FX Morning 07/05/2021

【前日の為替概況】ユーロドル、5 日ぶり反発 米雇用統計後の売り一巡すると買い戻し優勢に

2 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは5 営業日ぶりに反発。終値は1.1865 ドルと前営業日 NY 終値(1.1850 ドル)と比べて0.0015 ドル程度のユーロ高水準だった。欧州時間にラガルド欧州中央銀 行(ECB)総裁が経済回復に弱気な見方を示したことから全般ユーロ売りが先行。6 月米雇用統計で非農 業部門雇用者数が85.0 万人増と予想の70.0 万人増を上回ったことが分かると、一時1.1808 ドルの日通 し安値を更新した。ただ、失業率と平均時給が予想より弱い内容となったことから、売り一巡後は買い戻 しが優勢に。市場では「米連邦準備理事会(FRB)がテーパリング(量的金融緩和の縮小)の開始を早め るほどの内容ではない」と受け止められ、米長期金利の低下とともにドル売りが進んだ。3 時過ぎには一 時1.1874 ドルと日通し高値を付けた。

ドル円は3 日ぶりに反落。終値は111.05 円と前営業日NY 終値(111.53 円)と比べて48 銭程度のドル 安水準だった。米雇用統計発表直後は雇用者数の予想以上の増加を好感した買いが入り、一時111.60 円 付近まで値を上げたもののすぐに失速した。失業率と平均時給が予想より弱い内容だったことを受けて、 「米金融当局がテーパリングを急ぐほどの内容ではない」と受け止められ、米金利の低下とともにドル売 りが強まった。3 時過ぎには一時110.95 円と日通し安値を更新した。

市場では「6 月30 日のADP 雇用統計を受けて進んでいたドル高に調整が入り、ドル全面安の展開とな った」「米国の3 連休を控えてポジション調整目的の売りが出た」との声も聞かれた。

ユーロ円も3 日ぶりに反落。終値は131.75 円と前営業日NY 終値(132.16 円)と比べて41 銭程度のユ ーロ安水準。ラガルドECB 総裁の発言を受けて売りが先行し、22 時30 分過ぎに一時131.68 円と日通し 安値を付けたものの、そのあとは131 円台後半での狭いレンジ取引に終始した。ドル円とユーロドルの値 動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

一方、資源国のクロス円は底堅く推移した。米株式市場で主要3 指数が史上最高値を更新する中、リス ク選好の地合いが買いを誘った。豪ドル円は一時83.64 円、NZ ドル円は78.13 円、カナダドル円は90.19 円、南アフリカランド円は7.81 円、メキシコペソ円は5.62 円まで値を上げた。

【本日の東京為替見通し】米休場でドル円は狭いレンジか、デルタ株拡大・RBA 前で豪ドルに注目

本日の東京時間のドル円はもみ合いに終始するか。先週1 週間のレンジを振り返ると、下値は29 日に 110.43 円、30 日に110.42 円まで下がったものの、110.40 円を割り込むことができずに終わった。上値 も1 日に111.64 円、2 日に111.66 円まで上昇したが、111 円後半に観測される売りオーダーをこなすこ とができずに戻っている。このレンジを抜けきるには、余程のサプライズが無いことには難しいだろうが、 本日は米国が独立記念日の振替休日で市場が休場、上下両院も休会となっていることで、経済・政治とも にサプライズを期待するのは難しそうだ。なお、週末の東京都議会選挙の結果は、ここ何年も本邦の政治 的な動向がトレンドを形成するほどにはならないことで、日経平均が仮に多少動意づいても為替市場の影 響は限定的か。

ドル円のオーダー状況をみても、上値は先週つけられなかった111.70 円から売りが並び、下値は110 円後半から110.00 円まで満遍なく買いが優勢となり、レンジトレードを促している。また、111.00 円に は本日から7 日までの期限でオプションが設定されていることで、111.00 円前後でカットオフタイムを 迎えた場合は神経質な値動きになりそうだ。

他通貨で注目したいのは豪ドルになる。週末に豪州の最大都市シドニーが州都となっているニューサウ スウェールズ州では、新型コロナウイルス・デルタ株が2 日にはこれまでで最大の新規症例数を記録して いる(ただし3 日には減少)。ベレジクリアン州知事は現在行われている2 週間のロックダウンの延長に ついては、「封鎖を延長するかどうかを決定するには時期尚早」と発言しているが、今後の感染状況には 注目したい。なお、豪州では国民の約半数となる2500 万人に自宅待機要請が出ている。また、明日に豪 準備銀行(RBA)理事会が開かれることも、豪ドルを神経質な動きにさせる要因になるだろう。5 月の理 事会で、7 月に債券買い入れ延長などについて判断をすると発表しており、注目度が兼ねてから高い。6 月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期の前倒しが予想された こともあり、RBA の動向に注目が集まっている。ポジションの調整なども含め、RBA 前日だが豪ドルの動 きには要警戒となりそうだ。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○10:00 頃 ◎ 黒田東彦日銀総裁、あいさつ(支店長会議)
○14:00 ◇ 日銀地域経済報告(さくらレポート)

