FX Morning 08/11/2021

【前日の為替概況】米10 年債利回り1.35%でドル続伸 対円110.60 円、対ユーロ1.1710 ドル

10 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5 日続伸。終値は110.57 円と前営業日NY 終値(110.29 円)と比べて28 銭程度のドル高水準だった。前週末の7 月米雇用統計や前日の6 月米雇用動態調査(JOLTS) を受けて、米連邦準備理事会(FRB)による早期の量的緩和の縮小(テーパリング)観測が高まる中、ド ルを買う動きがこの日も継続した。しばらくはもみ合いの展開が続いていた米10 年債利回りが一時 1.35%台まで上昇したこともドル買いを促し、110.60 円と7 月14 日以来の高値を更新した。

ただ、7 月14 日の高値110.70 円や一目均衡表雲の上限110.73 円がレジスタンスとして意識されたこ ともあり、NY 午後はやや伸び悩んだ。

米上院は、バイデン大統領と上院超党派グループが合意したインフラ投資法案を賛成多数で可決。バイ デン政権の経済対策の柱の一つであるインフラ投資法案は成立に向けて最初のハードルを突破したが、法 案成立には下院の可決が必要になる。

ユーロドルは6 日続落。終値は1.1720 ドルと前営業日NY 終値(1.1737 ドル)と比べて0.0017 ドル程 度のユーロ安水準だった。欧州時間発表の8 月独ZEW 景況感指数が予想を大幅に下回ったことを受けて、 NY 市場でもユーロ売りが優勢となった。このところの堅調な米雇用指標の結果やFRB 高官らのタカ派的 な発言で、全般ドル買いが入りやすい面もあり、一時1.1710 ドルと3 月31 日以来の安値を付けた。市場 では「同日に記録した年初来安値1.1704 ドルが視野に入った」との声が聞かれた。

ユーロ豪ドルは一時1.5931 豪ドル、ユーロNZ ドルは1.6712NZ ドル、ユーロカナダドルは1.4672 カナ ダドルまで下落した。

ユーロ円は3 営業日ぶりに反発。終値は129.58 円と前営業日NY 終値(129.44 円)と比べて14 銭程度 のユーロ高水準。21 時30 分前に一時129.41 円と日通し安値を付けたものの、ドル円の上昇につれた買 いが入ると129.63 円付近まで持ち直した。もっとも、NY 時間の値幅は22 銭程度と小さかった。

【本日の東京為替見通し】ドル円堅調推移も、本邦勢のドル売りオーダーが上値を抑制か

本日の東京外国為替市場のドル円は、米7 月雇用統計の改善を受けた早期テーパリング(資産購入の段 階的縮小)観測で底堅い展開が予想されるものの、本邦輸出企業や本邦資本筋からのドル売りオーダーで 上値は限定的だと予想される。

本日は、9 時30 分に8 月豪ウエストパック消費者信頼感指数が発表される。豪ドル/ドルは、ロウRBA 総裁の豪ドル高抑制発言やオーストラリアでのデルタ株感染拡大を受けた景況感悪化などから下落基調 にあり、ネガティブサプライズに要警戒となる。

ドル円は、米7 月雇用統計の改善を受けて、8 月26-28 日のジャクソンホール会合でパウエルFRB 議長 がテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始に言及するのではないかとの思惑、9 月の米連邦公開市場 委員会(FOMC)で年内のテーパリング開始が表明されるのではないかとも思惑で堅調に推移している。 さらに、米上院が5500 億ドル規模のインフラ包括法案を可決し、3 兆5000 億ドル規模の支出・税制計 画の審議に入ることも、ドル高要因となっている。

ドル円の上昇を抑制しているのは、お盆休みに入っている本邦輸出企業からのドル売りオーダーが110 円台後半ばから111 円、112 円にかけて置かれていること、本邦資本筋による8 月16 日に向けた米国債 償還・利払いの円転などが挙げられる。

さらに、新型コロナウイルスのデルタ株のパンデミック(世界的大流行)への警戒感も、ドル円の上値 を抑える要因となっている。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、110.60 円にドル売りオーダーと19 日のNY カットオプシ ョン、110.70 円、110.80 円、111.00 円台、そして112 円台にもドル売りオーダーが控えている。下値に は、110.10-20 円割れにはストップロス、110.00 円にはドル買いオーダー、109.90 円にドル買いオーダ ーと11 日のNY カットオプション、109.80 円にドル買いオーダーが控えている。

ドル円のテクニカルポイントは、上値が一目均衡表の雲の上限の110.73 円、下値は、雲の下限の109.87 円となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 7 月マネーストックM2(予想:前年比5.4%)

<海外>
○09:00 ◎ 4-6 月期シンガポール国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比▲2.0%)
○09:30 ◇ 8 月豪ウエストパック消費者信頼感指数
○15:00 ◎ 7 月独消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.9%/前年比3.8%)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○20:00 ◇ 6 月メキシコ鉱工業生産(季調済、予想:前月比0.2%)
○21:00 ◎ 6 月ブラジル小売売上高指数(予想:前年同月比9.1%)
○21:30 ☆ 7 月米CPI(予想:前月比0.5%/前年比5.3%)
☆ エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.4%/前年比4.3%)
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○23:30 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○12 日01:00 ◎ ジョージ米カンザスシティ連銀総裁、講演
○12 日02:00 ◎ 米財務省、10 年債入札
○12 日03:00 ◎ 7 月米月次財政収支(予想:3070 億ドルの赤字)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

10 日05:18 ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「FRB は今秋、テーパリング開始を発表する必要があ る」

10 日09:42 ホワイトハウス
「日米首脳の電話会談でバイデン大統領は東京五輪の 成功を称賛し、パラリンピック開催への支持を改めて表 明」

10 日10:48 麻生太郎財務相
「今新たに経済対策や補正予算の編成は行っていない」
「残っている支援策を今後着実に実行させる」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 11082021 chart 1

<ドル円=雲の下限を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けていることで、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし5 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。なお雲の上限は110.73 円に位置しているが、 明日は110.51 円に降りてくる。
本日は、雲の下限を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 111.66(7/2 高値)
レジスタンス1 110.73(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 110.57
サポート1 109.87(日足一目均衡表・雲の下限)
サポート2 109.66(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 11082021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線と同値だが、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、売り シグナルが優勢な展開。6 手連続陰線で下落し、転換線を下 回って引けていることから続落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1810(日足一目均衡表・基準線と転換線)
前日終値 1.1720
サポート1 1.1603(2020/11/4 安値)
fx morning 11082021 chart 3

<ユーロ円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。孕み線で反発したも のの、転換線を下回って引けていることから反落の可能性が 示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 129.85(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 129.58
サポート1 129.14(8/4 安値)
fx morning 11082021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。しかし、抱き線で反 発し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 81.60(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 81.26
サポート1 80.78(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 11082021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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