FX Morning 06/18/2021

【前日の為替概況】ドル円、5 日ぶり反落 全般的に円買いの動き

17 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5 営業日ぶりに反落。終値は110.21 円と前営業日NY 終 値(110.71 円)と比べて50 銭程度のドル安水準だった。NY 勢参入後は売りが先行。全般に円買いの動き が目立ったほか、米10 年債利回りが1.47%台まで急低下したことも重しとなり、一時110.17 円まで本 日安値を更新した。もっとも、その後は米長期金利の低下が一服したことに伴って、次第に下値も堅くな った。

ユーロドルは続落。終値は1.1907 ドルと前営業日NY 終値(1.1995 ドル)と比べて0.0088 ドル程度の ユーロ安水準だった。欧州時間から強まったユーロ売りの流れを引き継いだ。昨日の米連邦公開市場委員 会(FOMC)を受けたドル買いの地合いが依然として続いていることもあり、一時は1.1892 ドルと4 月13 日以来の安値水準まで下押し。売り一巡後も戻りは鈍かった。

ユーロ円は続落。終値は131.22 円と前営業日NY 終値(132.79 円)と比べて1 円57 銭程度のユーロ安 水準だった。ユーロ売りの流れとリスク回避目的の円買いが重なったことで、NY 時間に入ると売りが加 速。一時131.03 円まで値を下げた。また、ポンド円は153.14 円、豪ドル円は83.07 円、カナダドル円は 89.03 円までそれぞれ下げるなど、他のクロス円も軒並み安の展開となった。

【本日の東京為替見通し】ドル円 下値を固めつつ日銀金融政策を見極め

本日の東京為替市場は海外市場に引き続きクロス円の動向次第ではあるものの、ドル円に関しては下値 を固めつつ、日銀金融政策決定会合の結果や黒田日銀総裁の定例記者会見を見極めながらの取引となるだ ろう。

昨日の欧州前半から進んだクロス円の売りはNY 午後に入り一服しているが、引けにかけての戻り幅は 限定された。これまで大きく進んだリスク選好の巻き戻しが進んだ形ではあり、確かに米株でダウ平均や 小型株指数などの地合いは弱い。しかしながらナスダック総合は強含み、恐怖指数といわれるVIX は18 割れと水準は低いままであり、ここから一方的なリスク回避とはなり難いのではないか。

クロス円の調整売りにある程度のめどがつけば、ドル円は底堅さを取り戻しやすくなるだろう。ただ、 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を受けて、110 円半ばから後半を買い過ぎてしまった感はある。米 長期金利が一昨日の上昇幅を削っていることも上値の伸びを鈍くさせることになりそうだ。

ドル円の7 時台のオーダー状況は110.60 円辺りから売りが並んでおり、売りそびれ感が出始めた。一 方110 円から下は109 円半ばにかけて買いが優勢であり、慌てて売り込む状況ではないようにもみえる。

日銀の金融政策決定会合では現状の大規模な金融緩和政策が維持される見込み。本日8 時30 分に発表 される5 月全国消費者物価指数(CPI・生鮮食品を除く総合、前年比)は10 カ月ぶりにプラス回復が予想 されているが、足もとのインフレが懸念される米国とは比較にならない。(昨日の米長期金利は低下した が)日米の金利差は拡大傾向にあることを考えると、ドル円の下値はどうしても限定されてしまうだろう。

また、本日の黒田日銀総裁の記者会見では、4 月22 日以降実施されていないETF 買い入れへの見解も 注目される。月間ベースで5 月は、2013 年春の異次元の金融緩和開始後で初めてゼロとなった。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ☆ 5 月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比0.1%)
○08:30 ☆ 5 月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比▲0.3%)
○未定 ☆ 日銀金融政策決定会合(終了後、決定内容発表、予想:当座預金金利▲0.10%で据え置き)
○15:30 ☆ 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見

<海外>
○15:00 ◇ 5 月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.7%)
○15:00 ◎ 5 月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比1.6%/前年比29.0%)
○15:00 ◎ 5 月英小売売上高(自動車燃料除く、予想:前月比1.5%/前年比27.3%)
○17:00 ◇ 4 月ユーロ圏経常収支(季節調整済/季節調整前)
○イラン大統領選

21 日
○08:01 ◇ 6 月ライトムーブ英住宅価格
○10:30 ◎ 5 月豪小売売上高

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

17 日06:49 ブラジル中銀声明
「次回会合で同程度の政策調整を見込む」
「インフレ期待の悪化は、金融刺激策のより強力な縮小 を必要とする可能性」
「次の会合での利上げは、経済活動の発展、リスクのバ ランス、インフレ期待に依存」
「今回の利上げは全会一致」
「予想以上に強いインフレ圧力が持続する」

17 日07:36 マックレム・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総 裁
「景気回復は順調に進んでいるが、完全な回復にはな お時間が必要」
「新型コロナの第3 波が回復の妨げ」
「全体的に住宅市場はよりバランスのとれた状態になる だろうが、引き続き注視」
「量的緩和プログラムの一段の調整は段階的なものに」

