年利付国債入札(2 兆6000 億円程度)は、3 月の日銀金融政策決定会合での金融緩和策の点検で、長期金利の許容変動幅が拡大されるとの観測やオペ減額観測が高まっていることで要注目となる。変動許容幅が拡大された場合、10 年債利回りは上昇する可能性が高まることで円高要因となる。

12 時30 分に発表予定の豪準備銀行(RBA)政策金利は、0.10%で据え置きと予想されている。注目ポイントは、4 月までと予定されている1000 億豪ドルの国債・地方債を購入する量的金融緩和への言及となる。市場では、量的金融緩和の打ち切り観測から豪ドル買いが進んでおり、停止なのか、縮小なのか、それとも5 月以降も延長となるのか要警戒となる。

豪ドル/ドルは、停止や縮小が示唆された場合は上昇トレンド継続、延長の場合は、反落が予想される。

今週は、5 日に発表される米1 月雇用統計に向けて、新型コロナウイルスの感染拡大状況やワクチンの接種状況、米国上院での新型コロナウイルス対策法案(1.9 兆ドル)の議事運営などを見極めることになる。民主党上院トップのシューマー院内総務は、共和党の支持が得られず60 票の賛成票が獲得できなければ、財政調整措置の発動で、過半数51 対50(※上院議長のハリス米副大統領の1 票)で予算を成立させる、と主張している。共和党上院議員10 名が、6000 億ドル規模への縮小を提示しており、バイデン米大統領や民主党幹部との協議の行方に要注目となっている。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、105.00 円に4 日のNY カットオプション、105.10-30 円に断続的にドル売りオーダー、105.50 円、105.70 円、106.00 円にドル売りオーダーが控えている。下値には、104.60 円割れにストップロス、104.50 円から104.00 円にかけて断続的にドル買いオーダーが控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 1 月マネタリーベース

<海外>
○12:30 ☆ 豪準備銀行(RBA)政策金利発表(予想:0.10%で据え置き)
○16:00 ◇ 1 月英ネーションワイド住宅価格指数(予想:前月比0.3%)
○16:45 ◇ 1 月仏消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比▲0.1%/前年比0.4%)
○19:00 ☆ 10-12 月期ユーロ圏域内総生産(GDP)速報値(予想:前期比▲1.0%/前年比▲5.4%)
○24:00 ◎ デコス・スペイン中銀総裁、講演
○3 日03:00 ◎ カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○3 日04:00 ◎ メスター米クリーブランド連銀総裁、あいさつ

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

1 日06:05 フォンデアライエン欧州委員長
「EU は3 月まで新型コロナワクチンに関して厳しい局面」
「夏が終わるまでに成人の70%が新型コロナの予防接種を受けることが依然として目標」

1 日12:32 ブリンケンオ米国務長官
「ミャンマー国軍に対し、拘束したスー・チー氏やその他高官の解放を求める」

1 日21:26 菅首相
「(緊急事態宣言について)明日に諮問委員会を開いて決定したい」
「感染者数は減少傾向だが、しばらくは警戒が必要」

1 日23:49 麻生財務相(イエレン米財務長官との電話会談で)
「世界経済下支えのため、日米が親密に連携していくことを確認」
「財政政策では大胆な経済対策による危機からの脱却が最優先」
「為替は日米財務相間で緊密な議論を行っていくことが大事」

2 日02:37 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「経済の完全回復までは長い道のり」
「実質失業率は10%前後」
「景気回復を後押しするためにできることは何でもするとコミット」
「株式市場の動きを懸念せず」
「FRB は目標達成まで、バランスシートと金利に積極的に取り組み続ける」
「バランスシートの規模調整を考慮するのに適切な時期にさえ近づいていない」

2 日03:39 カプラン米ダラス連銀総裁
「我々はインフレの一時的ではない、持続的な傾向を模索」
「ゲームストップを非常に注意深く監視」
「ゲームストップを巡り現時点ではシステミック・リスクは見られないようだ」

2 日03:40 メルケル独首相
「夏終わりまでにコロナワクチンを全国民に提供できる」

2 日04:49 ジョーダン・スイス国立銀行(スイス中銀、SNB)総裁
「外国為替市場への介入は重要」
「スイス経済は第4 四半期に縮小する可能性」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 02022021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。4 手連続陽線で転換線を上回 って引けていることで、続伸の可能性が示唆されている。 本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 105.68(2020/11/11 高値)
前日終値 104.93
サポート1 104.19(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 103.82(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 02022021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けていることで、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。2 手連続陽線で反発後、抱 き線で反落して転換線を下回って引けていることで、続落の 可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2123(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.2060
サポート1 1.1939(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 02022021 chart 3

<ポンド円=2/1 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。しかし、高値圏の被せ 線で転換線を下回って引けていることで、続落の可能性が示 唆されている。
本日は、2 月1日高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 144.10(2/1 高値)
前日終値 143.37
サポート1 142.69(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 02022021 chart 4

<NZ ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。高値圏の孕み線で反落 しているものの、転換線を上回って引けていることで、反発 の可能性が示唆されている。
本日は、基準線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 75.65(1/29 高値)
前日終値 75.11
サポート1 74.63(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 02022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社