【前日の為替概況】米10 年債利回り1.15%台でドル続落、対円108.88 円、対ユーロ1.1893 ドル

3 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は109.04 円と前営業日NY 終値(109.31 円)と 比べて27 銭程度のドル安水準だった。米長期金利の指標である米10 年債利回りが1.15%台まで低下す ると円買い・ドル売りが先行。23 時前に108.88 円と5 月26 日以来の安値を付けた。

ただ、同日安値108.72 円付近がサポートとして意識されると買い戻しが優勢となり、109 円台を回復 した。米10 年債利回りが1.17%台まで戻し、一時マイナス圏で推移していた米国株相場が持ち直したこ とも円売り・ドル買いを誘った。3 時30 分前には109.16 円付近まで下げ渋った。

なお、ボウマンFRB 理事は「労働市場が新型コロナウイルス禍から回復するには時間がかかる」「米経 済を完全に軌道に戻すために一段の取り組みが必要」などと述べたが、相場の反応は限られた。

ユーロドルは小幅下落。終値は1.1864 ドルと前営業日NY 終値(1.1870 ドル)と比べて0.0006 ドル程 度のユーロ安水準だった。米長期金利の低下を受けてユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.1893 ド ルと日通し高値を付けたものの、前日の高値1.1897 ドル手前で失速。前日と同様に心理的な節目である 1.1900 ドルには届かなかった。高く始まった米国株相場が下げに転じるとリスク・オフのドル買いが優 勢となり、0 時30 分前に一時1.1854 ドルと日通し安値を付けた。

その後、米国株は再び上昇に転じたものの、ユーロポンドが下落した影響で上値は重く、戻りは1.1870 ドル付近にとどまった。ユーロポンドは引けにかけて下げ足を速め、一時0.8524 ポンドまで値を下げた。

ユーロ円は続落。終値は129.37 円と前営業日NY 終値(129.75 円)と比べて38 銭程度のユーロ安水準。 ユーロドルの上昇につれた買いが先行し一時129.87 円と本日高値を付けたものの、その後失速。米国株 相場の下落を受けて、リスク回避的な円買い・ユーロ売りが優勢となり、23 時前に129.17 円と7 月21 日以来の安値を付けた。ただ、そのあとは米国株が持ち直したことを受けて129.51 円付近まで下げ渋る 場面があった。

NZ ドルは下値が堅かった。NZ 準備銀行(RBNZ)は、住宅価格の高騰と高リスクの借り入れ抑制のため、 ローン資産価値比率(LVR)の一段の厳格化を検討していると発表。NZ 金利が上昇し、NZ ドル買いが入り やすい地合いとなった。23 時前に一時0.6983 米ドル付近まで下げたNZ ドル米ドルは引けにかけては 0.7019 米ドル付近まで強含んだ。NZ ドル円も76.04 円の本日安値から76.55 円付近まで持ち直した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、デルタ株感染拡大懸念でリスク回避の円買い継続か

本日の東京外国為替市場のドル円は、新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大を警戒したリスク回避の 円買いで、上値が重い展開が予想される。

しかしながら、今週末6 日に発表される米7 月雇用統計の改善予想から下値は限定的だと思われる。7 月非農業部門雇用者数の予想は、前月比90 万人程度の増加だが、米国の約半数の州で失業保険の給付上 乗せが撤廃された影響で、100 万人から120 万人程度の増加も予想されている。

本日のドル円のオーダー状況は、109.00 円の5 日と9 日のNY カットオプションを軸にして、上値には、 109.20-40 円に断続的にドル売りオーダー、109.50 円にはドル売りオーダーと5 日のNY カットオプショ ンが控えている。下値には、108.40-80 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

ドル円のテクニカル分析では、一目均衡表で三役逆転の強い売りシグナルが点灯し、移動平均線も、5 日、21 日、90 日線を下回っていることで、200 日移動平均線107.21 円を目指す続落の可能性が高まりつ つある。テクニカルポイントは、上値が一目均衡表・雲の下限109.30 円、下値は5 月25 日の安値108.56 円となる。

8 月の円高アノマリーに対するドル円の売り材料は以下の通りとなる。

  • 新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大への警戒感
  • 8 月1 日に復活した連邦債務上限の引き上げ協議の難航懸念
  • 米中対立激化への警戒感

