FX Morning 04/07/2021

【前日の為替概況】米10 年債利回り1.65%低下でドル安、対円109.67 円、対ユーロ1.1878 ドル

6 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.1876 ドルと前営業日NY 終値(1.1813 ドル)と比べて0.0063 ドル程度のユーロ高水準だった。この日は主要な米経済指標の発表もなく、新規 の手掛かり材料に乏しかったが、前日と同様にNY 勢が加わる時間帯に入ると全般ドル売りが優勢となっ た。米長期金利の指標である米10 年債利回りが1.65%台まで低下したことがドル売りを促し、一時1.1878 ドルと3 月23 日以来の高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時 92.27 と3 月23 日以来の低水準を付けた。

国際通貨基金(IMF)は最新の世界経済見通しで、2021 年世界成長率予測を前回の5.5%から6.0%に 上方修正した。新型コロナウイルスのパンデミックに米国などが過去に例のない大規模な対策を打ち出し たことが寄与し、1976 年以降で最も高い成長を見込む。一方、各国内および先進国と発展途上国との格 差拡大や乖離には警鐘を鳴らした。

ドル円は続落。終値は109.75 円と前営業日NY 終値(110.18 円)と比べて43 銭程度のドル安水準だっ た。欧州市場では一時110.55 円の本日高値まで買われる場面もあったが、NY 市場ではさえない展開に。 「111.00 円にかけて断続的に観測されている売りオーダーに上値を抑えられた」との声が聞かれる中、 米長期金利の低下に伴うドル売りが優勢となり、前日の安値109.96 円や一目均衡表転換線109.85 円を下 抜けて一時109.67 円まで値を下げた。その後の戻りも109.93 円付近にとどまった。

ユーロ円は3 営業日ぶりに反発。終値は130.32 円と前営業日NY 終値(130.14 円)と比べて18 銭程度 のユーロ高水準。ドル円の下落をきっかけに円買い・ユーロ売りが先行し一時129.82 円と日通し安値を 付けたものの、ユーロドルの上昇につれた買いが入ると130.43 円付近まで値を戻した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米10 年債利回り低下で軟調推移か

本日の東京外国為替市場のドル円は、米10 年債利回りの低下を受けて軟調推移が予想されるものの、 今夜発表される3 月のFOMC 議事要旨を控えて動きづらい展開が予想される。

ドル円は、バイデン米政権による米国救済計画(America Rescue Plan)(1.9 兆ドル規模)、米国雇用 計画(The American Jobs Plan)(2.25 兆ドル規模)や新型コロナウイルスのワクチン接種の進捗を受け て、米国の景気回復期待、インフレ率上昇観測が高まっていたことで、米10 年債利回りの1.77%台まで の上昇を背景に110 円台後半まで上昇していた。しかしながら、米国雇用計画の議会での協議が難航する との警戒感や米連邦準備理事会(FRB)の早期引き締め観測による相場の動きは行き過ぎとの見方から、 米10 年債利回りが1.65%台まで低下したことで、109 円台まで反落している。

本日は、3 月16-17 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が発表されることから、テーパリング (資産購入の段階的縮小)の開始時期に関する議論に要注目となる。

市場関係者には、2013 年3 月のFOMC 声明・議事要旨に潜んでいた5 月のバーナンキ・ショック(テー パー・タントラムTaper tantrum)の予告がトラウマとなっており、テーパリングの時期を見極めること になる。

2013 年5 月22 日にバーナンキ第14 代FRB 議長が、今後幾度かの会合を経て、債券の購入ペースを徐々 に減速することで、量的金融緩和を縮小する可能性を示唆したことで、市場は、バーナンキ・ショックに 襲われた。テーパリングの警告は、2013 年3 月のFOMC 声明に潜んでいた。すなわち、「委員会は労働市 場やインフレに関する見通しが変化するのに合わせて、資産購入ペースを上げる用意も下げる用意もある (prepared to increase or reduce the pace of its purchase)」とテーパリングを警告していた。その 後、4 月の非農業部門雇用者数が前月比+16.5 万人と予想の+14 万人を上回り、失業率も2008 年5 月以来 の低水準の7.5%まで低下していたことから、5 月のバーナンキ・ショックに繋がった。

3 月のFOMC 声明には、2013 年3 月のFOMC 声明のような警告文言はないものの、議事要旨を見極めるこ とでテーパリングの時期を探ることになる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 3 月外貨準備高
○14:00 ◇ 2 月景気動向指数速報値(予想:先行99.7/一致89.0)

