【前日の為替概況】リスクオン地合いでユーロ上昇 対ドル1.1876 ドル、対円は130.59 円

2 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3 日続伸。終値は1.1875 ドルと前営業日NY 終値 (1.1839 ドル)と比べて0.0036 ドル程度のユーロ高水準だった。前週分の米新規失業保険申請件数が34.0 万件と予想の34.5 万件より強い内容だったことが分かると、一時1.1837 ドル付近まで下押しする場面も あったが、アジア時間に付けた日通し安値1.1835 ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。米国 株式市場でナスダック総合やS&P500 種株価指数が史上最高値を更新し、ダウ平均が一時160 ドル超上昇 すると、リスク・オンのドル売りも広がった。前日の高値1.1857 ドルを上抜けて一時1.1876 ドルと8 月4 日以来約1 カ月ぶりの高値を更新した。

主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時92.21 と8 月5 日以来の安値まで下げた。

ユーロ円は5 日続伸。終値は130.56 円と前営業日NY 終値(130.25 円)と比べて31 銭程度のユーロ高 水準。米国株高やナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比270 円高の2 万8740 円まで上昇した ことを背景に、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢となり、一時130.59 円と7 月13 日以来の高値を付けた。

ユーロ円以外のクロス円も買いが目立った。ポンド円は一時152.20 円、豪ドル円は81.53 円、NZ ドル 円は78.31 円まで値を上げた。

ドル円は小幅下落。終値は109.94 円と前営業日NY 終値(110.01 円)と比べて7 銭程度のドル安水準 だった。株価の上昇を受けたリスク・オンのドル売りと円売りが同時に出たため相場は方向感が出なかっ た。市場では「テーパリング(量的緩和の縮小)開始の時期を占う意味で重要な、明日の8 月米雇用統計 の結果を見極めたい向きが多い」との声も聞かれた。今日一日の値幅は20 銭程度と小さかった。

カナダドルは堅調だった。米ドルカナダドルは一時1.2548 カナダドル、ユーロカナダドルは1.4893 カナダドル、カナダドル円は87.64 円までカナダドル高に振れた。原油先物相場の大幅上昇を受けて、産 油国通貨とされるカナダドルに買いが入った。

なお、市場では8 日のカナダ銀行の政策金利発表や20 日のカナダ総選挙に注目が集まっている。

【本日の東京為替見通し】今夜は米8 月雇用統計、「デルタ株」と「人手不足」が波乱要因か

本日の東京外国為替市場のドル円は、今夜発表される米8 月雇用統計を控えて動きづらい展開が予想さ れる。

米8 月雇用統計の非農業部門雇用者数の予想は、前月比75 万人の増加、最小予想は+37.5 万人、最大 予想は+102.7 万人となっている。8 月の雇用統計が7 月同様に労働市場の改善傾向を示す内容だった場合 は、9 月21-22 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開 始が協議されて公表される可能性が高まることになる。一方で、新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大 や労働市場の人手不足などの影響で、予想を下回る増加幅だった場合は、テーパリングの開始時期が年末 から来年以降に先送りされる可能性が高まることになる。

8 月の米国雇用関連指標は、デルタ変異株の感染拡大により外食などサービスへの消費支出が大幅に減 少している可能性、企業の人材確保が依然困難なことを示唆している。

米供給管理協会(ISM)が発表した8 月ISM 製造業雇用指数は、労働者不足により、昨年11 月以来の低 水準となる49.0 に低下していた。ADP リサーチ・インスティテュートスが発表した8 月全米雇用報告も、 民間部門雇用者の増加数が37.4 万人に留まり、7 月の+32.6 万人からは増加していたものの、企業の人材 確保が依然困難であることが示された。7-8 月の雇用の伸びは、2 カ月の増加幅としては年初以来の最小 となっている。

