FX Morning 02/10/2021

【前日の為替概況】ユーロドル、3 日続伸 米株が持ち直しリスク・オンのドル売り優勢

9 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3 日続伸。終値は1.2119 ドルと前営業日NY 終値 (1.2050 ドル)と比べて0.0069 ドル程度のユーロ高水準だった。しばらくは1.2100 ドルを挟んだもみ 合いの展開が続いていたが、安く始まった米国株相場が持ち直すとリスク・オンのドル売りが優勢となり、 一時1.2122 ドルと日通し高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時 90.43 まで低下した。

ドル円は3 日続落。終値は104.59 円と前営業日NY 終値(105.23 円)と比べて64 銭程度のドル安水準 だった。米10 年債利回りが一時1.1379%前後まで低下したことを受けて、円買い・ドル売りが進行。1 時前に一時104.50 円まで値を下げた。ただ、104.50 円から104.20 円までは断続的に買いオーダーが観 測されていることから、売り一巡後は104.60 円台まで下げ渋った。

もっとも、NY 時間に限れば値幅22 銭程度の狭いレンジでの値動きだった。本日は米経済指標の発表な どの相場材料に乏しく、大きな方向感は出なかった。市場では「明日発表の1 月米消費者物価指数(CPI) の結果を見極めたい」との声も聞かれた。

ユーロ円は小幅続落。終値は126.76 円と前営業日NY 終値(126.78 円)と比べて2 銭程度のユーロ安 水準。時間外のダウ先物やドイツ株相場が下落したことを背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが先行。 ダウ平均が一時140 ドル近く下落したことも相場の重しとなり、126.44 円と日通し安値を更新した。た だ、米国株が持ち直すとユーロ円にも買い戻しが入り次第に下値が堅くなった。

ポンドドルは一時1.3820 ドルと2018 年4 月以来約2 年10 カ月ぶりの高値を付けた。英国では新型コ ロナウイルスワクチンの接種が順調に進んでおり、経済正常化への期待感からポンド買いが優勢となった。 英中銀(BOE)のマイナス金利導入の可能性が後退していることもポンド買いを誘った。

【本日の東京為替見通し】ドル円は半値押しでもみ合いか、米CPI には要注目

本日の東京時間のドル円は104 円台後半でのもみ合いとなるか。この数週間続いたドル円の買いトレン ドの出発点が103 円半ばだったと考えると、上値が先週末の105.77 円でほぼ上げ幅の半値押しとなる。 市場のオーダー状況などを聞いても104 円前半からは本邦勢を含め買い意欲があることを考えると、ここ から一段の下押しも難しくなりそうだ。ここ最近の市場の値動きに方向感がなくなっているのは、株式市 場の値動きに為替市場が対ドルも対円も連れることがなくなっていることも一因だ。

方向感をつかみにくい相場の中で注意を払いたいのは、今週は多数の米国債(本日は10 年債)の入札 があることで、引き続き債券利回りに左右される動きになるだろう。特に本日の夜には、1 月の米消費者 物価指数(CPI)も発表される予定となっていることで、利回りの動きが要注目となる。昨日、カプラン 米ダラス連銀総裁が「インフレ率が一時的に急上昇しても驚かない」と発言しているが、ここ最近は長期 金利の上昇傾向などもあり、CPI が市場予想を上回った場合は今後の米連邦準備理事会(FRB)の対応が 注目される。

バイデン米大統領によるコロナ救済法案については、昨日もホワイトハウス広報が「共和党の協力を得 るためにコロナ支援策のプロセスを遅らせるようなことをバイデン大統領は行わない」と発言しているこ とで、「超党派の合意」よりも「早急な合意」になる可能性が高そうだ。ただし、家庭への支給額(12 月 に承認された600 ドルに追加の1400 ドル)については、所得制限額がバイデン案はかなり寛容な策(年 収7 万ドルまでは満額など)のため、制限については話し合いが続くかもしれない。なお、超党派では児 童税額控除を含め貧困層の児童への対策は早急に合意される可能性が高いようだ。

東京時間の経済指標では、本日は中国から1 月CPI や生産者物価指数(PPI)が発表される。ただし、 かつては中国の経済指標で反応が顕著だった豪ドルが、豪中関係の悪化により反応が乏しくなってきてい ることで、人民元以外には影響を与えることは少ないかもしれない。

欧州通貨は底堅い動きに戻りつつある。イタリアの閣僚名簿が今週中に発表される予定になっているこ ともあり、ドラギ政権が順調な船出を迎えることができるようであれば、ユーロにとってはポジティブな 要素だ。本日はラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁を含め、欧州要人が複数の講演予定があることで、講 演での発言内容にはユーロ高けん制発言を含め注意を払っておきたい。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 1 月企業物価指数(予想:前月比0.4%/前年比▲1.6%)
○10:30 ◇ 中村豊明日銀審議委員、あいさつ

