FX Morning 04/05/2021

【前日の為替概況】ドル円 110.75 円まで強含み、米3 月非農業部門雇用者数が+91.6 万人

2 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は110.69 円と前営業日NY 終値(110.62 円)と 比べて7 銭程度のドル高水準だった。聖金曜日の祝日(グッドフライデー)で海外の市場参加者がほぼ不 在のなか、欧州時間には持ち高調整の円買いが入り、一時110.38 円まで弱含む場面も見られた。3 月米 雇用統計で非農業部門雇用者数変化が91.6 万人増と市場予想の64.7 万人増を大幅に上回る強い結果とな ると、米10 年債利回りの上昇とともに110.75 円まで反発した。引けにかけては市場参加者の不在や手掛 かり材料難で動意を欠き、110.60 円台での小動きとなった。

ユーロドルは3 営業日ぶりに反落。終値は1.1759 ドルと前営業日NY 終値(1.1777 ドル)と比べて0.0018 ドル程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落を受けて欧州時間に1.1786 ドルまで上昇したが、その後 は上値が重くなった。米雇用統計の発表直後は上下に振れたものの、次第に米長期金利の上昇につれた売 りが優勢となり、22 時過ぎには1.1749 ドルまで反落。その後の戻りも限られた。

日本時間3 日2 時過ぎには米連邦議会議事堂付近で車が警戒中の警官に突っ込む事件が発生。休会中だ った議事堂が一時閉鎖される事態となったが、テロ関連ではないとの発表もあったため、相場への影響は 限定的だった。

ユーロ円は4 営業日ぶりに反落。終値は130.17 円と前営業日NY 終値(130.27 円)と比べて10 銭程度 のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれて130.04 円まで弱含んだものの、その後は下げ渋る展開に。 欧米株式相場が軒並み休場となる中で手掛かり材料難となり、130 円台前半での神経質な動きに終始した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米10 年債利回り1.7%台で底堅い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、イースターマンデーでニュージーランドとオーストラリアが休日、 中国と香港は清明節などで休日のため閑散取引が予想される中、米3 月雇用統計の改善を受けて底堅い展 開が予想される。

ドル円のオーダー状況は、上値には、110.80-90 円に断続的にドル売りオーダー、111.00 円にドル売り オーダー、超えるとストップロス買い、111.10-20 円にドル売りオーダーが控えている。下値には、 110.20-30 円には断続的にドル買いオーダー、110.00 円にはドル買いオーダーと7 日のNY カットオプシ ョンが控えている。

米3 月の雇用統計は、新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、バイデン米政権の追加経済対策や事 業への規制が緩和されたことを受けた労働市場の復調の兆候を示す好結果となった。失業率は6.0%へ低 下し、非農業部門雇用者数は前月比91.6 万人と大幅に増加、2 月の非農業部門雇用者数も+46.8 万人に上 方修正された。2020 年3-4 月に新型コロナウイルス感染拡大を受けて2236.2 万人の雇用が喪失した後、 2020 年5 月から2021 年3 月までに1456.3 万人の雇用が回復したことで、コロナ禍前の雇用者数の回復 まで779.9 万人となっている。懸念材料としては、依然として421 万人超が半年以上の長期失業状態にあ ること、労働参加率が61.5%に留まっていることなどが挙げられる。

なおパウエルFRB 議長が警戒していた「パウエル・ダッシュボード」は以下の通り。
1)黒人失業率:9.6%(2 月9.9%:昨年4・5 月16.7%)
2)低賃金労働者の賃金の伸びの低迷
3)非大卒者の労働参加率:54.8%(2 月54.7%)

米連邦準備理事会(FRB)が利上げ開始の条件としていた労働市場の改善の兆候が確認されつつあるこ とで、7 日に発表される3 月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、経済見通し(SEP)で2022 年の利上げを支持したタカ派の4 名の主張やテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始に関する議論に 要注目となる。

リスクシナリオとしては、米中対立激化や北朝鮮によるミサイル発射実験の再開を受けた極東の地政学 リスク回避の円買い、世界的な新型コロナウイルス(変異株)感染拡大第4 波の可能性、米国の「双子の 赤字」の拡大を受けた米国債格下げへの警戒感や米国債増発による財源確保のためのドル安誘導の可能性、 などが挙げられる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○16:00 ◎ 3 月トルコ消費者物価指数(CPI、予想:前月比1.04%/前年比16.11%)
○22:45 ◎ 3 月米サービス部門PMI 改定値(予想:60.2)
○22:45 ◎ 3 月米総合PMI 改定値
○23:00 ☆ 3 月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数(予想:58.5)
○23:00 ◎ 2 月米製造業新規受注(予想:前月比▲0.5%)
○ニュージーランド、オーストラリア、ドイツ、スイス、フランス、英国、スウェーデン、ノルウェー、ポー ランド(以上、イースターマンデー)、中国(清明節)、香港(清明節の振り替え)、南アフリカ(ファミリー デー)、休場
○豪州、NZ は4 日から冬時間に移行済み

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

2 日10:30 加藤官房長官
「日米首脳会談を米国時間16 日に行う」
「訪米予定がずれ込んだ理由は成功に万全を期すた め」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 05042021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目均衡表・転換線は一目・基準線を上回り、 遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることから、 三役好転の強い買いシグナルが点灯中。6 手連続陽線で上昇 した後、伸び悩む展開となっているものの転換線を上回って 引けていることから、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 111.30(2020/3/26 高値)
前日終値 110.69
サポート1 109.71(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 108.73(3/25 安値)
fx morning 05042021 chart 2

<ユーロドル=3/24 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三 役逆転の強い売りシグナルが点灯中。2 手連続陽線で反発し た後、インサイド・デイ(孕み線)で転換線を下回って引け ていることから続落の可能性が示唆されている。
本日は、3 月24 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1853(3/24 高値)
前日終値 1.1759
サポート1 1.1704(3/31 安値)
fx morning 05042021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回っているものの、 遅行スパンは実線を上回り、一目・雲の上で引けているこ とから買いシグナルが優勢な展開となっている。インサイ ド・デイ(孕み線)で反落しているものの、転換線を上回っ て引けていることから反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 130.67(3/18 高値)
前日終値 130.17
サポート1 129.31(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 05042021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回っているものの、 遅行スパンは実線を上回り、一目・雲の上で引けているこ とから、買いシグナルが優勢な展開となっている。インサイ ド・デイ(孕み線)で反発しているものの、転換線を上回っ ていることから反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 85.45(3/18 高値)
前日終値 84.17
サポート1 83.39(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 05042021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。