FX Morning 08/05/2021

【前日の為替概況】ドル円、7 月ADP 雇用報告で108.72 円、ISM 非製造業指数で109.67 円

4 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 営業日ぶりに反発。終値は109.48 円と前営業日NY 終値 (109.04 円)と比べて44 銭程度のドル高水準。7 月ADP 全米雇用報告の非農業部門雇用者数が33.0 万人 増と予想の69.5 万人増を大きく下回ったことで108.72 円まで下落した。7 月米ISM 非製造業指数が64.1 と予想の60.5 を上回り、統計開始以来の最高値となったことが分かるとドルを買い戻す動きが優勢に。 クラリダFRB 副議長が講演で「利上げのための条件は2022 年末までに満たされる可能性がある」「23 年 の利上げ開始は新たな枠組みと整合する」と発言すると、米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化し、 109.67 円まで上値を伸ばした。

米10 年債利回りは低調な米雇用指標を受けて1.1258%前後まで低下後、1.21%台まで急上昇した。 カプラン米ダラス連銀総裁は「7 月と8 月の雇用統計で進展が続けば、近くテーパリングに着手するの が得策」と述べ、「そうすることで利上げに忍耐強く対処するための柔軟性が増す」との考えを示した。

ユーロドルは続落。終値は1.1837 ドルと前営業日NY 終値(1.1864 ドル)と比べて0.0027 ドル程度の ユーロ安水準だった。低調なADP 全米雇用報告を受けて一時1.1900 ドルと日通し高値を付けたものの、 予想を上回る米ISM 非製造業指数をきっかけに一転下落した。クラリダFRB 副議長が「米経済が予想通り に推移した場合、量的緩和の縮小(テーパリング)について年内に発表し、23 年には利上げを開始する」 との見通しを示すとさらにドル買いが進んだ。24 時過ぎには一時1.1833 ドルと日通し安値を更新した。

ユーロ円は3 日ぶりに反発。終値は129.60 円と前営業日NY 終値(129.37 円)と比べて23 銭程度のユ ーロ高水準。129.14 円から129.82 円まで上昇した。

豪ドルNZ ドルは昨年12 月2 日以来となる1.0468NZ ドルまで下落し、年初来安値を更新した。NZ 準備 銀行(RBNZ)によるローン資産価値比率(LVR)の一段の厳格化や日本時間早朝に発表された4-6 月期 NZ 雇用統計が良好な結果になったことが材料視されて豪ドル売り・NZ ドル買いが進んだ。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米7 月NFP の最大予想+160 万人で底堅い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、明日発表される米7 月雇用統計の改善見通しや米議会でのインフ ラ投資法案の採決への期待感から底堅い展開が予想される。

しかしながら、ドル円の上値は、新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大を警戒したリスク回避の円買 いや、連邦債務上限引き上げへの警戒感から限定的か。

明日発表される米7 月雇用統計の非農業部門雇用者数の予想は、前月比87 万人程度の増加だが、米国 の約半数の州で失業保険の給付上乗せが撤廃された影響で、最大160 万人程度の増加も予想されている。

  【7 月】 【6 月】(〇改善・●悪化)
〇失業率(予想): 5.7% 5.9%
〇非農業部門雇用者数(予想): +87.0 万人 +85.0 万人
〇米ISM 製造業雇用指数: 52.9 49.9
〇米ISM 非製造業雇用指数: 53.8 49.3
〇消費者信頼感指数(雇用): 44.4% 44.2%(※職が十分-雇用が困難)
〇失業保険継続受給者数(7/12 週): 326.9 万人 341.3 万人
●新規失業保険申請件数(7/12 週): 42.4 万件 41.8 万件
●ADP 全国雇用者数: +33.0 万人 +68.0 万人

本日のドル円のオーダー状況は、109.50 円の本日のNY カットオプションを軸にして、上値には、109.70 円にドル売りオーダー、109.80 円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、110.00 円にドル売 りオーダーと本日のNY カットオプションが控えている。下値には、109.00 円に本日と9 日のNY カット オプション、108.50-70 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