17 日09:10 ロウ豪準備銀行(RBA)総裁
「債券買い入れの終了検討は時期尚早」
「債券買い入れは経済全体の資金調達コストを押し下 げ、豪ドル安につながった」
「2024 年の利上げシナリオもあるが、利上げしない場合 もある」
「経済はまだ回復段階にある」

17 日11:47 田村厚生労働相
「東京などの緊急事態解除の政府案、原案通りで分科 会が了承」

17 日13:45 スイス国立銀行(中央銀行、SNB)
「短期的にはGDP は大幅に増加し、失業率は低下する と予想」
「これまでのところ、経済と金融セクターは頑強であるこ とが示された」

17 日15:44 レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼主 任エコノミスト
「パンデミック緊急資産購入プログラム(PEPP)の終了に ついての議論は不要であり、時期尚早」
「ECB は、PEPP の金額を固定していない」

17 日16:34 SNB 声明
「スイスフランは依然として過大評価されている」
「必要ならば、為替市場に介入する」
「2021 年の国内総生産(GDP)見通しは+3.5%程度」
「2021 年央までには、危機以前の成長率を回復する見 通し」

17 日18:25 ホールデン英MPC(金融政策委員会)委員
「英国の生産水準は、コロナ禍以前の水準まで回復しつ つある」

17 日18:30 ジョーダンSNB 総裁
「過大に評価されたスイスフランは、インフレを鈍化させ る」

17 日20:05 トルコ中銀声明
「トルコ国内の経済活動は力強い。海外からの需要も旺 盛」
「現状の経常収支の改善は継続する見通し」
「現状の金融政策は、インフレ見通しが改善されるまで 継続」

18 日00:09 イエレン米財務長官
「ハイパーインフレのリスクはないと思う」

18 日00:30 ワイトマン独連銀総裁
「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)は間もなく終 了するはず」
「パンデミックが終わったらPEPP を終了する必要があ る」
「ドイツのインフレは一時的なもの」
「ドイツでの過剰な賃金上昇の兆候はない」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 18062021 chart 1

<ドル円=雲のねじれに差し掛かる局面で不安定な振れ>
陰線引け。4 月1 日以来の高値110.82 円を上値に伸び悩み、 110.17 円まで急反落となった。相場の潮目を読むのが難しい 雲のねじれに差し掛かる局面で不安定に振れたが110.01 円 へ切り上がった一目・転換線前後のレンジでは底堅さを示す とみる。転換線は上昇傾向を継続する見込みで、上向きの流 れが続くことを示唆している。

レジスタンス1 110.82(6/17 高値)
前日終値 110.21
サポート1 109.81(6/16 安値)
サポート2 109.19(6/7 安値)
fx morning 18062021 chart 2

<ユーロドル=売り優位で雲を下抜け>
陰線引け。一目均衡表・雲の中へ沈み込んでからも、上値 に一目・転換線が控える戻り売り優位の条件を克服できなか った。雲を下抜けて4 月13 日以来、2 カ月ぶり以上となる水 準まで下落幅を広げた。雲の下限は1.21 ドル台へ切り上が っていくため、自律反発の局面で強い抵抗にならないだろう。 しかし、1.20 ドル台から低下が続く見込みの5 日移動平均線 ほか反発局面の抵抗をこなす力強さを確信しにくい。戻りが 鈍る場面はあるだろう。

レジスタンス1 1.1978(ピボット・レジスタンス1)
前日終値 1.1907
サポート1 1.1861(4/7・8 安値)
fx morning 18062021 chart 3

<ユーロ円=5 月後半以来の131 円割れを目前に下げ渋るか>
大陰線引け。一目均衡表・転換線付近で戻りを鈍らせた後、 下支えが期待された21 日移動平均線や一目・基準線を下抜 け、一目・雲の上限も割り込んだ。一時131.03 円と、5 月 21 日以来の131 円割れ目前となった水準で下げ渋るか見定め る局面。現在131.57 円に位置する雲の上限に沿った戻りを 見込むが、いったん崩れた相場を立て直し上値の抵抗をこな すのに時間が掛かる可能性はある。132 円台を早急に回復す る反発となるかは不確かだ。

レジスタンス1 132.04(5/13 安値)
前日終値 131.22
サポート1 130.54(ピボット・サポート1)
fx morning 18062021 chart 4

<豪ドル円=83 円付近は4 月に下げ渋った水準>
大陰線引け。一目均衡表・雲の下限や転換線・基準線、90 日移動平均線など様々なテクニカル指標が集束する84 円付 近を下放れて4 月13 日以来、2 カ月ぶり以上の安値83.07 円 をつけた。83 円付近で下げ渋ることは4 月の売り局面でも多 かったため、戻りを試す展開を期待する。しかし、下抜けた 84 円付近の各種テクニカル指標が抵抗へ転じ、上伸を困難に するだろう。

レジスタンス1 83.83(6/11-17 下落幅の38.2%戻し)
前日終値 83.25
サポート1 83.03(4/13 安値)
fx morning 18062021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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