FX Morning 02/19/2021

【前日の為替概況】ポンドドル、英国でのワクチン接種の進展を受けて1.3986 ドルまで上昇

18 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は105.69 円と前営業日NY 終値(105.87 円) と比べて18 銭程度のドル安水準。対ポンド中心にドル売りが進んだ流れに沿って一時105.60 円と日通し 安値を付けたものの、米10 年債利回りが1.31%台まで上昇するとドル円にも買い戻しが入り下げ渋った。 0 時30 分前には105.88 円付近まで持ち直した。もっとも、米10 年債利回りが1.27%台まで上昇幅を縮 めるとドル円の上値も重くなった。

ユーロドルは3 営業日ぶりに反発。終値は1.2092 ドルと前営業日NY 終値(1.2038 ドル)と比べて0.0054 ドル程度のユーロ高水準。対ポンド主導でドル安が進んだ流れに沿って、6 時30 分前に一時1.2095 ドル と日通し高値を付けた。米長期金利が上昇幅を縮めたこともユーロ買い・ドル売りを誘った。

前週分の米新規失業保険申請件数や1 月米住宅着工件数は予想より弱い内容となった一方、2 月米フィ ラデルフィア連銀製造業景気指数は予想を上回るなど強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は限 られた。

ユーロ円は反発。終値は127.81 円と前営業日NY 終値(127.44 円)と比べて37 銭程度のユーロ高水準。 ユーロドルの上昇につれた円売り・ユーロ買いが入り一時127.81 円と日通し高値を付けた。

ポンドドルはNY 序盤に一時1.3986 ドルと2018 年4 月以来約2 年10 カ月ぶりの高値を付けた。英国で は新型コロナウイルスのワクチン接種が相対的に早く進んでおり、経済正常化への期待からポンドが買わ れた。その後の下押しも1.3927 ドル付近にとどまり、引けにかけては1.3980 ドル付近まで再び強含んだ。

人口6 千万人強の英国では1 回目のワクチン接種を終えた人は約1590 万人で、人口比でみるとワクチ ン接種は主要国の中で最も進んでいる。ワクチン対策本部のトップは「8 月か9 月までには国内の全ての 成人が2 度のワクチン接種を終えることが可能」との見解を示している。

【本日の東京為替見通し】ドル円、日本の1 月インフレ率に要注目か

本日の東京外国為替市場のドル円は、1 月のインフレ率を受けて、3 月の日銀金融政策決定会合での金 融政策の点検を見極める展開が予想される。

ドル円は2 月17 日の高値106.22 円から2 手連続陰線で調整局面入りしており、200 日移動平均線の 105.50 円を攻防の分岐点として、3 手連続陰線の可能性に要警戒となる。

ドル円は、3 月の日銀金融政策決定会合での金融政策の点検でマイナス金利の深掘り余地があることを 明確化する方向で調整される可能性が高まっていることで、円安に推移している。昨日、黒田日銀総裁は 菅首相との会談で、「3 月の政策点検は緩和長期化のため」と説明したと述べている。政策点検として、「0% 程度」とされている長期金利の誘導目標について「程度」の解釈を拡大(±0.2%⇒±0.3%)、日経平均 株価の3 万円台乗せで上場投資信託(ETF)の買い入れ方針の柔軟化、日銀当座預金に適用する付利の調 整、銀行貸出を増加するためのプログラムの強化、長期金利の操作対象年限を10 年から5 年に短縮、な どが予想されている。

8 時30 分に発表される1 月全国消費者物価指数(CPI 生鮮食品を除く総合)の予想は前年比▲0.7%と なっており、昨年12 月の前年比▲1.0%からの上昇が見込まれている。しかしながら、2013 年春のアベ ノミクスの量的・質的金融緩和の目標値であるインフレ率目標2%には程遠い状況には変わりがない。さ らに、2021 年1-3 月期実質国内総生産(GDP)が緊急事態宣言によりマイナスに落ち込む可能性が高まって いることで、緩和長期化への警戒感が高まることになる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、106.00-20 円に断続的にドル売りオーダー、106.25 円にド ル売りオーダー、106.30-50 円に断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、105.60 円にドル買 いオーダー、割り込むとストップロス売り、105.30-50 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

9 時30 分に発表される1 月豪小売売上高の予想は前月比+2.0%で、12 月の前月比-4.2%からの大幅な 改善が見込まれている。しかしながら、豪準備銀行(RBA)が、豪ドル高を抑制するために、4 月以降も 現状の量的金融緩和の継続を表明していることで、ネガティブサプライズによる豪ドルの下値リスクに要 警戒となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ☆ 1 月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比▲0.7%)
○08:30 ☆ 1 月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比横ばい)
○未定 ◇ 2 月月例経済報告

