FX Morning 02/05/2021

【前日の為替概況】ドル円、追加経済対策期待や雇用情勢改善で105.57 円まで続伸

4 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は7 日続伸。終値は105.54 円と前営業日NY 終値(105.03 円)と比べて51 銭程度のドル高水準だった。バイデン米政権の追加経済対策成立への期待から米長期金 利が上昇すると、円売り・ドル買いが先行。昨年11 月12 日の高値105.48 円を上抜けて一時105.57 円ま で上値を伸ばした。良好な米経済指標が相次いだこともドル買い要因。前日の1 月ADP 全米雇用報告や本 日の前週分の米新規失業保険申請件数の好結果を受けて、明日の1 月米雇用統計への期待が高まっている。

なお、200 日移動平均線が位置する105.58 円や昨年11 月11 日の高値105.68 円が目先レジスタンスと して意識される。

ユーロドルは4 日続落。終値は1.1964 ドルと前営業日NY 終値(1.2036 ドル)と比べて0.0072 ドル程 度のユーロ安水準だった。足もとのドル高傾向が顕著となる中、良好な米経済指標や米追加経済対策への 期待を背景にユーロ売り・ドル買いが活発化し、一時1.1958 ドルと昨年12 月1 日以来の安値を付けた。 イタリアの政局不安も引き続き意識された。連立政権崩壊による混乱が続くイタリアでは、ドラギ前欧州 中央銀行(ECB)総裁がマッタレッラ大統領からの組閣要請を受諾。ドラギ氏は各党との交渉を開始し新 政権発足を目指すが、同氏の首相就任の動きには早くも反対の声が上がっており、先行きは不透明だ。

ユーロ円は小幅ながら4 日続落。終値は126.25 円と前営業日NY 終値(126.41 円)と比べて16 銭程度 のユーロ安水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は126 円台前半で方向感 が出なかった。

ポンドドルは買い先行後、伸び悩んだ。英中銀金融政策委員会(MPC)がマイナス金利の早期導入に否 定的な見解を示すと一時1.3698 ドルと日通し高値を付けたものの、買い一巡後は1.36 ドル台後半で伸び 悩んだ。ポンド以外の通貨に対してドル高が進んだ影響を受けた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米1 月雇用統計への期待感から底堅い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、今夜発表される米1 月雇用統計への期待感が高まっていることで 底堅い展開が予想される。

現時点のドル円のオーダー状況は、上値には、105.60 円、105.90 円、106.00 円にドル売りオーダーが 控えている。下値には、104.80-105.00 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。ドル円の上値の攻 防の分岐点は、200 日移動平均線の105.58 円となる。

米1 月雇用統計の予想は。非農業部門雇用者数が前月比+5.0 万人(最小予想-25.0 万人・最大予想+40.0 万人)で12 月の前月比-14.0 万人から改善が見込まれ、失業率は6.7%(最小6.5%・最大7.0%)で12 月の6.7%と変わらずと見込まれている。

米国1 月の雇用関連指標は、概ね12 月からの改善を示している。

  • ISM 製造業雇用指数:52.6(12 月51.7)
  • ISM 非製造業雇用指数:55.2(12 月48.7)
  • ADP 全国雇用者数:+17.4 万人(12 月-7.8 万人)
  • 失業保険継続受給者数(1 月12 日週):477.1 万人(12 月12 日週:532.2 万人)

米1 月非農業部門雇用者数が、最大予想に近いポジティブサプライズならば、バイデン米政権の新型コ ロナウイルス救済法案(1.9 兆ドル)への期待感も高まっていることで、ドル円は200 日移動平均線を上 抜けて続伸が予想される。逆に最小予想に近いマイナスのネガティブサプライズならば、ドル円は105 円台前半で伸び悩む展開が予想される。

バイデン米政権の新型コロナウイルス救済法案(1.9 兆ドル)に関しては、上院の共和党10 議員が6180 億ドルの経済対策を提案しているものの、バイデン米大統領は、選挙公約である個人への直接給付金を 2000 ドル(前回給付の600 ドル+今回給付の1400 ドル)に増やすことを主張している。シューマー米民 主党上院院内総務は、共和党の支持が得られず60 票の賛成票が獲得できなければ、財政調整措置の発動 で、過半数51 対50(※上院議長のハリス米副大統領の1 票)で予算を成立させる、と主張している。米 議会下院は、共和党の支持なしに1.9 兆規模のコロナ対策案の承認が可能になる予算決議案を可決してお り、予算決議案は、上院(100 議席)で60 票の賛成ではなく過半数の支持で承認が可能になっている。 しかしながら、共和党との対立関係が生じることで、今後の議事運営に禍根を残すことになる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ◇ 12 月家計調査(消費支出、予想:前年比▲2.4%)
○08:50 ◇ 1 月外貨準備高
○14:00 ◇ 12 月景気動向指数速報値(予想:先行95.2/一致87.8)

