FX Morning 06/16/2021

【前日の為替概況】ユーロドル、続伸 米10 年債利回りの上昇を受けて売り先行

15 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.2126 ドルと前営業日NY 終値(1.2120 ドル)と比べて0.0006 ドル程度のユーロ高水準だった。米10 年債利回りの上昇を受けた売りが先行。22 時前には1.2101 ドルまで下落する場面も見られた。もっとも、昨日安値の1.2094 ドルが目先のサポート として意識されると1.2130 ドル前後まで下げ渋る展開に。明日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果 公表を控えて様子見ムードが強く、米長期金利の上昇が続かなかったほか、米国と欧州連合(EU)が航空 機補助金を巡る紛争の解決で合意し、報復関税を今後5 年間停止すると決まったことも相場を下支えした 面があった。

ドル円は3 日続伸。終値は110.08 円と前営業日NY 終値(110.07 円)と比べて1 銭程度のドル高水準 だった。欧州時間に109.99 円の安値と110.17 円の高値を確認し、NY 時間は110.10 円を挟んだ狭いレン ジ内取引に終始。FOMC を前に手控えムードが広がった。

なお、米小売売上高や米PPI など本日発表された米指標は強弱まちまちな結果となったため、相場への 影響は限られた。

ユーロ円は続伸。終値は133.49 円と前営業日NY 終値(133.40 円)と比べて9 銭程度のユーロ高水準 だった。NY 勢の参入後に133.27 円まで弱含んだものの、売りの勢いも続かなかった。総じてユーロドル につれた動きとなり、133 円台半ばで次第に方向感を失った。

【本日の東京為替見通し】ドル円 レンジ取引継続、FOMC を控え様子見ムード広がる

本日の東京為替市場でドル円は、NY 午後のビッグイベントを控えた様子見ムードの広がりは避けられ なさそうだ。基本的には節目110.00 円を睨みながら、109 円後半から110 円前半を上下することになる か。オーダー状況も110.20 円から上には売り、109.80 円から下には買いが観測される。

日本時間17 日3 時に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表、同3 時30 分にパウエル米連邦準備理 事会(FRB)議長の定例記者会見が予定されている。政策金利は0.00-0.25%で据え置きが市場予想。ま た、足もとのインフレ上昇は一時的との見方は変わらず、市場が気にするテーパリング(量的緩和の段階 的縮小)議論は先送りとの見方が多数を占めつつあり、声明内容やパウエル議長の発言内容はいつも以上 に注目されそうだ。

また今回はFOMC メンバーによる経済・金利見通しが発表され、従来予想より早期の利上げ開始見込み が示唆される可能性がある。政策金利については、3 月見通しの中心値は「2023 年末まで据え置き」とし ていたところから、「23 年に1 回の利上げ」にシフトするとの見方が広まりつつあるようだ。また、イン フレ率予測も21 年の上方修正が確実視され、それが22、23 年にどの程度まで波及するかがポイント。

いずれにせよ、米金融当局の方針が示されるNY 午後まで待たねばならず、それまでは思惑で上下する 米長期金利の動向を眺めながらの取引となるか。

なお、投機筋の持ち高の偏りを知る上で手掛かりとなる米・商品先物取引委員会(CFTC)発表の通貨先 物ポジション状況では、先週の円ネットショートは3 万7000 枚超だった。このとろころはやや減少して いるが3 月半ばからの円ショートは変わらず。もしFOMC がタカ派を匂わすようなことがあれば、投機筋 が円売りを強める可能性は高そうだ。

他、昨日は上値を切り下げた豪ドルの動きにも注目。西側諸国が対中包囲網を強化するなかで、豪州も 中国とある程度の距離を置こうとはしているものの経済的な結びつきを解くことは難しい。中国からの反 発が高まるようであれば、豪ドルへの影響は避けられないだろう。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◎ 5 月貿易統計(通関ベース、予想:季節調整前912 億円の赤字、季節調整済2418 億円の黒字)
○08:50 ◎ 4 月機械受注(予想:船舶・電力除く民需 前月比2.7%/前年比8.0%)

<海外>
○15:00 ◎ 5 月英消費者物価指数(CPI、予想:前月比0.3%/前年比1.8%)
○15:00 ◎ CPI コア指数(予想:前年比1.5%)
○15:00 ◇ 5 月英小売物価指数(RPI、予想:前月比0.3%/前年比3.3%)
○16:00 ◎ 5 月中国鉱工業生産(予想:前年比9.0%)
○16:00 ◎ 5 月中国小売売上高(予想:前年比13.6%)
○17:00 ◎ エルダーソン欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○18:00 ◎ デギンドスECB 副総裁、講演
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○21:30 ◎ 5 月カナダCPI(予想:前月比0.4%/前年比3.5%)
○21:30 ◇ 4 月カナダ卸売売上高(予想:前月比▲0.9%)
○21:30 ◎ 5 月米住宅着工件数(予想:163.0 万件、前月比3.9%)
◎ 建設許可件数(予想:173.0 万件、前月比▲0.2%)
○21:30 ◇ 5 月米輸入物価指数(予想:前月比0.8%)
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○17 日01:00 ◇ 5 月ロシア鉱工業生産(予想:前年比10.5%)
○17 日03:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表(予想:0.00-0.25%で据え置き)
○17 日03:00 ◎ FOMC、経済・金利見通し発表
○17 日03:30 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
○17 日06:30 ☆ ブラジル中銀、政策金利発表(予想:4.25%に引き上げ)
○米ロ首脳会談(ジュネーブ)
○南アフリカ(青年の日)、休場