<海外>
○10:30 ◎ 5 月豪住宅建設許可件数(予想:前月比▲5.0%)
○10:45 ◎ 6 月Caixin 中国サービス部門購買担当者景気指数(PMI、予想:54.9)
○16:00 ◎ 6 月トルコ消費者物価指数(CPI、予想:前月1.50%/前年比17.00%)
○16:50 ◎ 6 月仏サービス部門PMI 改定値(予想:57.4)
○16:55 ◎ 6 月独サービス部門PMI 改定値(予想:58.1)
○17:00 ◎ 6 月ユーロ圏サービス部門PMI 改定値(予想:58.0)
○17:30 ◎ 6 月英サービス部門PMI 改定値(予想:61.7)
○6 日02:00 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○米国(独立記念日の振替休日)、休場

6 日
<国内>
○08:30 ◇ 5 月毎月勤労統計(現金給与総額)
○08:30 ◇ 5 月家計調査(消費支出)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

2 日05:57 国際通貨基金(IMF)
「今年の米成長率を7%と予想」
「FRB は2022 年上期にテーパリング開始と予想」
「FRB は2022 年終盤か23 年序盤に利上げすると予想」

2 日16:07 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「回復は良好だが、脆弱なまま」
「持続可能な回復には至っていない」
「より低いインフレに戻ってくると見越している」

2 日20:32 カブジュオール・トルコ中銀総裁
「第4 四半期の初めまでにCPI は低下すると予想」
「インフレが持続的な低下を示唆するまで、政策金利は インフレを超える水準を維持」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 05072021 chart 1

<ドル円=基準線が下押し局面の支えに>
陰線引け。昨年3 月以来の高値111.66 円から一時111 円 割れとなり、前日の陽線の値幅を帳消しにした。
一目均衡表・転換線111.04 円前後の攻防となる。下押し ても、一目・基準線110.43 円が支えとなるか。直近の下値 の節目6 月30 日安値110.42 円の下抜けは回避できそう。上 昇波形を大きく崩すことなく、戻りを試すことができるとみ る。

レジスタンス2 111.93(ピボット・レジスタンス2)
レジスタンス1 111.66(7/2 高値=年初来高値)
前日終値 111.05
サポート1 110.43(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 05072021 chart 2

<ユーロドル=転換線越え水準での上伸は難しそう>
下影小陽線引け。一時1.1808 ドルと、4 月6 日以来の1.18 ドル割れに迫る場面もあった。下げ渋り、底堅さを示す長め の下ひげを形成。小さいながら陽線で週を引けたことは好感 したい。ただ、目先の抵抗となる一目均衡表・転換線を試す ことは想定できるものの、現水準1.1892 ドルから当面低下 が続く見込みの同線を抜けて大きく上値を伸ばすのは難し そうに見える。

レジスタンス1 1.1915(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 1.1865
サポート1 1.1808(7/2 安値)
fx morning 05072021 chart 3

<ユーロ円=雲の中で重い推移>
陰線引け。低下傾向の一目均衡表・基準線132.09 円付近 が重く、132 円台から一時131.60 円台へ下押した。一目・雲 の中で重く推移しており、戻り局面があっても132.32 円前 後で低下中の21 日移動平均線が抵抗となりそう。反落が進 み、131.29 円前後で推移する90 日移動平均線や、直近の下 押し水準6 月29・30 日安値131.28 円を割り込む場面もある か。

レジスタンス1 132.32(21 日移動平均線)
前日終値 131.75
サポート1 131.22(6/22 安値)
fx morning 05072021 chart 4

<豪ドル円=転換線は頭打ちの公算、下向きへの転換示唆>
下影陽線引け。一目均衡表・転換線の上昇をともない、一 目・基準線83.66 円を試す展開となった。しかし、転換線は 本日83.54 円へ切り上がったところでいったん頭打ちとなる 公算。転換線の低下とともに、一時的にせよ下向きへ転じる 可能性を示唆している。

レジスタンス1 84.02(6/25 安値)
前日終値 83.57
サポート1 83.04(7/2 安値)
fx morning 05072021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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