FX Morning 02/18/2021

【前日の為替概況】ドル円、米10 年債利回りの低下で105.78 円まで反落

17 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5 営業日ぶりに反落。終値は105.87 円と前営業日NY 終 値(106.04 円)と比べて17 銭程度のドル安水準だった。22 時30 分発表の1 月米小売売上高と1 月米卸 売物価指数(PPI)が予想を上回ったことをきっかけに円売り・ドル買いが先行し、一時106.21 円付近ま で値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値106.22 円の上抜けに失敗すると一転下落した。指 標発表直後に一時1.3294%前後まで上昇した米10 年債利回りが低下に転じたことも相場の重しとなり、 3 時前に一時105.78 円と日通し安値を更新した。NY 序盤、米国株相場が軟調に推移したこともリスク回 避的な円買いを誘った。

ただ、5 日の高値105.77 円や200 日移動平均線が位置する105.51 円がサポートとして意識されると下 げ渋る展開に。一時は180 ドル超下落したダウ平均が上昇に転じ、過去最高値を更新したことも相場の下 支え要因。

ユーロドルは続落。終値は1.2038 ドルと前営業日NY 終値(1.2106 ドル)と比べて0.0068 ドル程度の ユーロ安水準だった。ユーロポンドが下落した影響を受けてユーロ売り・ドル買いが先行。ドラギ伊新首 相の「イタリアは2022 年末までにパンデミック前のレベルを取り戻すことはないだろう」との発言も相 場の重し。この日発表の米経済指標が軒並み予想を上回ったこともドル買いを促し、1 時前に一時1.2023 ドルと日通し安値を更新した。その後の戻りも1.2047 ドル付近にとどまった。

ユーロ円は5 日ぶりに反落。終値は127.44 円と前営業日NY 終値(128.36 円)と比べて92 銭程度のユ ーロ安水準。欧米株価の下落を受けてリスク・オフの円買いが先行し、一時127.31 円と日通し安値を付 けた。ただ、安く始まったダウ平均が持ち直し、過去最高値を更新すると円買いの勢いは後退した。

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは上値を追う展開。対ドルでは一時52631 ドル前後、 対円では556 万円程度まで買われ、いずれも史上最高値を更新した。市場では「電気自動車テスラや米マ イクロストラテジーなど米主要企業による保有や関連事業への参入が相次ぎ、先高観が高まっている」と の指摘があった。

【本日の東京為替見通し】ドル円、200 日移動平均線105.51 円を支持に底堅い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、ダウ平均の上昇を受けて底堅い展開が予想されるものの、米10 年債利回りが1.27%付近へ低下していることで上値は限定的か。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、106.25 円にドル売りオーダー、106.30-50 円に断続的にド ル売りオーダーが控えている。下値には、105.50-70 円に断続的にドル買いオーダー、105.00 円にドル買 いオーダーが控えている。

ドル円の注目水準は、2020 年12 月調査の日銀短観での2020 年度下期の大企業・製造業の想定為替レ ート106.42 円となる。

テクニカル分析では、1 月6 日の安値102.59 円から2 月16 日の高値106.07 円まで陽線新高値10 手を 数えており、17 日は高値106.22 円を付けたものの陰線引けとなっている。酒田罫線法では、「新値八手 十手は酒田の骨子」と10 手程度の新高値での一相場終了を示唆しており、下値の注目水準は、200 日移 動平均線の105.51 円処となる。

ドル円の106 円台の注目水準は以下の通りとなる。

  • 106.22 円:月足一目均衡表・転換線
  • 106.31 円:週足一目均衡表・雲の下限
  • 106.42 円:2020 年度下期の大企業・製造業の想定為替レート
  • 106.71 円:週足一目均衡表・雲の上限
  • 106.80 円:月足一目均衡表・基準線

9 時30 分に発表される1 月豪雇用統計の失業率は6.5%、新規雇用者数は4 万人の増加と予想されてい る。12 月の失業率は6.6%だったので改善見通し、新規雇用者数は5 万人の増加だったので、増加幅の減 少が見込まれている。豪準備銀行(RBA)は、賃金の伸びを実際に加速させるためには失業率が4.5%ま で低下する必要があるとみており、2024 年までは目標に達成しない見通しを示している。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)

<海外>
○09:30 ◎ 1 月豪雇用統計(予想:失業率6.5%/新規雇用者数4.00 万人)
○17:30 ◎ 1 月スウェーデンCPI(予想:前月比▲0.4%/前年比1.5%)
コア指数(予想:前月比▲0.3%/前年比1.5%)
○20:00 ◎ トルコ中銀、政策金利発表(予想:17.00%で据え置き)
○20:00 ◎ サンダース英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○21:30 ☆ 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(1 月21 日分)
○22:00 ◎ ブレイナード米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○22:30 ◎ 1 月米住宅着工件数(予想:165.8 万件、前月比▲0.5%)
○22:30 ◎ 1 月米建設許可件数(予想:167.9 万件、前月比▲1.4%)
○22:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:76.5 万件/441.3 万人)
○22:30 ◇ 1 月米輸入物価指数(予想:前月比1.0%)
○22:30 ◎ 2 月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数(予想:20.0)
○24:00 ◎ 2 月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲15.0)
○24:00 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○19 日01:00 ◇ EIA 週間在庫統計
○19 日01:00 ◎ 1 月ロシア失業率(予想:6.0%)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