<海外>
○10:30 ◎ 1 月中国消費者物価指数(CPI、予想:前年比横ばい)
○10:30 ◎ 1 月中国生産者物価指数(PPI、予想:前年比0.3%)
○16:00 ◎ 1 月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.8%/前年比1.0%)
○16:00 ◎ 1 月ノルウェー消費者物価指数(CPI、予想:前月比1.0%/前年比1.8%)
○16:00 ◇ 11 月トルコ失業率
○16:45 ◇ 12 月仏鉱工業生産指数(予想:前月比0.4%)
○17:30 ◎ スウェーデン中銀、政策金利発表(予想:0.00%で据え置き)
○18:30 ◎ デコス・スペイン中銀総裁、講演
○21:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○21:00 ◎ 12 月ブラジル小売売上高指数(予想:前年同月比6.0%)
○22:00 ◎ パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○22:00 ◎ ビスコ伊中銀総裁、講演
○22:00 ◎ ラガルドECB 総裁、講演
○22:30 ☆ 1 月米CPI(予想:前月比0.3%/前年比1.5%)
☆ エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%/前年比1.5%)
○24:00 ◇ 12 月米卸売売上高(予想:前月比0.5%)
○24:00 ◇ 12 月米卸売在庫(予想:前月比0.1%)
○11 日00:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○11 日02:00 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、講演
○11 日03:00 ◎ 米財務省、10 年債入札
○11 日04:00 ◎ 1 月米月次財政収支(予想:1500 億ドルの赤字)
○11 日04:00 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

9 日22:50 ベディングフィールド・ホワイトハウス広報部 長
「共和党の協力を得るためにコロナ支援策のプロセスを 遅らせるようなことはバイデン大統領はしない」
「支援策は職場における女性を助けることにも力を注ぐ」

9 日23:55 イタリア民主党党首
「ドラギ首相候補との会談にとても満足」
「ドラギ氏の方針に対する信頼を確認した」

10 日02:13 ゴーブ英内閣府担当相
「北アイルランドを巡る緊張は欧州連合(EU)側の行動 が原因」
「議定書が機能することを示す必要がある」

10 日02:58 サキ米大統領報道官
「バイデン大統領は本日、経済対策案を巡り企業トップ らと会談」

10 日04:12 米国務省
「隣国を脅すという中国政府の行動パターンを強く懸念」
「中国とインドの国境紛争を注視している」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 10022021 chart 1

<ドル円=基準線を支えに転換線を回復できるか注視>
陰線引け。105 円付近で上昇中の一目均衡表・転換線を下 抜け、104.50 円まで下落幅を広げた。
まずは一目・基準線が位置する104.10 円台程度まで下値 余地を見ておきたい。ただ、基準線は明日にも104.36 円へ 水準を切り上げる見込み。同線を支えに、転換線を回復する ことができるか見定めたい。

レジスタンス1 105.07(5 日移動平均線)
前日終値 104.59
サポート1 104.18(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 103.56(1/26 安値)
fx morning 10022021 chart 2

<ユーロドル=5 日線とともに上値試す流れ予想>
陽線引け。一目均衡表・雲の中で戻りを試す展開となって いる。一目・転換線の抵抗をこなして上伸した。1.21 ドル付 近で低下中の21 日移動平均線付近で動きがいったん停滞す る可能性はあるが、1.2060 ドル前後で上昇中の5 日線を支え に上値を試す流れを予想する。ただ、低下傾向の一目・基準 線は重しとなりそう。5 日線を割り込んだ場合、1.20 ドル台 で低下中の転換線を追うように下値を探る動きへ転じそう だ。

レジスタンス1 1.2151(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.2119
サポート1 1.2060(5 日移動平均線)
fx morning 10022021 chart 3

<ユーロ円=基準線の低下前にレンジ切り上げたい>
下影極小陰線引け。1 月29 日高値127.34 円や同7 日高値 127.49 円が位置する127 円台で伸び悩み、126.44 円まで下 押した。一目均衡表・基準線126.29 円や、126.25 円に位置 した一目均衡表・雲の上限を前に下げ渋り、底堅さを示す長 めな下ひげをともなう足型となった。再び下押しても本日 126.56 円へ切り上がる雲の上限前後で下げ渋るか。ただ、サ ポートの1 つ基準線は、現状からすれば週末12 日にも低下 へ転じる見込み。それまでにレンジを切り上げることができ ないと、基準線に追随して下値を探るリスクがある。

レジスタンス1 127.34(1/29 高値)
前日終値 126.76
サポート1 126.29(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 10022021 chart 4

<豪ドル円=下押し5 日線付近にとどめ上向きの流れ継続>
下影小陰線引け。81 円台の高値圏で伸び悩んだが、下押し は上昇中の5 日移動平均線付近にとどまっている。深押しが あっても上昇傾向を維持しそうな一目均衡表・転換線80.37 円付近にとどまるだろう。上向きの流れは途切れていない。

レジスタンス1 81.42(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 80.92
サポート1 80.65(2/9 安値)
fx morning 10022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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