【前日の為替概況】ドル円、3 日ぶり反発 NY 市場は狭いレンジのもみ合いに終始

6 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 営業日ぶりに反発。終値は109.86 円と前営業日NY 終値 (109.71 円)と比べて15 銭程度のドル高水準だった。欧州序盤に一時109.95 円まで上昇した影響が残 った。

NY 市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。米国とカナダ市場がレーバーデーで休場だった ため、市場参加者が激減し商いは低調だった。NY 時間の安値は109.83 円、高値は109.89 円で値幅は6 銭程度と非常に小さかった。

なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比450 円高の3 万0200 円まで上昇し、4 月6 日 以来約5 カ月ぶりの高値を付ける場面があった。

ユーロドルは5 日ぶりに反落。終値は1.1870 ドルと前営業日NY 終値(1.1880 ドル)と比べて0.0010 ドル程度のユーロ安水準だった。24 時前に一時1.1858 ドル付近まで下げる場面もあったが、欧州時間に 付けた日通し安値1.1856 ドルが目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。2 時過ぎには1.1872 ドル付近まで持ち直した。前週末に8 月米雇用統計を消化し、本日は米国市場が休場となったため、積極 的な取引は手控えられた。NY 時間の値幅は0.0016 ドル程度と小さい。

ユーロ円は小反発。終値は130.39 円と前営業日NY 終値(130.31 円)と比べて8 銭程度のユーロ高水 準。24 時前に一時130.25 円と日通し安値を付けたものの、2 時過ぎには130.40 円台まで値を戻した。ユ ーロドルと似た動きとなった。

スイスフランはNY 序盤に売りが強まる場面があった。対ユーロでは一時1.0880 スイスフラン、対ドル では0.9169 スイスフラン、対円では119.82 円まで値を下げた。先月26 日や30 日にはスイス中銀(SNB) によるスイスフラン売り介入の噂が流れており、市場ではSNB による為替介入への警戒感がくすぶってい る。

【本日の東京為替見通し】日経3 万円回復してもドル円はレンジか、RBA 後の豪ドルの動き要警戒

本日の東京時間のドル円はもみ合いとなるか。ナイト・セッションの日経平均先物が3 万円台を回復し たことは、ドル円の一定の支えとはなるだろう。しかし、株式市場と為替市場だけを結び付けてトレード するような時代でもないことで、大きくリスクオンに傾くほどの相場にはなりにくい。昨日も110 円にも 届かない動きだったことを考えると、どの水準でも上昇局面では売り、下落局面では買いが優勢になりそ うだ。また、本日のNY カットで110.00 円のオプションがあることも値動きを狭めるか。もっとも、NY 勢が休場明けとなることで、米金利の動きが活発になることが予想され、米金利次第で為替市場も神経質 な動きにはなると思われる。

本日は、現時点での米連邦準備理事会(FRB)関係者の講演予定がないことで、米国については政治状 況へ目を向けておきたい。米与党・民主党内でバイデン米大統領の求心力が低下していることで、インフ ラ投資法案の今後の行方に黄色信号が点灯していること、近々バイデン大統領が来年2 月に任期満了を迎 えるパウエルFRB 議長の再任を認めるか否かを発表すると憶測が流れていることなどは、直接為替相場に 大きな影響を与えることになりそうだ。また、明日から、ブラックアウト期間に入る11 日までの間に複 数のFRB 高官の講演が予定されていることで、市場がどのようなリスク許容度を持ち講演に臨むかなども 注目される。なお、本日は米3 年債の入札が予定されている。

ドル円は大きな動きを期待するのは難しいだろうが、本日は豪準備銀行(RBA)理事会が予定されてい ることで、豪ドルの動きには警戒したい。政策金利や3 年債利回りの目標水準の変更はないとの予想だが、 注目は声明文になる。RBA は8 月の声明文で「9 月上旬まで週50 億豪ドル、その後少なくとも11 月中旬 まで週40 億豪ドルの割合で国債を購入し続ける」としているが、市場では「9 月上旬以後も週50 億豪ド ルの国債購入を継続する可能性」との思惑も台頭している。

欧州勢参入後には、欧州から複数の経済指標の発表が予定されている。今週は9 日に欧州中央銀行(ECB) 定例理事会が行われることで、ユーロも欧州勢参入後は激しく動く可能性もある。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ◇ 7 月毎月勤労統計(現金給与総額、予想:前年比0.4%)
○08:30 ◇ 7 月家計調査(消費支出、予想:前年比2.9%)
○08:50 ◇ 8 月外貨準備高
○14:00 ◇ 7 月景気動向指数速報値(予想:先行103.5/一致94.3)

