FX Morning 03/19/2021

【前日の為替概況】ユーロドル、米10 年債利回り1.75%台まで上昇で1.1906 ドルまで下落

18 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反落。終値は1.1915 ドルと前営業日NY 終値(1.1979 ドル)と比べて0.0064 ドル程度のユーロ安水準。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利政策 を長期間続ける方針が示されたことを受けて、欧州序盤には1.1989 ドルまでユーロ高・ドル安が進んだ。 米10 年債利回りが一時1.7526%前後と昨年1 月以来の高水準まで急騰すると、ドル全面高の様相となり ユーロドルにも売りが出て、1.1906 ドルと日通し安値を更新した。

カステックス仏首相は、パリ地域のロックダウン(都市封鎖)を行うと発表した。

カナダドルは軟調だった。WTI 原油先物相場が7%超急落したことを受けて、産油国通貨であるカナダ ドルに売りが出た。カナダドル円は一時86.89 円と日通し安値を付けたほか、米ドルカナダドルは1.2527 カナダドルまで米ドル高・カナダドル安が進んだ。

オセアニア通貨もさえない動きとなり、豪ドル米ドルは0.7749 ドル、NZ ドル米ドルは0.7160 ドルと 日通し安値を付けたほか、豪ドル円は84.36 円、NZ ドル円は77.93 円と本日安値まで下げた。

ドル円は3 営業日ぶりに小反発。終値は108.89 円と前営業日NY 終値(108.84 円)と比べて5 銭程度 のドル高水準。前週分の米新規失業保険申請件数や2 月米景気先行指標総合指数が予想より弱い内容とな ったことが相場の重しとなったほか、原油安を背景に資源国のクロス円が下落した影響を受けた。4 時30 分過ぎに一時108.82 円付近まで下押しする場面があった。

ユーロ円は反落。終値は129.75 円と前営業日NY 終値(130.38 円)と比べて63 銭程度のユーロ安水準。 ユーロドルの下落につれた円買い・ユーロ売りが出たほか、資源国のクロス円が下落した影響を受けて、 5 時前に129.60 円と本日安値を更新した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、日銀の金融政策点検のサプライズに要警戒か

本日の東京外国為替市場のドル円は、日銀金融政策決定会合で示される金融政策の点検を見極める展開 が予想される。

8 時30 分に発表される2 月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合)の予想は前年比-0.4%で、 1 月の前年比-0.6%、昨年12 月の前年比-1.0%からの上昇が見込まれている。しかしながら、8 年前の 2013 年4 月にインフレ目標2%の2 年での達成が表明されたものの、依然としてマイナス圏で低迷してい ることから、2%の物価目標の達成にはより一層時間がかかるとの問題意識が高まっている。

昨年12 月の日銀金融政策決定会合で政策の点検を予告し、新型コロナウイルス感染症の影響も加わっ て2%の物価安定目標の実現が一段と遠のく中で、これまでの政策の効果と副作用を分析し、より効果的 で持続的な政策手法を打ち出すことが示唆されて、本日発表される。日銀が大々的に金融政策点検を予告 してきたことから、修正内容はマイナーではなくメジャーとなるサプライズが警戒されている。

金融点検に関する報道は、「日銀、長期金利の引き下げ余地を声明で強調の可能性」「長期金利の引き下 げ余地明確化へ当預の三層構造を見直し検討」「上場投資信託(ETF)購入の柔軟性(年間購入目途の6 兆円の撤廃)」「マイナス金利の深堀り余地を明確化する」「長期金利の許容変動幅をゼロ上下0.25%程度 へ拡大」などが報じられている。

マイナス金利の深堀り余地が明確化された場合は、円安要因となる。

長期金利の許容変動幅(ゼロ上下0.2%)の拡大は、緩和策の後退と見なされて長期債利回りの上昇に つながることから円高要因となる。黒田日銀総裁は5 日に「長期金利の変動許容幅を拡大する必要がある とは考えていない」と否定的な見解を表明したが、雨宮日銀副総裁は8 日に「緩和効果が損なわれない範 囲内で金利はもっと上下に動いてもよい」と肯定的な見解を表明。市場では、変動幅が上下0.25%程度 へ拡大される可能性、長短金利操作の長い方の金利を現在の10 年から5 年に短期化する可能性が警戒さ れている。

ETF の買入手法の変更は、日本株安の可能性から、リスク回避の円高要因となる。日銀が50 兆円を超 える日本株最大の保有主体になる中で、市場機能や企業統治への悪影響が指摘されてきた。日銀は、昨年 春にコロナ対応の一環でETF の買い入れを原則年6 兆円を目安に上限を年12 兆円程度に引き上げたが、 点検では、原則年6 兆円を削除する可能性、日経平均株価型の除外の可能性が警戒されている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ☆ 2 月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比▲0.4%)
○08:30 ☆ 2 月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比0.2%)
○未定 ☆ 日銀金融政策決定会合(終了後、決定内容発表、予想:当座預金金利▲0.10%で据え置き)
○15:30 ☆ 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見

<海外>
○09:01 ◇ 3 月英消費者信頼感指数(Gfk 調査、予想:▲20)
○09:30 ◎ 2 月豪小売売上高(予想:前月比0.4%)
○16:00 ◇ 2 月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比0.7%)
○19:30 ◎ ロシア中銀、政策金利発表(予想:4.25%で据え置き)
○19:45 ◎ パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○21:30 ◎ 1 月カナダ小売売上高(予想:前月比▲3.0%/自動車を除く前月比▲2.6%)
○22:00 ◎ カンリフ英中銀(BOE)副総裁、講演
○20 日01:00 ◎ 2 月ロシア失業率(予想:5.7%)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