<海外>
○07:30 ◎ ロウ豪準備銀行(RBA)総裁、議会証言
○09:30 ◎ RBA 四半期金融政策報告
○13:30 ☆ インド中銀、金融政策決定会合(予想:4.00%で据え置き)
○16:00 ◎ 12 月独製造業新規受注(予想:前月比▲1.0%/前年同月比6.7%)
○16:45 ◇ 12 月仏貿易収支(予想:42.91 億ユーロの赤字)
○16:45 ◇ 12 月仏経常収支
○21:15 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、ラムスデンBOE 副総裁、講演
○22:30 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○22:30 ☆ 1 月カナダ雇用統計(予想:新規雇用者数変化▲4.75 万人/失業率8.9%)
○22:30 ◇ 12 月カナダ貿易収支(予想:30.0 億カナダドルの赤字)
○22:30 ◎ 12 月米貿易収支(予想:657 億ドルの赤字)
○22:30 ☆ 1 月米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数変化5.0 万人/失業率6.7%/平均時給、前月比 0.3%/前年比5.1%)
○24:00 ◇ 1 月カナダIvey 購買部協会景気指数
○6 日01:00 ◎ 1 月ロシア消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.8%)
○6 日05:00 ◇ 12 月米消費者信用残高(予想:120.0 億ドル)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

4 日07:13 エバンス米シカゴ連銀総裁
「失業率は2023 年末に3.5%近くまで低下すると予想」
「経済見通しについては楽観的だが、インフレがはるか に低い」
「米GDP は2021 年に5-6%拡大すると予想」
「利用可能なすべてのツールを活用することにコミット」
「インフレは2020 年台半ばまで目標に戻らないと予想」
「インフレ率は今春一時的に上昇するが、年末には 1.5-1.75%程度に」
「米GDP、22 年と23 年は2-3%増に」
「今後3 年での雇用目標達成に自信」
「現在の物価上昇の注視が重要であり、政策調整は考 えていない」

4 日07:16 メスター米クリーブランド連銀総裁
「金融政策について今は良い場所にいる」
「一段の財政支援が必要となる可能性」

4 日11:04 モリソン豪首相
「米ファイザー社の新型コロナワクチン1000 万回分を追 加購入する」

4 日13:14 米財務省
「イエレン財務長官は4 日に会合を開き、最近の金融市 場の不安定な動きについて協議」
「4 日会合には米国証券取引委員会(SEC)や米連邦準 備理事会(FRB)が参加」

4 日14:13 レモンド次期米商務長官
「ファーウェイをエンティティー・リストに載せるべきでは ないと考える理由はない」

4 日21:04 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
「0.10%の政策金利と資産購入の据え置きを全会一致 で決定」
「10-12 月期のGDP は11 月時の予想より強かった」
「1-3 月期のGDP は11 月時の上昇予想に反して4%程 度の落ち込みとなる見込み」

4 日21:12 英中銀
「マイナス金利導入のシグナルを送る意向はない」
「銀行は必要に応じてマイナス金利の準備を開始するべ き」
「2021 年のGDP 見通しは5%に下方修正(11 月予想は 7.25%)」
「2022 年のGDP 見通しは7.25%に上方修正(11 月予想 は6.25%)」
「2023 年のGDP 見通しは1.25%」
「2022 年1-3 月期に危機前の水準に戻ると予想」

4 日22:26 ベイリー英中銀(BOE)総裁
「インフレ見通しが弱まれば、MPC は必要な措置を講じ る」
「景気見通しは依然として著しく不透明」
「使用するツールを多面的に選択し、将来に向かってい る」
「マイナス金利についてはMPC 内でさまざまな見解があ る」

4 日22:40 メスター米クリーブランド連銀総裁
「ボラティリティーが波及しないように監督するべき」

5 日00:48 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「FRB が今年債券購入を調整する必要があると予想せ ず」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 05022021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。7 手連続陽線で転換線を上回 って引けていることで、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 106.11(2020/10/7 高値)
前日終値 105.54
サポート1 104.57(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 104.08(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 05022021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・雲の中での引けは中立だが、一目・転換 線は基準線を下回り、遅行スパンは実線を下回っていること で、売りシグナルが優勢な展開となっている。4 手連続陰線 で転換線を下回って引けていることで、続落の可能性が示唆 されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2067(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1964
サポート1 1.1885(2020/11/26 安値)
fx morning 05022021 chart 3

<ユーロ円=1/29 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。しかしながら、4 手連 続陰線で転換線を下回って引けていることで、続落の可能性 が示唆されている。
本日は、1 月29 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 127.34(1/29 高値)
前日終値 126.25
サポート1 125.12(90 日移動平均線)
fx morning 05022021 chart 4

<豪ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。2 手連続陽線で転換線 を上回って引けていることで、続伸の可能性が示唆されてい る。
本日は、基準線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 89.65(1/29 高値)
前日終値 80.22
サポート1 79.89(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 05022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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