17 日
<国内>
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
○07:45 ☆ 1-3 月期NZ・GDP
○10:30 ◎ 5 月豪雇用統計(失業率/新規雇用者数)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

15 日10:33 豪準備銀行(RBA)議事要旨
「債券購入プログラムの終了を検討することは時期尚 早」
「完全雇用を達成には非常に緩和的な政策を維持する 必要」
「豪経済は回復から拡大に移行している」
「メンバーは数年後の段階的な賃金上昇を期待」
「一部の商品相場が大幅上昇したにも関わらず豪ドル は狭いレンジ」
「緩和的な金融政策が豪ドル安を促した」

15 日17:41 レーン・フィンランド中銀総裁
「広範な物価上昇圧力は認められない」
15 日18:18 レーン・フィンランド中銀総裁
「欧州中央銀行(ECB)は、パンデミック緊急資産購入プ ログラム(PEPP)の終了に関して協議していない」

16 日01:12 米・欧州連合(EU)共同声明
「2022 年末までに、世界人口の少なくとも3 分の2 にワ クチン接種することを目標」
「世界保健機関(WHO)を改革するための協力を強化」
「年末までに鉄鋼とアルミニウムの関税の違いを解決す るために従事する」
「中国東部、南シナ海の状況について深刻に懸念してい る」
「中国の現状を変える一方的な試み、緊張の高まりに反 対する」
「ロシアのネガティブな行動の繰り返しに、断固として対 応する準備ができている」
「ウクライナとジョージアの主権・領土保全を損なうロシ アの継続的な行動を非難」

16 日01:53 パルムラン・スイス大統領
「(バイデン米大統領との会談後)法人税や為替操作に ついての詳細は話していない」

16 日03:20 ラマポーザ南ア大統領
「ロックダウンの水準をレベル3 に引き上げる」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 16062021 chart 1

<ドル円=相場が頭打ちなら転換線は明日にも低下>
極小陽線引け。一目均衡表・転換線109.76 円を上抜けて からの底堅さを維持しているものの、伸び悩み気味となって いる。
頭打ちとなった場合、横ばいから明日にも一時低下へ転じ る転換線は強い支えにならないとみられ、状態は不安定。い ったん下押す展開を視野に入れて臨みたい。ただ、一目・基 準線が支えになると考えられ、深押しは回避できるだろう。

レジスタンス2 110.97(3/31 高値=年初来高値)
レジスタンス1 110.33(6/4 高値)
前日終値 110.08
サポート1 109.45(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 16062021 chart 2

<ユーロドル=5 日線こなしても転換線付近からの上値重そう>
小陽線引け。1.21 ドルの節目近辺から戻りを試す場面もあ ったが、5 日移動平均線付近では上値が重かった。5 日線は 本日1.2130 ドル前後へ低下するため、同線の上抜けは容易 になったが、戻しても低下傾向の一目均衡表・転換線1.2156 ドルを上回ったところでは動きが重くなりそう。上値を試す にしても、一目・雲の上限が切り上がり、相場の押し上げを 支援する局面になってからかもしれない。

レジスタンス1 1.2180(21 日移動平均線)
前日終値 1.2126
サポート1 1.2053(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 16062021 chart 3

<ユーロ円=転換線付近で動き停滞も、底堅さ維持へ>
小陽線引け。先週末から週明けにかけ、132 円台で上昇傾 向の一目均衡表・基準線付近で踏みとどまったところから、 133 円台を回復する上昇となった。133 円台で低下中の一目・ 転換線付近で動きが停滞したものの、今後の上昇維持が見込 まれる基準線が下支えとなるほか、133.30 円台で上昇中の 21 日移動平均線も支えになることが想定され、年初来高値の 更新を視野に入れた底堅い推移が続くとみる。

レジスタンス1 134.13(6/1 高値=年初来高値)
前日終値 133.49
サポート1 132.91(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 16062021 chart 4

<豪ドル円=買いサイン点灯も強い上向き示唆といえず>
小陰線引け。一目均衡表・転換線84.69 円が基準線84.62 円をわずかながら上抜けた。定義上は買いサイン点灯となる。 しかし、基準線の低下が寄与している部分が大きく、上向き の流れを強く示唆しているともいえない。両線に挟まれた一 目・雲の上限84.64 円付近でのもみ合い継続が想定される。

レジスタンス1 85.06(6/11 高値)
前日終値 84.61
サポート1 84.05(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 16062021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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