FX Morning 07/14/2021

【前日の為替概況】米6 月CPI 前年比+5.4%でドル上昇、対円110.65 円、対ユーロ1.1772 ドル

13 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 日続伸。終値は110.63 円と前営業日NY 終値(110.37 円)と比べて26 銭程度のドル高水準。時間外の米10 年債利回りが小幅に低下したことが相場の重しとな り、21 時前に一時110.20 円と日通し安値を付けたものの、6 月米消費者物価指数(CPI)が予想を大きく 上回る内容だったことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。その後、米長期 金利が低下に転じると一時110.29 円付近まで下押ししたものの、「低調」な米30 年債入札を受けて米10 年債利回りが1.42%台へ戻すと、110.65 円と日通し高値を付けている。

FOMC で投票権を有するデイリー米サンフランシスコ連銀総裁は「物価上昇は一時的なものとして見て いる。テーパリングについて議論するのは適切。年末か来年早々のテーパリングに向けて状況が整う」と 述べた一方、利上げについては「議論するのは時期尚早」との考えを示したが、相場の反応は限られた。

ユーロドルは続落。終値は1.1776 ドルと前営業日NY 終値(1.1861 ドル)と比べて0.0085 ドル程度の ユーロ安水準。予想を上回る米CPI を受けて全般ドル買いが先行すると一時1.1792 ドルまで値を下げた ものの、米長期金利が低下に転じると一転買い戻しが優勢に。23 時30 分前に1.1833 ドル付近まで下げ 渋った。ただ、低調な米国債入札を受けて米長期金利が再び上昇すると改めてユーロ売り・ドル買いが優 勢に。5 時前に一時1.1772 ドルと日通し安値を付けた。

ユーロ円は3 営業日ぶりに反落。終値は130.29 円と前営業日NY 終値(130.92 円)と比べて63 銭程度 のユーロ安水準。ドル円の上昇につれた買いが入った半面、ユーロドルの下落につれた売りが出たためじ り安の展開に。米国株相場の下落に伴う円買い・ユーロ売りも入り、130.21 円と本日安値を付けた。

ユーロ円は3 営業日ぶりに反落。終値は130.29 円と前営業日NY 終値(130.92 円)と比べて63 銭程度 のユーロ安水準。ドル円の上昇につれた買いが入った半面、ユーロドルの下落につれた売りが出たためじ り安の展開に。米国株相場の下落に伴う円買い・ユーロ売りも入り、130.21 円と本日安値を付けた。

南アフリカランドはこの日も売りが継続した。同国内での暴動が拡大する中、対円で一時7.49 円と4 月13 日以来3 カ月ぶりの安値を付けたほか、対ドルでは一時14.7583 ランドと4 月1 日以来約3 カ月半 ぶりの安値を更新した。

【本日の東京為替見通し】今夜のパウエルFRB 議長の議会証言控えて動きづらい展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、今夜のパウエルFRB 議長の議会証言を控えて動きづらい展開が予 想される。

パウエルFRB 議長が、一時的、一過性と見なしているインフレ高進に関しては、米国6 月の消費者物価 指数は前年比+5.4%となり、2008 年以来の高い伸びとなった。また、ニューヨーク地区連銀の6 月月次 調査では、米消費者のインフレ率や収入の伸びに関する期待が膨らみ、米経済が来年も新型コロナウイル スのパンデミック(世界的大流行)に伴う影響から急速に回復し続けると予想されていることが判明して おり、1年先のインフレ期待の中央値は+4.8%となり、8 カ月連続で上昇ている。米連邦準備理事会(FRB) が公表した金融政策報告書では、短期的なインフレ見通しの上方向へのリスクが拡大したと物価の上振れ リスクを警戒しながらも、供給制約が薄れるとともに2%強の目標水準に落ち着くとの従来の見解を強調 し、完全に回復するまで経済を強力に支援し続ける、リスクが発生した場合、金融政策のスタンスを調整 する用意がある、との従来のスタンスが再確認されている。

国際通貨基金(IMF)は、米国に関する4 条協議終了を受けた声明で、米連邦準備理事会(FRB)がテー パリング(資産購入の段階的縮小)を2022 年前半に開始し、2022 年終盤または23 年序盤に利上げを開 始する必要があるとの見解を示した。すなわち、バイデン米政権のインフラ整備を軸とする「米雇用計画」 と社会保障拡充に向けた「米国の家族のための計画」による政府支出増加で、インフレ率が期間平均の目 標を上回る水準にとどまると予想している。パウエルFRB 議長は、内部のニューヨーク地区連銀と外部の 国際通貨基金(IMF)によるインフレ高進見通しに対して、一時的との見解を議会に説明することになる。

リスクシナリオは、7 月28 日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリング開始を示唆し、8 月26-28 日のジャクソンホール会合で9 月FOMC での公表を示唆するシナリオとなる。

ドル円のオーダー状況は、上値には、110.70-80 円に断続的にドル売りオーダー、110.90 円、111.00 円にドル売りオーダーが控えている。下値には、110.10-20 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