17 日05:39 デイリー米SF 連銀総裁
「インフレが高すぎることは、現時点で考えるリスクでは ない」
「インフレへの圧力は下向き」
「望ましくないインフレがすぐに起こるとは思わない」

17 日10:09 ケント豪準備銀行(RBA)総裁補佐
「政策対応がなかった場合に比べて、豪ドルは最大5% 安い」
「政策対応に伴う豪ドルへの下落圧力は今後も続く」

17 日12:49 アーダーンNZ 首相
「オークランドのロックダウンを今夜解除する」
「新型コロナウイルスの感染拡大はおさまりつつある」

17 日15:09 菅首相
「株価は低いより高いほうがいいに決まっている」
「GDP をみれば景気は持ち直していることも確か」
「ETF 買い入れについて、金融政策の手法は日銀に委 ねるべき」
「日銀には適切な政策運営を期待したい」
「ETF 買い入れについて、黒田総裁は株価のためでは なく金融政策の一環と説明」

17 日16:30 英国家統計局
「1 月CPI に対するBREXIT の明らかな影響は見られな かった」

17 日17:37 茂木外相
「在日米軍駐留経費、日米で合意」
「バイデン政権の日米同盟強化の方針を歓迎」

17 日18:50 ドラギ伊首相
「イタリアは2022 年末までにパンデミック前のレベルを 取り戻すことはないだろう」
「イタリア経済はすでにパンデミック前に遅れをとってい た」
「EU は不況と戦うために共通の予算を必要」

17 日19:43 独保健相
「新型コロナウイルス変異株の感染はドイツで急速に広 がっている」
「変異株の割合は高くなっているが、全体の新規感染者 数は減少している」
「1000 万回分のワクチンが来週到着し、ワクチン接種の ペースを大幅に加速することができるだろう」

17 日23:13 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「小売売上高の上昇はおそらく刺激策が要因」
「FRB は2021 年は楽観的」

18 日00:09 ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「労働市場は依然として混乱」
「非常に大きいギャップのある労働市場を修正するため にやるべきことが多くある」
「現在、すべての主要なインフレ指標は非常に低い」

18 日01:08 ラムスデン・イングランド銀行副総裁
「現在の金融政策は適切」
「政策が見通しに対する下振れリスクに強く傾倒するこ とは引き続き適切」
「量的緩和が金融政策ツールとして意図した通りに機能 すると確信」
「単純マイナス金利を実施する準備ある」

18 日03:50 カプラン米ダラス連銀総裁
「追加刺激策は経済成長、雇用、インフレを促し、すべて を均等にする」
「ウイルスへの対応がいまだに一番の経済への懸念」

18 日04:06 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
「実質的な進展が見られるまでには時間がかかる可能 性」
「QE の方針変更前にコミュニケーションが重要」
「12 月予測と比較して2021 年はかなり強い見通しを示 唆」
「12 月の労働市場の状況は全体として悪化」
「金利が実効下限に近づいていることもあり、委員会は 雇用とインフレに対する下向きのリスクが高まっていると 判断」
「ウイルスの経路と財政政策に対する見通しは金融市 場の主な推進力」
「民主党の過半数獲得は追加経済対策に対する投資家 の期待を後押し」
「一時的なインフレ要因に留意することが重要」
「刺激策とワクチンが景気を大きく押し上げる」
「中期的な見通し、声明変更に十分なほど改善した」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 18022021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。4 手連続陽線の後、孕 み線で反落したものの転換線を上回って引けていることで、 反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 106.70(2020/8/27 高値)
前日終値 105.87
サポート1 105.32(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 104.78(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 18022021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けているものの、転換線を 下回って引けていることで売りシグナルが優勢な展開とな っている。2 手連続陰線で、基準線や転換線を下回って引け ていることで、続落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2095(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.2038
サポート1 1.1976(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 18022021 chart 3

<ポンド円=2/17 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。しかし、高値圏での反 落を示唆する孕み線が示現したことで、反落の可能性が示唆 されている。
本日は、2 月17 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 147.57(2/17 高値)
前日終値 146.71
サポート1 145.80(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 18022021 chart 4

<NZ ドル円=2/16 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。しかし、4 手連続陽線の後、 抱き線で反落しており、続落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線76.04 円を念頭に置き、2 月16 日の高値を 抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同水準を上抜けた場合は手 仕舞い。

レジスタンス1 76.73(2/16 高値)
前日終値 76.12
サポート1 75.19(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 18022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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