【前日の為替概況】ユーロ弱含み、対ドル1.1770 ドル、対円129.59 円

13 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅続伸。終値は109.99 円と前営業日NY 終値(109.94 円)と比べて5 銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標である米10 年債利回りが1.31%台まで低 下したことを受けて円買い・ドル売りが先行し、109.90 円付近まで下押しした。ただ、アジア時間早朝 に付けた日通し安値109.83 円がサポートとして意識されると徐々に下値を切り上げた。ダウ平均や日経 平均先物の上昇も相場を下支えした。もっとも、NY 市場に限れば値幅23 銭程度の狭いレンジでの取引に 終始した。市場では「14 日発表の8 月米消費者物価指数(CPI)を控えて、インフレ動向と米連邦準備理 事会(FRB)のテーパリング(量的緩和縮小)の開始時期を見極めたいとの向きが多い」との声が聞かれ た。

ユーロドルは小幅続落。終値は1.1811 ドルと前営業日NY 終値(1.1814 ドル)と比べて0.0003 ドル程 度のユーロ安水準だった。21 時前に一時1.1770 ドルと8 月27 日以来の安値を付けたものの、売り一巡 後は買い戻しが優勢となり、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入り、0 時30 分過ぎには 1.1817 ドルとアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。

ユーロ円はほぼ横ばい。終値は129.91 円と前営業日NY 終値(129.89 円)と比べて2 銭程度のユーロ 高水準。21 時過ぎに一時129.59 円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は徐々に買い戻しが進み一 時129.94 円付近まで値を上げた。ユーロドルに似た動きとなった。

カナダドルは対ドルで1.2638 カナダドル、対円で87.02 円まで強含む場面があった。ハリケーン「ア イダ」に続き、ハリケーン「ニコラス」が勢力を強めていることを受けて、原油先物相場が上昇。産油国 通貨とされるカナダドルの買いを誘った。

同じく産油国通貨であるメキシコペソも堅調だった。対ドルでは19.8486 ペソ付近、対円では5.55 円 付近まで上昇した。

【本日の東京為替見通し】今夜の米8 月消費者物価指数を控えて動意に乏しい展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、来週21-22 日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)に向け た指針となる米8 月消費者物価指数の発表を控えて動きづらい展開が予想される。

米国8 月の消費者物価指数は、前月比+0.4%(7 月+0.5%)、前年比+5.3%(7 月+5.4%)、コア指数は 前月比+0.3%(7 月+0.3%)、前年比+4.2%(7 月+4.3%)と予想されている。

予想通りに低下していた場合、パウエルFRB 議長などの米連邦準備理事会(FRB)ハト派高官によるイ ンフレ高進は一時的との見解が裏付けられることで、来週のFOMC では、テーパリング(資産購入の段階 的縮小)の開始時期が年明け以降に先送りされる可能性が高まることになる。 しかしながら、米国8 月の卸売物価指数(PPI)がサプライチェーン(部品の調達・供給網)の混乱などから統計開始以来の高 水準を記録していたことで、消費者物価指数も上昇というポジティブサプライズだった場合は、タカ派の カプラン米ダラス連銀総裁の見解「現在のデータは9月のテーパリング(段階的縮小)発表と10 月の開 始が適切であることを示唆している」が優勢となることで要注目となる。

本日のドル円のオーダー状況は、110.00 円の15 日のNY カットオプションを軸にして、上値には、110.20 円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、110.30-50 円に断続的にドル売りオーダーが控えて いる。下値には、109.70-80 円に断続的にドル買いオーダー、109.60 円にドル買いオーダー、割り込むと ストップロス売りが控えている。

ドル円のテクニカルポイントとして、一目均衡表の雲の下限109.76 円、雲の上限110.19 円、転換線 110.02 円、基準線109.96 円、そして21 日移動平均線109.90 円、90 日移動平均線109.93 円が挙げられ る。主要なテクニカルポイントが110 円付近に収斂していることは、現状のドル円相場の膠着の結果では あるが、今後の大相場を予感させるものでもある。

11 時45 分からのロウ豪準備銀行(RBA)総裁の講演では、豪準備銀行(RBA)理事会の声明文で、週40 億豪ドルのペースで2022 年2 月まで国債購入を継続すると発表し、当面は更なるテーパリング期待がな くなっていること、新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大を受けた景況感悪化に対する金融刺激策の言 及などが注目される。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○13:30 ◇ 7 月鉱工業生産確報
○13:30 ◇ 7 月設備稼働率

<海外>
○10:30 ◎ 4-6 月期豪住宅価格指数(予想:前期比6.0%/前年比14.0%)
○10:30 ◇ 8 月豪NAB 企業景況感指数
○11:45 ◎ ロウ豪準備銀行(RBA)総裁、講演
○15:00 ◎ 8 月英雇用統計(失業率/失業保険申請件数推移)
○15:00 ◎ 5-7 月英失業率(ILO 方式、予想:4.6%)
○15:30 ◎ 8 月インド卸売物価指数(WPI、予想:前年比10.75%)
○15:30 ◇ 8 月スイス生産者輸入価格
○16:30 ◎ 8 月スウェーデン消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.2%/前年比1.7%) コア指数(予想:前月比0.2%/前年比1.9%)
○21:30 ◇ 7 月カナダ製造業出荷(予想:前月比▲1.2%)
○21:30 ☆ 8 月米CPI(予想:前月比0.4%/前年比5.3%)
☆ エネルギーと食品を除くコア指数(予想:前月比0.3%/前年比4.2%)
○第76 回国連総会開幕(ニューヨーク)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

13 日17:25 アルトマイヤー独経済相
「第3 四半期のGDP 成長率は、第2 四半期の前期比 1.6%増から大幅回復を予想」
「第4 四半期にはGDP 成長率が正常化する見込み」

13 日17:44 ハウザー英中銀・市場担当理事
「量的緩和(QE)の巻き戻しは今後の引き締め戦略に不 可欠な要素」
「QE が解除された後も、将来的にはバランスシートは構 造的に大きくなる」

13 日18:33 シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理 事
「早ければ来年にはインフレ率が顕著に低下するだろ う」
「現在のインフレ率の解釈には注意が必要だ」
「ベース効果を調整すると、現在のインフレ率は高すぎ るというよりはむしろ低すぎる」
「確実に2%目標を達成できると確信してから正常化プロ セスを開始」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 14092021 chart 1

<ドル円=9/8 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回っているものの、 遅行スパンは実線を下回り、一目・雲の中で引けており、転 換線を下回って引けていることから、売りシグナルが優勢な 展開。2 手連続陽線で上昇しているものの、転換線を下回っ て引けていることで、反落の可能性が示唆されている。
本日は、9 月8 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 110.80(8/11 高値)
レジスタンス1 110.45(9/8 高値)
前日終値 109.99
サポート1 109.59(9/3 安値)
サポート2 109.11(8/16 安値)
fx morning 14092021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の下で引けているものの、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、2 手連続陰線で下 落して、転換線を下回って引けていることで続落の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1840(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1811
サポート1 1.1787(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 14092021 chart 3

<ユーロ円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の下で引けているものの、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、2 手連続陽線で上 昇しているものの転換線を下回って引けていることで反落 の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 130.17(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 129.91
サポート1 129.59(9/13 安値)
fx morning 14092021 chart 4

<豪ドル円=雲の下限を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の下で引けているものの、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、転換線を下回って 引けていることから反落の可能性が示唆されている。
本日は、雲の下限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 81.40(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 81.07
サポート1 80.67(9/13安値)
fx morning 14092021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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