NZ 準備銀行は、本日の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%に据え置くことが予想されているもの の、リスクシナリオとして、年内の利上げ開始を示唆する可能性が警戒されている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○13:30 ◇ 5 月鉱工業生産確報
○13:30 ◇ 5 月設備稼働率

<海外>
○09:00 ◎ 4-6 月期シンガポール国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比年率▲1.8%)
○09:30 ◇ 7 月豪ウエストパック消費者信頼感指数
○11:00 ☆ ニュージーランド準備銀行(RBNZ)、政策金利発表(予想:0.25%で据え置き)
○15:00 ◎ 6 月英消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.2%/前年比2.2%)
○15:00 ◎ CPI コア指数(予想:前年比2.0%)
○15:00 ◇ 6 月英小売物価指数(RPI、予想:前月比0.3%/前年比3.4%)
○15:30 ◎ 6 月インド卸売物価指数(WPI、予想:前年比12.23%)
○16:30 ◎ 6 月スウェーデン消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.1%/前年比1.3%) コア指数(予想:前月比0.1%/前年比1.5%)
○18:00 ◎ 5 月ユーロ圏鉱工業生産(予想:前月比▲0.2%/前年比22.2%)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○20:00 ◇ 5 月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比12.2%)
○20:00 ◎ トルコ中銀、政策金利発表(予想:19.00%で据え置き)
○21:30 ◇ 5 月カナダ製造業出荷(予想:前月比1.0%)
○21:30 ◎ 6 月米卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.6%/前年比6.8%)
◎ 食品とエネルギーを除くコア指数(予想:前月比0.5%/前年比5.1%)
○21:45 ◎ シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○23:00 ☆ カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:0.25%で据え置き)
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○15 日01:00 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、米下院金融サービス委員会で金融政策や経済情 勢に関する半期に一度の証言
○15 日02:00 ◎ ラムスデン英中銀(BOE)副総裁、講演
○15 日02:30 ◎ カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○15 日03:00 ◎ 米地区連銀経済報告(ベージュブック)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

13 日15:08 イングランド銀行(BOE)金融安定報告書
「銀行の配当制限を解除する」
「ストレステストの中間結果が示すように、銀行業界は依 然として強い」

13 日16:32 中国外務省報道官
「米国による香港情勢への干渉に反対」

13 日16:57 ラガルドECB 総裁
「新しい戦略により、約2%のインフレに柔軟に対応でき るようになる」
「戦略レビューに合わせてフォワードガイダンスを再定義 する必要がある」
「2%は上限ではなく、2%前後で変動すると認識してい る」

13 日19:34 メルケル独首相
「パンデミックは終わっていない」
「ワクチンの義務化は必要ではない」
「18 歳から59 歳の間でワクチン接種率を85%にするの は難しい」

13 日22:51 ジョーダン・スイス国立銀行(スイス中銀、 SNB)総裁
「スイスの長期インフレ期待は依然としてしっかり抑制さ れている」
「金融政策はすでに柔軟で対称的」
「必要に応じて為替介入を含む、異例の手段を引き続き 用いる」

13 日23:07 センテノ・ポルトガル中銀総裁
「ECB 金融戦略の見直しにおいて、フォワードガイダンス の新たな枠組みに適合するインフレの許容度拡大を示 すことが非常に重要で、そうでなければ信頼性を失う」
「ユーロ圏のインフレの高まりは極めて一時的」
「新な戦略は一時的で緩やかな2%超えを許容するもの となり、我々は以前なら見逃していなかった目標の逸脱 に対して忍耐強く、寛容にならなければならない。

13 日23:22 米国務省
「中国新疆ウイグル自治区に関連したり、潜在的に関連 したりしている企業や個人は、強制労働など人権侵害に つながっているリスクに留意すべき」
「新疆に関連したサプライチェーンに携わっている企業 や個人は、米国法を犯しているリスクがある」

14 日00:28 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「物価上昇は一時的なものとして見ている」
「長期的なインフレ期待は安定している」
「テーパリングについて議論するのは適切」
「利上げについて議論するのは時期尚早」
「利上げについて議論する前に、完全雇用にどれだけ近 づくことができるかを確認する必要」
「年末か来年早々のテーパリングに向けて状況が整う」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 14072021 chart 1

<ドル円=雲の上限を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陽線(赤三 兵)で反発し、転換線を上回って引けていることから続伸の 可能性が示唆されている。
本日は、雲の上限を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 111.66(7/2 高値)
前日終値 110.63
サポート1 109.55(日足一目均衡表・雲の上限)
サポート2 109.23(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 14072021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。2 手連続陰線で下落 し、転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1834(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1776
サポート1 1.1704(3/31 安値)
fx morning 14072021 chart 3

<ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けていることから、売りシ グナルが優勢な展開となっている。抱き線で反落しているも のの、転換線を上回って引けていることから反発の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 154.47(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 152.83
サポート1 152.37(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 14072021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。抱き線で反落し、転 換線を下回って引けていることから続落の可能性が示唆さ れている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 77.37(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 76.85
サポート1 75.98(7/8安値)
fx morning 14072021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。