ドル円のテクニカル分析では、NY 市場終値109.48 円時点の一目均衡表・雲の下限は109.30 円なので、 雲の中に入っているものの、本日の雲の下限109.56 円を終値ベースで上回ることが出来なければ、三役 逆転の売りの時代に入ることになる。ドル円のテクニカルポイントは、上値が一目均衡表の雲の下限の 109.56 円、転換線の109.65 円、下値は8 月4 日の安値108.72 円、5 月25 日の安値108.56 円となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
○10:30 ◇ 6 月豪貿易収支(予想:104.50 億豪ドルの黒字)
○15:00 ◎ 6 月独製造業新規受注(予想:前月比1.9%/前年同月比22.9%)
○15:45 ◇ 6 月仏鉱工業生産指数(予想:前月比0.6%)
○17:30 ◎ 7 月英建設業購買担当者景気指数(PMI、予想:64.0)
○20:00 ☆ 英中銀金融政策委員会(MPC)2 日目、終了後政策金利発表(予想:0.10%で据え置き、資産 買取プログラムは8950 億ポンドで据え置き)
○20:00 ☆ MPC 議事要旨
○20:30 ◇ 7 月米企業の人員削減数(チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマス社調べ)
○21:30 ◇ 6 月カナダ貿易収支(予想:6.8 億カナダドルの赤字)
○21:30 ◎ 6 月米貿易収支(予想:741 億ドルの赤字)
○21:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:38.4 万件/326.0 万人)
○23:00 ◎ ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○6 日01:00 ◎ 7 月ロシア消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.4%)
○6 日05:00 ◎ カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

4 日22:15 ブラード米セントルイス連銀総裁
「昨年12 月から今年の1 月に新型コロナウイルスの症 例が急増したときは、予想したほど経済に影響を与えな かった」
「パンデミックにもかかわらず、かなり良いマクロ経済的 な成果がでている」
「インフレは一部の人々が考えるよりも持続すると考え ている」
「2022 年のインフレ率は2.5%から3%になると見てい る」

4 日23:05 クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長
「2023 年の利上げ開始は新たな枠組みと整合する」
「利上げのためのFRB の条件は2022 年末までに満たさ れる可能性がある」
「経済は目標に向かって進展した」
「FRB は年末までに実質的なさらなる進展を見ることが できるだろう」
「経済はテーパリングに必要な目標に向かって進展」
「インフレ見通しのリスクは上向き」

5 日02:56 カプラン米ダラス連銀総裁
「テーパリングはすぐに、そして緩やかに始めるべき」
「テーパリングはFRB の引き締め策の柔軟性を高めるこ とができる」
「早めのテーパリングは、FRB の早期利上げを意味する ものではない」
「テーパリングを金融政策の決定から切り離すことが重 要」

5 日04:44 エルドアン・トルコ大統領
「金利が下がればインフレは緩やかになる」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 05082021 chart 1

<ドル円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けていることで、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。2 手連続陰線で下落後、抱 き線で反発したものの、転換線を下回って引けていることか ら反落の可能性が示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 110.19(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 109.48
サポート1 108.72(8/4 安値)
サポート2 108.56(5/25 安値)
fx morning 05082021 chart 2

<ユーロドル=7/21 安値を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回っているものの、 遅行スパンは実線を下回り、一目・雲の下で引けていること から、売りシグナルが優勢な展開となっている。2 手連続陰 線で下落しているものの、転換線を上回って引けていること から反発の可能性が示唆されている。
本日は、7 月21 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1909(7/30 高値)
前日終値 1.1837
サポート1 1.1752(7/21 安値)
fx morning 05082021 chart 3

<ユーロ円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。孕み線で反発してい るものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能 性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 129.85(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 129.60
サポート1 129.14(8/4 安値)
fx morning 05082021 chart 4

<豪ドル円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯中。3 手連続陽線で反発してい るものの、7 月30 日の陰線を上回ることが出来ずに転換線を 下回って引けていることで反落の可能性が示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 82.02(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 80.80
サポート1 80.16(8/3安値)
fx morning 05082021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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