FX Morning 05/18/2021

【前日の為替概況】ドル弱含み 対ユーロドルでは一時1.2169 ドル、対円でも109.08 円

17 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 日続落。終値は109.21 円と前営業日NY 終値(109.35 円)と比べて14 銭程度のドル安水準だった。ポンドや産油国通貨に対してドル安が進んだ影響を受けて、 19 時30 分前に一時109.08 円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は109.29 円付近まで下げ渋った。 そのあとは109 円台前半での狭いレンジ取引に終始した。NY 時間の値幅は21 銭程度と比較的小さい。

5 月米NY 連銀製造業景気指数は24.3 と予想の23.7 を上回った一方、5 月NAHB 住宅市場指数は83 と市 場予想通りの結果となった。

ユーロドルは3 日続伸。終値は1.2152 ドルと前営業日NY 終値(1.2141 ドル)と比べて0.0011 ドル程 度のユーロ高水準だった。「欧州中央銀行(ECB)が向こう数カ月で債券買い入れペースを鈍化させる」と の観測が浮上する中、欧州長期金利の上昇とともにユーロ買いが先行。20 時前に一時1.2169 ドルと日通 し高値を付けた影響が残った。ただ、11 日につけた直近高値1.2182 ドルがレジスタンスとして意識され ると上昇は一服。ユーロポンドの下落につれた売りも出て、一時1.2135 ドル付近まで上値を切り下げる 場面があった。NY 午後に入ると、1.21 ドル台半ばで値動きが鈍った。

ユーロ円は小反落。終値は132.76 円と前営業日NY 終値(132.78 円)と比べて2 銭程度のユーロ安水 準。東京市場では一時132.95 円と2018 年9 月以来約2 年8 カ月ぶりの高値を付ける場面もあったが、NY 市場では132.54-80 円の値幅26 銭程度のレンジ取引となった。

原油先物価格の上昇を背景に、産油国通貨のカナダドルやメキシコペソは堅調だった。米ドルカナダド ルは一時1.2061 カナダドルまで下落したほか、ドルペソは19.7634 ペソまでペソ高に振れた。また、カ ナダドル円は90.54 円まで上昇し、ペソ円は5.53 円まで上値を伸ばした。

【本日の東京為替見通し】ドル円、日本のリセッション懸念で弱含みか

本日の東京外国為替市場のドル円は、1-3 月期実質国内総生産(GDP)速報値がマイナス成長に転落す る可能性が高いことからリスク回避の円買いで軟調推移が予想される。

8 時50 分に発表される1-3 月期実質国内総生産(GDP)速報値の予想は、第2 回緊急事態宣言(1 月8 日-3 月21 日)により前期比-1.2%、前期比年率-4.6%と3 四半期ぶりにマイナス成長に落ち込むことが 見込まれている。4-6 月期GDP も第3 回緊急事態宣言(4 月25 日-5 月31 日予定)により2 期連続マイナ ス成長が予想されており、リセッション(景気後退)に陥る可能性が高まりつつある。7 月からの東京オ リンピックも開催が不透明となっており、景気後退の長期化がリスク回避の円買い圧力を高める可能性に 要警戒か。

ドル円のオーダー状況は、上値には、109.40-80 円に断続的にドル売りオーダー、超えるとストップロ ス買い、109.50 円には19 日のNY カットオプション、109.90-110.00 円に断続的にドル売りオーダーが控 えている。下値には、108.50-109.00 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

ドル円のテクニカルポイントは、上値が日足一目均衡表・雲の上限の109.79 円、下値が一目・転換線 の109.07 円や一目・基準線の108.64 円となっている。

ドル買い・円売り材料は以下の通り。

  • 米国のインフレ懸念と日本のデフレ懸念を受けた日米金利差拡大観測
  • 米国の大規模財政出動やワクチン接種の進捗を受けた米経済景気回復
  • 米連邦準備理事会(FRB)の早期テーパリング(資産購入の段階的縮小)観測
  • 4 月展望リポートでの物価見通しの下方修正
    ドル売り・円買い材料は以下の通り。
  • 米国の史上最大規模の「双子の赤字(財政+経常)」の拡大傾向
  • FRB による2023 年末までのゼロ金利政策継続のコミットメント
  • 米中対立を受けた極東の地政学リスク回避の円買い
  • 日本経済(2021 年1-6 月期)のリセッション(景気後退)懸念

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ☆ 1-3 月期実質国内総生産(GDP)速報値(予想:前期比▲1.2%/前期比年率▲4.6%)
○13:30 ◇ 3 月第三次産業活動指数(予想:前月比0.8%)

<海外>
○10:30 ◎ 5 月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨
○15:00 ◎ 4 月英雇用統計(失業率/失業保険申請件数推移)
○15:00 ◎ 1-3 月英失業率(ILO 方式、予想:4.9%)
○17:00 ◎ ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
○18:00 ☆ 1-3 月期ユーロ圏GDP 改定値(予想:前期比▲0.6%/前年比▲1.8%)
○18:00 ◇ 3 月ユーロ圏貿易収支(予想:季節調整前なし/季節調整済187 億ユーロの黒字)
○21:30 ◎ 4 月米住宅着工件数(予想:171.0 万件、前月比▲2.0%)
◎ 建設許可件数(予想:177.0 万件、前月比0.6%)
○23:00 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、ブロードベントBOE 副総裁、ラムスデンBOE 副総裁、講演
○19 日00:05 ◎ カプラン米ダラス連銀総裁、パネルディスカッションに参加
○欧州連合(EU)財務相理事会

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

17 日06:23 バイデン米大統領
「米政権は持続的な安定に向け、引き続きパレスチナ人 とイスラエル人に働き掛けていく」
「パレスチナ人とイスラエル人は平等に安全に暮らす権 利がある」

17 日11:24 中国国家統計局
「中国の景気回復は以前、不均一」
「炭素中立目標達成で比較的強いい圧力に直面」

18 日00:50 クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長
「今年の米経済成長率は7%に達する可能性がある」

18 日01:27 ブリハ英中銀金融政策委員会(MPC)委員
「英経済はまだ刺激策が必要」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 18052021 chart 1

<ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けた。転換線を上回って引 けているで買いシグナルが優勢ではある。3 手連続陰線で下 落しているものの、転換線を上回って引けていることから反 発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線109.07 円を念頭に置き、基準線を支持に 押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.79(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 109.21
サポート1 108.64(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 107.69(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 18052021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2182(5/11 高値)
前日終値 1.2152
サポート1 1.2088(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 18052021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
小陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役 好転の強い買いシグナルが点灯している。2 手連続陽線で上 昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 133.12(2018/9/26 高値)
前日終値 132.76
サポート1 132.01(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 18052021 chart 4

<豪ドル円=5/10 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯中。孕み線で反落し、転換線を 下回って引けていることで続落の可能性が示唆されている。
本日は、5 月10 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 85.80(5/10 高値)
前日終値 84.83
サポート1 84.42(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 18052021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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