本日のドル円のオーダー状況は、110.00 円の本日のNY カットオプションを軸にして、上値には、 110.20-40 円に断続的にドル売りオーダー、110.50 円にドル売りオーダーが控えている。下値には、109.80 円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、109.30-70 円に断続的にドル買いオーダー、 109.00-10 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

ドル円のテクニカルポイントとして、一目均衡表の雲の上限110.16 円、雲の下限110.11 円、転換線 109.92 円、基準線109.76 円、そして21 日移動平均線109.94 円、90 日移動平均線109.86 円などに要注 目か。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○10:45 ◎ 8 月Caixin 中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI、予想:52.0)
○15:45 ◇ 7 月仏財政収支
○16:00 ◎ 8 月トルコ消費者物価指数(CPI、予想:前月0.60%/前年比18.70%)
○16:50 ◎ 8 月仏サービス部門PMI 改定値(予想:56.4)
○16:55 ◎ 8 月独サービス部門PMI 改定値(予想:61.5)
○17:00 ◎ 8 月ユーロ圏サービス部門PMI 改定値(予想:59.7)
○17:00 ◇ 8 月ノルウェー失業率(予想:3.0%)
○17:30 ◎ 8 月英サービス部門PMI 改定値(予想:55.5)
○18:00 ◎ 7 月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比0.1%/前年比4.8%)
○21:30 ◇ 4-6 月期カナダ労働生産性指数(予想:前期比1.6%)
○21:30 ☆ 8 月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化75.0 万人/失業率5.2%/平均時給、前月比 0.3%/前年比4.0%)
○22:45 ◎ 8 月米サービス部門PMI 改定値(予想:55.2)
○22:45 ◎ 8 月米総合PMI 改定値
○23:00 ☆ 8 月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(予想:61.5)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

2 日07:03 ホワイトハウス
「石油輸出国機構(OPEC)が原油生産の段階的な拡大 を続けることを歓迎」
2 日12:52
「バイデン大統領はカリフォルニア州の緊急事態宣言を 承認し、先月14 日から続くカルドア火災に対する連邦政 府の支援を命じた」

2 日10:09 中国国家ラジオテレビ総局
「文化プログラムの規制強化へ」
「過度な高給に強く反対、脱税取り締まりへ」

2 日10:37 片岡日銀審議委員
「2%物価目標にむけたモメンタムは維持されていない」
「物価目標を早期達成し、経済が成長軌道に復すること を支援する政策が必要」
「感染症の影響注視し、必要なら躊躇なく追加緩和を実 施」
「世界経済の先行きには感染症動向などリスク要因、当 面は下振れリスクに引き続き留意」

2 日23:23 ドラギ伊首相
「イタリア経済は予想以上に成長」
「2022 年前半は経済が変化し、より構造的に健全となる かを判断する上で重要」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 03092021 chart 1

<ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・雲の下で引けているものの、一目・転換 線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。2 手連続陰線で反落してい るものの、転換線を上回って引けていることから反発の可能 性が示唆されている。
本日は、基準線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 111.66(7/2 高値)
レジスタンス1 110.80(8/11 高値)
前日終値 109.94
サポート1 109.76(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 109.11(8/16 安値)
fx morning 03092021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けているものの、転換線を 上回って引けていることから買いシグナルが優勢な展開と なっている。5 手連続陽線で上昇して、転換線を上回って推 移していることで続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1909(7/30 高値)
前日終値 1.1875
サポート1 1.1801(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 03092021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・雲の中で引けているものの、一目・転換 線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回っており買い シグナルが優勢な展開となっている。5 手連続陽線で上昇し て、転換線を上回って引けていることで続伸の可能性が示唆。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 131.37(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 130.56
サポート1 129.60(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 03092021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・雲の下で引けたが、一目・転換線は基準 線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、買いシグナルが優 勢な展開となっている。3 手連続陽線で上昇し、転換線を上 回って引けていることから続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 82.52(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 81.36
サポート1 80.28(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 03092021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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