18 日11:59 ブリンケン米国務長官
「バイデン大統領、対北朝鮮政策の見直しを数週間以 内に完了させる方針」
「北朝鮮に対する圧力と外交上の選択肢を検討する」
19 日 06:36
「アラスカでの協議、中国側に米国がルールに基づく秩 序の強化にコミットすると伝える」
「米国は新疆・香港・台湾、サイバー攻撃の問題を取り 上げると中国に伝える」

18 日17:12 ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁
「中期のユーロ圏成長見通し、リスクさらに均衡」
「ワクチン接種普及やコロナ抑制策緩和で、年後半は底 堅い経済活動に」
「短期的な下方リスクは残存」
「市場の状況に応じ、柔軟に資産買い入れを実施」
「インフレの多少の振れは焦点にならない」

18 日17:16 格付け会社フィッチ・レーティングス
「FRB が今年後半にテーパリングを発表し、2022 年初頭 から開始すると予想」

18 日17:57 菅首相
「首都圏の緊急事態宣言を21 日で解除」

18 日18:03 ノルウェー中銀(ノルゲバンク)声明
「政策金利は2021 年後半に引き上げられる可能性が最 も高い」
「今後の景気回復についてはかなりの不透明感がある が、以前の予測よりも経済活動の回復が早くなる可能 性」
「全体的な見通しとリスクのバランスは、継続的な金融 政策スタンスの拡大を意味」

18 日19:09 露クレムリン
「プーチン大統領に関するバイデン米大統領の発言は 非常に悪く、前例がない」
「近いうちに米国との交渉関係を分析する」
「バイデン米大統領がロシアとモスクワに対して緊密な 関係を築きたくないと示していると受け取っている」

18 日20:03 トルコ中銀声明
「国内需要の状況、累積的なコストの影響、特に為替レ ートの影響、国際的な食品およびその他の商品価格の 上昇、および高水準のインフレ期待は、価格設定行動 およびインフレ見通しに悪影響を及ぼし続けている」
「中期的なインフレ見通しに対する上向きのリスクを考 慮して、前倒しで強力な追加の金融引き締めを実施す ることを決定」
「金融引き締めのスタンスは断固として維持」
「必要に応じて、追加の金融引き締めを行う」
「金融政策金利と実質及び予想インフレ率のバランスは、 恒久的な物価安定と5%の目標に到達するまでの間、 強力なディスインフレ効果を維持するために断固として 維持」

18 日21:01 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
「0.10%の政策金利と資産購入の据え置きを全会一致 で決定」
「リスク資産価格は依然として回復力がある」
「2 月のレポートで想定されていたよりも迅速に経済制限 が解除される可能性」
「インフレ期待が十分に定着している」
「春にはインフレが目標の2%付近まで迅速に戻ると予 想」
「パンデミックからの回復中の需要と供給の相対的な動 きは、異常に不確実なまま」
「債券利回りの上昇は世界経済の成長に関する前向き なニュースに後押しされているようだ」
「債券買い入れのペースを遅くする柔軟性を備えている ことを想定し続けている」
「債券買い入れのペースを上げる準備もできている」
「2%のインフレターゲットの持続可能性を達成するため に重要な進歩が見られたという明確な証拠が得られる まで、MPC は少なくとも金融政策を引き締めるつもりは ない」

19 日01:06 欧州連合(EU)当局者
「アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンは恩恵 がリスクを上回る」

19 日 07:13 中国外交担当トップ、楊・共産党政治局員
「中国は米国の内政干渉に強く反対」
「米国は中国を攻撃するよう一部の国を煽っている」
「米国は国際貿易の未来を脅かすため国家安全保障の 概念を乱用している」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 19032021 chart 1

<ドル円=3/8 安値を支持に押し目買いスタンス>
小陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好 転の強い買いシグナルが点灯中している。インサイド・デイ (孕み線)で転換線を上回って引けていることから続伸の可 能性が示唆されている。
本日は、3 月8 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.70(2020/6/8 高値)
前日終値 108.89
サポート1 108.27(3/8 安値)
サポート2 107.82(3/5 安値)
fx morning 19032021 chart 2

<ユーロドル=3/9 安値を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることで、三役逆転 の強い売りシグナルが点灯している。しかしインサイド・デ イ(孕み線)で反落したものの転換線を上回って引けている ことから反発の可能性が示唆されている。
本日は、3 月9 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2040(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.1915
サポート1 1.1836(3/9 安値)
fx morning 19032021 chart 3

<ユーロ円=3/18 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。しかしながら、高値圏 でのインサイド・デイ(孕み線)で反落していることから続 落の可能性が示唆されている。
本日は、3 月18 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 130.67(3/18 高値)
前日終値 129.75
サポート1 128.83(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 19032021 chart 4

<豪ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。高値圏でのインサイ ド・デイ(孕み線)で反落しているものの、転換線を上回っ て引けていることから反発の可能性が示唆されている。
本日は、基準線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 85.45(3/18 高値)
前日終値 84.49
サポート1 83.27(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 19032021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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