FX Morning 06/14/2021

【前日の為替概況】ドル円、反発 米長期金利の上昇で円売り・ドル買い先行

11 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は109.66 円と前営業日NY 終値(109.33 円) と比べて33 銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標である米10 年債利回りが1.47%台に上昇す ると円売り・ドル買いが先行。6 月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が86.4 と予想の84.0 を 上回ったことも相場の支援材料となり、前日の高値109.80 円を上抜けて一時109.84 円まで値を上げた。 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時90.61 まで上昇した。

なお、この日英南西部コーンウォールで開幕した先進7 カ国首脳会議(G7 サミット)では、「財政出動 を通して景気支援を継続する必要性でおおむね合意した」もよう。一部通信社が関係者の話として報じた。

ユーロドルは続落。終値は1.2109 ドルと前営業日NY 終値(1.2170 ドル)と比べて0.0061 ドル程度の ユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢となり、2 時過ぎに一時1.2093 ドルと日通し安値を付けた。市場では「週末を迎えたポジション調整目的のユーロ売りが出た」「欧州中 央銀行(ECB)が10 日の定例理事会で金融政策の現状維持を決めたことがユーロ売りを誘った」との声が 聞かれた。

ユーロ円も続落。終値は132.80 円と前営業日NY 終値(133.10 円)と比べて30 銭程度のユーロ安水準。 ユーロドルの下落につれた円買い・ユーロ売りが優勢となり、2 時過ぎに一時132.67 円と日通し安値を 更新した。

ブラジルレアルは対ドルで一時5.1387 レアルまで下落した。ドル全面高となった影響を受けて、新興 国通貨が全般売られた流れに沿った。なお、ブラジル中銀は来週16 日に金融政策委員会(COPOM)を開催 する。市場では0.75%の利上げが予想されており、金融政策の部分的な正常化へのコミットメントを取 り下げることで、より積極的な金融引き締めが示唆される可能性があるという。

【本日の東京為替見通し】ドル円 109 円台の底堅さが意識されるか

本日の東京外国為替市場でドル円は、週半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた思惑によるフロ ーはでるだろうが、基本的には先週同様の動き・109 円台で上下を予想する。先週末に米10 年債利回り が1.43%を割り込んだ場面でも109 円前半で下げ渋ったことを考えると、ドルの下値の堅さが意識され るか。

朝7 時台でのドル円のオーダー状況は、先週末高値の上109.90 円から売りが目立つ。110 円台も110.30 円超えにはストップロス買いも観測されるが、前半から後半にかけて満遍なく売りが置かれている。下サ イドは、109.30 円からは109.00 円にかけて断続的に買いは置かれているが、109.20 円割れには損切の売 りも集まり始めた。

英で開催された先進7 カ国首脳会議(G7 サミット)では、覇権主義を強める中国をけん制する姿勢が 目立った。共同宣言では初めて台湾海峡に関する内容が盛り込まれた。本日はブリュッセルで北大西洋条 約機構(NATO)首脳会議が開かれる。NATO のストルテンベルグ事務総は先週、「中国はわれわれと価値観 を共有していない」と述べており、軍事面での対中包囲網の強化がより鮮明となるか。

当然ながら中国からの反発は予想される。しかしながら、(地政学リスクは意識されこそすれ)実際の 事行動に繋がるとは考えられず、リスク回避的な円買いがもし出たとしても値幅は限定的だろう。

ただ注意したいのはリスクに敏感な豪ドルが、本日は豪祝日で流動性が薄く値が飛びやすいこと。NATO 事務総長は中国に対し豪・日・韓と連携を深める必要性も訴えており、豪の安全保障面では望ましいこと だろう。もっとも、豪経済が中国への経済依存度が高いままでは豪ドルにとって決してポジティブ材料と いうわけでもない。

ポンドの動向も気になるところだ。一部英メディアは、ジョンソン英首相が本日、新型コロナウイルス 変異株の感染拡大を受け、今月21 日としていたロックダウンの最終解除を来月19 日まで先伸ばすことを 発表すると報じた。正常化にむけて欧州の先陣を走っていた英国だが、ここにきての規制緩和の足踏みで 同国経済の減速が懸念される。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○13:30 ◇ 4 月鉱工業生産確報
○13:30 ◇ 4 月設備稼働率

