FX Morning 03/10/2021

【前日の為替概況】米10 年債利回り低下でドル全面安、対円108.42 円、対ユーロ1.1916 ドル

9 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5 営業日ぶりに反落。終値は108.48 円と前営業日NY 終値 (108.89 円)と比べて41 銭程度のドル安水準だった。アジア時間に一時109.23 円と昨年6 月8 日以来 約9 カ月ぶりの高値を付けた反動で利食い売りや戻り売りが優勢となった。欧米株価の上昇を受けて、22 時30 分前に一時108.97 円付近まで持ち直す場面もあったが、109 円台に乗せることは出来なかった。

米3 年債入札が好調な結果となったことで、米長期金利が低下傾向を強めると円買い・ドル売りがじわ りと強まり、4 時過ぎに一時108.42 円と日通し安値を更新した。

経済協力開発機構(OECD)はこの日、2021 年世界経済の成長率見通しを前回の4.2%から5.6%に上方 修正したほか、米成長見通しを前回の3.2%から6.5%に引き上げたものの、為替相場への影響は限定的 だった。

ユーロドルは5 日ぶりに反発。終値は1.1901 ドルと前営業日NY 終値(1.1847 ドル)と比べて0.0054 ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが先行し、20 時30 分過 ぎに一時1.1916 ドルと日通し高値を付けたものの、1.1920-50 ドルに観測されている売りオーダーに上 値を抑えられると伸び悩んだ。1 時過ぎには1.1882 ドル付近まで下押ししている。もっとも、1.1829 ド ル付近に位置する200 日移動平均線がサポートとして働いており、下値も堅かった。

ユーロ円は小幅続伸。終値は129.10 円と前営業日NY 終値(129.00 円)と比べて10 銭程度のユーロ高 水準。欧州時間に一時129.55 円と本日高値を付けたものの、NY 市場に入ると弱含んだ。ドル円の下落に つれた売りが出て一時128.94 円と本日安値を付けた。

【本日の東京為替見通し】海外投機筋のドル買いと本邦実需筋の円買いの攻防か

本日の東京外国為替市場のドル円は、海外投機筋のドル買いと3 月期末決算に向けた本邦実需筋の円買 いの攻防が予想される。

昨日のドル円相場は、海外投機筋のドル買い仕掛けで109.23 円まで上昇したものの、本邦実需筋から の執拗な円買いで伸び悩む展開となった。ドル円の3 月の月足は、過去48 年間で34 回陰線となっている が、3 月期末決算に向けたレパトリエーション(国外滞留資金の本国環流)が背景にあると思われる。今 年は、米国長期債の下落(利回りは上昇)により、本邦機関投資家は損切りを余儀なくされており、ドル 売り・円買い圧力が強まる可能性が指摘されている。海外投機筋のドル買いと本邦実需筋の円買いの攻防 は、来週16-17 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と18-19 日の日銀金融政策決定会合での日米金融政策 によって決着がつくと思われる。

10 時30 分に発表される2 月中国消費者物価指数(CPI)の予想は、豚肉価格の下落を受け絵、前年比 ▲0.4%で、1 月の▲0.3%から低下が見込まれている。2 月中国生産者物価指数(PPI)の予想は、原油価 格やコモディティー価格の上昇を受けて、前年比+1.5%で、1 月の+0.3%から上昇が見込まれている。

本日は、米下院でバイデン大統領が提案した1 兆9000 億ドルの新型コロナウイルス対策法案の上院修 正案が再審議される予定となっている。与党・民主党は、現行の失業給付上乗せが失効する14 日までに バイデン米大統領の署名によって成立させる意向を示している。

上院で可決した修正案では、下院案に盛り込まれていた最低賃金の時給15 ドルへの引き上げは除かれ、 失業給付の上乗せも400 ドルから300 ドルへ減額されている。ニューヨーク州での失業者の場合、週ベー スで、500 ドル+300 ドル=800 ドル、月ベースでは、800 ドルx4 週間=3200 ドル(@109=約35 万円) の収入となることで、2 月の長期失業者数415 万人に、職探しの意欲を失わせる原因になっている、との 共和党側からの批判も出ている。

2 月末に下院(435 議席=民主党:221・共和党:211・空席3)で賛成219(※2 名の民主党議員が反対) 対反対212 で可決しており、修正案も可決が見込まれている。

ドル円の注文状況は、上値には、109.00 円、109.20 円にドル売りオーダーが控えている。下値には、 108.00-30 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○07:00 ◎ ロウ豪準備銀行(RBA)総裁、講演
○08:30 ◇ 3 月豪ウエストパック消費者信頼感指数
○10:30 ◎ 2 月中国消費者物価指数(CPI、予想:前年比▲0.3%)
○10:30 ◎ 2 月中国生産者物価指数(PPI、予想:前年比1.5%)
○16:00 ◇ 12 月トルコ失業率(予想:13.5%)
○16:00 ◎ 2 月ノルウェー消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.6%/前年比3.0%)
○16:45 ◇ 1 月仏鉱工業生産指数(予想:前月比0.5%)
○19:00 ◇ 1-3 月期南アフリカ経済研究所(BER)企業信頼感指数(予想:42)
○21:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○22:30 ☆ 2 月米CPI(予想:前月比0.4%/前年比1.7%)
☆ エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.2%/前年比1.4%)
○24:00 ☆ カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:0.25%で据え置き)
○11 日00:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○11 日03:00 ◎ 米財務省、10 年債入札
○11 日04:00 ◎ 2 月米月次財政収支(予想:2650 億ドルの赤字)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

9 日15:52 ルメール仏財務相
「今年の仏経済の反発力は残りのユーロ圏を驚かせる ことになるだろう」
「新型コロナの制限が開場されれば、仏経済は急速に 回復する」
「現在の金融市場の状況でECB には強い自信をもって いる」

9 日16:58 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「2021 年のフランスの経済成長は少なくとも5%になる べきだ」
「景気後退は過ぎ去った」

9 日19:25 OECD(経済協力開発機構)
「2021 年世界成長率見通し5.6%に上方修正、前回予想 4.2%」
「21 年米成長見通しを前回3.2%から6.5%に引き上げ」
「21 年ユーロ圏成長見通しを3.9%に上方修正、前回 3.6%」
「21 年中国成長見通しを7.8%に下方修正、前回8%」

10 日 07:08 ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
「3 年国債利回り目標の撤廃や変更は検討せず」
「金利を動かす前にCPI が持続的に目標に収まる必要 がある」
「理事会は債券購入プログラムのさらなる延長を検討」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 10032021 chart 1

<ドル円=3/9 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。しかし、高値圏での孕 み線で反落しており、続落の可能性が示唆されている。
本日は、3 月9 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.23(3/9 高値)
前日終値 108.48
サポート1 107.54(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 106.82(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 10032021 chart 2

<ユーロドル=3/9 安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることで、三役逆転 の強い売りシグナルが点灯した。4 手連続陰線で下落後、孕 み線で反発しており、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、3 月9 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2010(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1901
サポート1 1.1836(3/9 安値)
fx morning 10032021 chart 3

<ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。2 手連続陽線で転換線を上回 っていることで、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 151.28(3/9 高値)
前日終値 150.71
サポート1 149.34(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 10032021 chart 4

<NZ ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。抱き線で転換線を上回って引 けていることで続伸の可能性が示唆されている。
本日は、基準線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 79.21(2/25 高値)
前日終値 77.81
サポート1 77.27(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 10032021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。