ドル円の買い材料は以下の通りとなる。

  • 米議会でのインフラ投資法案の審議開始
  • 米国の景気回復基調とインフレ高進
  • パウエルFRB 議長がジャクソンホール会合でテーパリング開始に言及との観測

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○07:45 ◎ 4-6 月期ニュージーランド(NZ)失業率(予想:4.5%)
◎ 就業者数増減(予想:前期比0.7%/前年比1.2%)
○10:45 ◎ 7 月Caixin 中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI、予想:50.5)
○15:45 ◇ 6 月仏財政収支
○16:50 ◎ 7 月仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値(予想:57.0)
○16:55 ◎ 7 月独サービス部門PMI 改定値(予想:62.2)
○17:00 ◎ 7 月ユーロ圏サービス部門PMI 改定値(予想:60.4)
○17:30 ◎ 7 月英サービス部門PMI 改定値(予想:57.8)
○18:00 ◎ 6 月ユーロ圏小売売上高(予想:前月比1.7%/前年比4.5%)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○21:15 ☆ 7 月ADP 全米雇用報告(予想:69.5 万人)
○21:30 ◇ 6 月カナダ住宅建設許可件数(予想:前月比5.5%)
○22:00 ◎ ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○22:45 ◎ 7 月米サービス部門PMI 改定値(予想:59.8)
○22:45 ◎ 7 月米総合PMI 改定値
○23:00 ☆ 7 月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(予想:60.5)
○23:00 ◎ クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長、講演
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○5 日06:30 ☆ ブラジル中銀、政策金利発表(予想:5.25%に引き上げ) ○英中銀金融政策委員会(MPC、5 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

3 日13:33 オーストラリア準備銀行(RBA)声明
「9 月上旬まで週50 億ドル、その後少なくとも11 月中旬 まで週40 億ドルの割合で国債を購入し続ける」
「2024 年4 月償還債を利回り目標の対象として維持」
「RBA は債券購入割合に対する柔軟なアプローチを維 持」
「RBA はインフレ率が持続的に2-3%の目標範囲内に収 まるまで利上げをしない」
「中銀の中心的なシナリオでは、この条件は2024 年まで 満たされない」
「豪州の景気回復は予想よりも力強い」
「最近のコロナ感染拡大により回復が妨げられており、 GDP は7-9 月期に減少すると予想」
「将来的に賃金の伸びと基礎的インフレの両方の上昇 が見込まれるが、上昇は緩やかなものになる可能性が ある」
「インフレ率は2022 年1.75%、2023 年に2.25%になると 想定」

4 日00:15 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「労働供給を圧迫する要因が永続的または永続的であ ると予想する理由はない」
「25 歳から54 歳までの労働者の雇用回復が進行中」

4 日04:13 ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事
「労働市場が新型コロナウイルス禍から回復するには時 間がかかる」
「米経済を完全に軌道に戻すために一段の取り組みが 必要」
「多くの世帯は依然として困難に直面」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 04082021 chart 1

<ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることで、三役逆転 の強い売りシグナルが点灯した。2 手連続陰線で下落し、転 換線を下回って引けていることから続落の可能性が示唆さ れている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.74(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 109.04
サポート1 108.72(5/26 安値)
サポート2 108.56(5/25 安値)
fx morning 04082021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
小陰線引け。一目・転換線は基準線を上回っているものの、 遅行スパンは実線を下回り、一目・雲の下で引けていること から、売りシグナルが優勢な展開となっている。しかし、均 衡表が好転し、転換線を上回って引けていることから反発の 可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1909(7/30 高値)
前日終値 1.1864
サポート1 1.1832(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 04082021 chart 3

<ポンド円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
小陰線引け。一目・転換線は基準線を上回っているものの、 遅行スパンは実線を下回り、一目・雲の下で引けていること から、売りシグナルが優勢な展開となっている。3 手連続陰 線で続落し、転換線を下回って引けていることから続落の可 能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 152.31(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 151.74
サポート1 151.27(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 04082021 chart 4

<NZ ドル円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。孕み線で反発してい るものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能 性が示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 77.02(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 76.52
サポート1 75.27(7/20安値)
fx morning 04082021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社