<海外>
○09:01 ◇ 2 月英消費者信頼感指数(Gfk 調査、予想:▲27)
○09:30 ◎ 1 月豪小売売上高(予想:前月比2.0%)
○16:00 ◇ 1 月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.8%)
○16:00 ◎ 1 月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比▲2.5%/前年比▲1.3%)
○16:00 ◎ 1 月英小売売上高(自動車燃料除く、予想:前月比▲2.6%/前年比2.2%)
○16:30 ◇ 10-12 月期スイス鉱工業生産指数
○16:45 ◇ 1 月仏消費者物価指数(CPI)改定値(予想:前月比0.2%/前年比0.6%)
○17:15 ◎ 2 月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:51.4)
○17:15 ◎ 2 月仏サービス部門PMI 速報値(予想:47.0)
○17:30 ◎ 2 月独製造業PMI 速報値(予想:56.5)
○17:30 ◎ 2 月独サービス部門PMI 速報値(予想:46.5)
○18:00 ◎ 2 月ユーロ圏製造業PMI 速報値(予想:54.3)
○18:00 ◎ 2 月ユーロ圏サービス部門PMI 速報値(予想:45.9)
○18:00 ◇ 12 月ユーロ圏経常収支(季節調整済/季節調整前)
○18:30 ◎ 2 月英製造業PMI 速報値(予想:53.2)
○18:30 ◎ 2 月英サービス部門PMI 速報値(予想:41.0)
○22:00 ◎ バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
○22:30 ◎ 12 月カナダ小売売上高(予想:前月比▲2.5%/自動車を除く前月比▲2.0%)
○23:45 ◎ 2 月米製造業PMI 速報値(予想:58.5)
○23:45 ◎ 2 月米サービス部門PMI 速報値(予想:57.6)
○23:45 ◎ 2 月米総合PMI 速報値
○24:00 ◎ 1 月米中古住宅販売件数(予想:前月比▲1.5%/年率換算661 万件)
○24:00 ◎ ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

18 日11:30 黒田日銀総裁
「菅首相との会談では最近の世界経済状況について話 した」
「3 月点検の話もした」

18 日19:34 英政府
「ニュージーランドとの貿易協議はここまで順調に進んで いる」

18 日20:29 サンダース英中銀金融政策委員会(MPC) 委員
「英国の労働市場には十分な余力」
「英国の一時解雇プログラムは失業を制限するのに役 立った」
「英国の失業率は著しく上昇している」
「労働市場のデータを重視」
「失業率の上昇がインフレを目標以下に押し戻す可能 性」

18 日21:34 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(1 月 21 日分)
「理事会が回復を支援するための継続的かつ野心的な 財政政策の必要性を強調することが重要であると考え た」
「インフレが持続的な目的に向かって進むことを保証す るために、適切な場合には、預金ファシリティ金利 (DFR)を含め、すべての金融商品を調整する準備がで きていることを表明する必要がある」
「理事会が為替レートの動向とインフレ見通しへの影響 に関してその警戒を繰り返すべきである」
「十分な金融刺激策が不可欠であることに同意」

19 日02:10 オルセン・ノルウェー中銀総裁
「ノルウェイーのソブリンファンドの年利リターンは(前回 3%から)2%と予測」
「パンデミックが続く限り金融政策は拡張的を維持」
「常に金利がゼロのままとは言っていない」

19 日06:29 イエレン米財務長官
「バイデン大統領の増税は緩やかで段階的に進む可能 性が高い」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 19022021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。4 手連続陽線の後、2 手連続陰線で反落したものの転換線を上回って引けている ことで、反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 106.22(2/17 高値)
前日終値 105.69
サポート1 105.32(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 104.78(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 19022021 chart 2

<ユーロドル=雲の上限を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けているものの、転換線を 下回って引けていることで売りシグナルが優勢な展開とな っている。孕み線で反発しているものの、転換線を下回って 引けていることで反落の可能性が示唆されている。
本日は、雲の上限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2212(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 1.2092
サポート1 1.2030(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 19022021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。孕み線で転換線を上回 って引けていることで、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 128.46(2/17 高値)
前日終値 127.81
サポート1 127.45(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 19022021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。孕み線で転換線を上回 って引けていることで続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 82.41(2/16 高値)
前日終値 82.10
サポート1 81.53(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 19022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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