<海外>
○13:30 ☆ インド中銀、金融政策決定会合(予想:4.00%で据え置き)
○16:50 ◎ 3 月仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値(予想:47.8)
○16:55 ◎ 3 月独サービス部門PMI 改定値(予想:50.8)
○17:00 ◎ 3 月ユーロ圏サービス部門PMI 改定値(予想:48.8)
○17:30 ◎ 3 月英サービス部門PMI 改定値(予想:56.8)
○未定 ◎ ポーランド中銀、政策金利発表(予想:0.10%で据え置き)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○21:30 ◇ 2 月カナダ貿易収支(予想:10.0 億カナダドルの黒字)
○21:30 ◎ 2 月米貿易収支(予想:705 億ドルの赤字)
○22:00 ◎ エバンズ米シカゴ連銀総裁、講演
○23:00 ◇ 3 月カナダIvey 購買部協会景気指数(予想:60.5)
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○24:00 ◎ カプラン米ダラス連銀総裁、パネルディスカッションに参加
○8 日01:00 ◎ バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
○8 日02:00 ◎ デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、討議に参加
○8 日03:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(3 月16 日-17 日分)
○8 日04:00 ◇ 2 月米消費者信用残高(予想:▲50 億ドル)
○20 カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議(8 日まで)
○国際通貨基金(IMF)・世界銀行春季会合(テレビ会議、9 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

6 日09:35 S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス(DJI)
「制裁のため除外していた中国証券、7 月1 日のリバラ ンスから一部債券指数への再組み入れ可能に」

6 日13:30 豪準備銀行(RBA)声明
「目標が達成されるまで、非常に支援的な金融条件を維 持することをコミット」
「実際のインフレ率が目標の2-3%の範囲内に持続的に 収まるまでは利上げしない」
「賃金の伸びを現在よりも大幅に高める必要があり、そ のためには雇用が大幅に増加し、引き締まった労働市 場に戻ることが必要」
「利上げの条件が満たされるのは早くても2024 年と予 想」
「インフレ率は依然として低く、目標を下回っている」
「豪ドルは、ここ数年のレンジの上限で推移」

6 日15:59 ザハウィ英ワクチン担当相
「モデルナ製ワクチンは4 月第3 週から提供を開始する 予定」
「4 月の目標は1200 万回のワクチン接種であり、自信が ある」

6 日21:35 国際通貨基金(IMF)
「2021 年米国GDP 予想6.4%増(1 月5.1%増)」
「2021 年ユーロ圏GDP 予想4.4%増(1 月4.2%増)」
「2021 年中国GDP 予想8.4%増(1 月8.1%増)」
「2021 年日本GDP 予想3.3%増(1 月3.1%増)」
「2021 年世界GDP 予想6.0%増(1 月5.5%増)」

6 日21:47 ルメール仏財務相
「国際的な税制合意は達成できる」
「米国が最低法人税率を支持していることを歓迎」

6 日21:58 ゴピナート国際通貨基金(IMF)調査局長
「IMF は最低法人税率を支持する」
「中国の個人消費はIMF が望んでいたほど回復してい ない」
「中国の予想引き上げは大きくは外部要因」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 07042021 chart 1

<ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目均衡表・転換線は一目・基準線を上回り、 遅行スパンは実線を上回り、雲の上で引けていることから、 三役好転の強い買いシグナルが点灯している。しかしながら 2 手連続陰線で反落し、転換線を下回って引けていることか ら、続落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 110.97(3/31 高値)
レジスタンス1 110.05(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 109.75
サポート1 108.83(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 108.41(3/23 安値)
fx morning 07042021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三 役逆転の強い売りシグナルが点灯している。しかし、2 手連 続陽線で反発し、転換線を上回って引けていることから続伸 の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1909(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.1876
サポート1 1.1791(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 07042021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役 好転の強い買いシグナルが点灯している。2 手連続陽線で上 昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 130.67(3/18 高値)
前日終値 130.32
サポート1 129.50(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 07042021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回っているものの、 遅行スパンは実線を上回り、一目・雲の上で引けているこ とから、買いシグナルが優勢な展開となっている。高値圏で の抱き線で反落しているものの、転換線を上回っていること から反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 85.45(3/18 高値)
前日終値 84.10
サポート1 83.60(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 07042021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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