<海外>
○08:01 ◇ 8 月英小売連合(BRC)小売売上高調査(予想:前年比3.2%)
○未定 ◎ 8 月中国貿易収支(予想:510.5 億ドルの黒字、3463 億元の黒字)
○13:30 ☆ 豪準備銀行(RBA)政策金利発表(予想:0.10%で据え置き)
○14:10 ◎ マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○14:45 ◇ 8 月スイス失業率(季節調整前、予想:2.8%)
○15:00 ◎ 7 月独鉱工業生産(予想:前月比0.8%/前年同月比5.1%)
○16:30 ◎ サンダース英MPC 委員、講演
○18:00 ◎ 9 月独ZEW 景況感指数(予想:30.0)
○18:00 ◎ 9 月ユーロ圏ZEW 景況感指数
○18:00 ☆ 4-6 月期ユーロ圏域内総生産(GDP)確定値(予想:前期比2.0%/前年比13.6%)
○18:30 ◎ 4-6 月期南アフリカ国内総生産(GDP、予想:前期比年率2.5%/前年同期比17.5%)
○8 日02:00 ◎ 米財務省、3 年債入札
○ブラジル(独立記念日)、休場

8 日
<国内>
○08:50 ◎ 7 月国際収支速報
○08:50 ☆ 4-6 月期実質国内総生産(GDP)改定値

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

6 日15:59 ルメール仏経済・財務相
「現在の高いインフレ率は一時的であり、継続していくと は思えない」

7 日02:15 フロスト英国務相
「英政府は、現在の基準で北アイルランド議定書を継続 する」
「継続内容には、現在有効な猶予期間や地役権も含ま れる」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 07092021 chart 1

<ドル円=転換線が目先の重しとなるか>
上影小陽線引け。一目均衡表・雲のねじれ110 円付近で、 同大台回復を試す様相もうかがわせたが叶わず。109 円台で 戻りが鈍い。
110.01 円へ上昇した一目・転換線に追随できず、ここで頭 打ちとなる可能性がある同線が目先の重しとなるか。8 月24 日・16 日安値など、109 円台に位置する下値のポイントを探 る展開を想定する。

レジスタンス1 110.42(9/1 高値)
前日終値 109.86
サポート1 109.41(8/24 安値)
サポート2 109.11(8/16 安値)
fx morning 07092021 chart 2

<ユーロドル=5 日線付近の下げ渋りが続くか>
下影小陰線引け。先週末3 日に上値の重さを示す長い上ひ げをともなう足型を形成し週引けした後を受け、下値を探る 動きとなった。しかし、目先のすう勢を示す短期・5 日移動 平均線前後で下げ渋っている。同線は本日1.1860 ドル台へ 上昇。5 日線を支えに、先週末とどかなかった1.1930 ドル台 の90 日線を再び試す展開へ転じるか見定めたい。

レジスタンス1 1.1937(90 日移動平均線)
前日終値 1.1870
サポート1 1.1822(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 07092021 chart 3

<ポンド円=雲下限や転換線を支えに雲上限試す展開継続>
下影小陰線引け。一目均衡表・雲の上限152.27 円前後の 攻防。同水準を先週末に152.30 円まで上昇した時と同様、 昨日も152.28 円と同水準をわずかながら上回った。抜けき れないが、下押しても上昇中の雲の下限や一目・転換線がサ ポートとなり、雲の上抜けを試す展開は続くとみる。

レジスタンス1 152.56(8/13 高値)
前日終値 151.99
サポート1 151.38(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 07092021 chart 4

<NZ ドル円=高値もみ合い、下押しても雲が支え>
小陰線引け。先週末3 日に78.65 円をつけて以降、78 円台 で高値もみ合い。7 月6 日以来の水準に到達して上昇の流れ はやや停滞している。78.25 円前後で推移する5 日移動平均 線の上昇をともない、再び上値を試す展開を想定する。いっ たん下押しても一目均衡表・雲の上限が支えとなり、今後に 雲の上抜けが想定される一目・転換線の上昇とともに再び上 値トライできるだろう。

レジスタンス1 78.77(7/6 高値)
前日終値 78.38
サポート1 77.73(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 07092021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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