<海外>
○15:30 ◇ 5 月スイス生産者輸入価格
○15:30 ◎ 5 月インド卸売物価指数(WPI、予想:前年比13.30%)
○16:00 ◇ 4 月トルコ経常収支(予想:22.0 億ドルの赤字)
○17:00 ◎ デコス・スペイン中銀総裁、講演
○18:00 ◎ 4 月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比0.4%/前年比37.4%)
○21:30 ◇ 4 月カナダ製造業出荷
○22:00 ◎ シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○22:00 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、講演
○北大西洋条約機構(NATO)首脳会議(ブリュッセル)
○オーストラリア(女王誕生日)、中国、香港(端午節)、ロシア(ロシアの日の振替休日)、休場

15 日
○10:30 ◎ 1-3 月期豪住宅価格指数
○10:30 ◎ 6 月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

11 日15:21 スナク英財務相
「GDP の数値は経済が回復に向かっている有望なサイ ンだ」

11 日15:36 独連邦銀行(ブンデスバンク)
「2021 年の独GDP 見通しを前回の+3.0%から+3.7%に 上方修正」
「2022 年の独GDP 見通しを前回の+4.5%から+5.2%に 上方修正」
「2021 年の独インフレ見通しを前回の+1.8%から+2.6% に上方修正」
「独経済は第3 四半期に危機前の水準に戻る可能性」

11 日17:45 ホルツマン・オーストリア中銀総裁
「インフレが3%を超えた場合は、戦略を再考することに なる」

11 日17:53 国際エネルギー機関(IEA)
「世界の原油需要は来年末までにパンデミック前の水準 を超える」

11 日17:56 ベイリーBOE(イングランド銀行、中銀)総裁
「もし中銀のデジタル通貨が実現すれば、中銀の歴史上 最大のイノベーションの一つになる」

11 日18:23 ラムスデンBOE 副総裁
「エルサルバトルによるビットコインの法定通貨認定は 面白い実験になる」
「国際決済銀行(BIS)はビットコインを投機的で規制され るべきと考えている」

11 日18:48 クノット・オランダ中銀総裁
「インフレ見通しには幾分上方向のリスクがある」

11 日19:39 ロシア中銀
「インフレを抑えるために更なる利上げが必要になるだ ろう」
「経済回復は予想より速い」

11 日21:29 ナビウリナ・ロシア中銀総裁
「7 月にもう一度利上げをする可能性が高い」
「インフレについては一段と懸念している」
「政府系ファンドが金を購入する必要はない」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 14062021 chart 1

<ドル円=雲のねじれに差し掛かる局面の動向注視>
陽線引け。一目均衡表・転換線109.76 円を超える場面も あったが、押し戻されて週引けとなった。
同線と一目・基準線109.34 円に挟まれたレンジから上下 どちらへ放れるかうかがう状況。今週末に一目・雲のねじれ が発生する。ねじれ前後は相場の変わり目となりやすい。底 堅い動きに変調をきたすことも想定して臨みたい。

レジスタンス1 110.13(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 109.66
サポート1 109.19(6/7 安値))
サポート2 108.56(5/25 安値)
fx morning 14062021 chart 2

<ユーロドル=転換・基準線レンジから下放れ>
陰線引け。一目均衡表・転換線と基準線に挟まれたレンジ を下抜けた。レンジ下放れで、さらなる下方リスクが懸念さ れる状態。1.2039 ドル前後で推移する90 日移動平均線や、 上限が現在1.2020 ドルに位置する一目・雲を試す展開が予 想される。

レジスタンス1 1.2160(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.2109
サポート1 1.2052(5/13 安値)
fx morning 14062021 chart 3

<ユーロ円=転換・基準線の交差する水準へ収れんするか>
小陰線引け。先週末は一目均衡表・基準線をわずかながら 割り込んで引けた。132.91 円へ上昇した基準線を週明けも下 回って取引を開始した。しかし上昇傾向を維持する同線は強 い抵抗にならないとみる。同線に追随して相場水準を切り上 げ、基準線と一目・転換線の交差が予想される133.20 円付 近に収れんする展開を想定する。

レジスタンス1 133.37(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 132.80
サポート1 132.04(5/13 安値)
fx morning 14062021 chart 4

<豪ドル円=雲の中に沈み込んで週の取引を開始>
上影小陰線引け。上限が84.64 円へ切り上がった一目均衡 表・雲の中へ沈み込む形で週の取引を開始した。重い動きが 想定される。雲をどうにか上抜けても、低下傾向の一目・基 準線が上昇を抑制しそう。90 日移動平均線や現在83.90 円に 位置する雲の下限など、下値のポイントを試す展開を見込む。

レジスタンス1 84.89(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 84.52
サポート1 83.92(90 日移動平均線)
fx morning 14062021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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