FX Morning 04/19/2021

【前日の為替概況】ユーロドル、米10 年債利回り1.5499%までの低下で1.1995 ドルまで強含み

16 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反発。終値は1.1983 ドルと前営業日NY 終値(1.1967 ドル)と比べて0.0016 ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の指標である米10 年債利回りが一時 1.5499%前後まで低下したタイミングでユーロ買い・ドル売りが強まり、一時1.1995 ドルと3 月4 日以 来の高値を付けた。市場では「イタリアの経済対策などを受けて、景気刺激策に期待感が広がった」との 声も聞かれた。ただ、節目の1.2000 ドルに接近した場面では戻り売りなどが出たためNY 市場では伸び悩 む展開に。ユーロポンドの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出て、1.1973 ドル付近まで下押しする 場面があった。

3 月米住宅着工件数/建設許可件数は予想を上回った一方、4 月米消費者態度指数(ミシガン大調べ) 速報値は予想を下回るなど強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は限られた。

ドル円は5 営業日ぶりに小反発。終値は108.80 円と前営業日NY 終値(108.76 円)と比べて4 銭程度 のドル高水準だった。新規の手掛かり材料に乏しい中、109.00 円に観測されているオプションの存在が 意識されて大きな方向感は出なかった。NY 時間の安値は108.73 円、高値は108.90 円で値幅は17 銭程度 だった。市場では「日米首脳会談の結果を見極めたい」との声も聞かれた。

ユーロ円は反発。終値は130.36 円と前営業日NY 終値(130.15 円)と比べて21 銭程度のユーロ高水準。 日本時間夕刻に130.54 円と日通し高値を付けたものの、その後は130.30 円を挟んだもみ合いに終始した。

メキシコペソは底堅い動き。米財務省が公表した半期為替報告書では「為替操作国」の指定はゼロとな ったが、「監視リスト」には中国や日本などが掲載され、前回まで入っていなかったメキシコが追加され た。これを受けて、ペソは対ドルで一時19.9923 ペソ、対円で5.44 円まで売られる場面があった。ただ、 世界的な株高に伴うリスク・オンの地合いを受けて、ペソ売りは長続きしなかった。NY 午後には対ドル で一時19.8909 ペソ、対円で5.47 円と日通し高値を更新している。

【本日の東京為替見通し】ドル円、極東の地政学リスク警戒で伸び悩む展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、日米首脳会談を受けた極東の地政学リスク回避の円買いで上値が 重い展開が予想される。

16 日にワシントンで開催された日米首脳会談での共同声明では、中国が軍事的な圧力を強める台湾に ついて、台湾海峡の平和と安定の重要性が強調され、香港と新疆ウイグル自治区の人権状況に対する深刻 な懸念を共有する、と明記された。

台湾総統府報道官は、日米首脳が共同声明で「台湾海峡の平和と安定の重要性」明記したことを歓迎し、 台湾海峡および地域の一員として中国当局が自らの責任を果たし、安定と幸福に共に前向きな貢献をする ことを期待する、と述べた。

駐米中国大使館は、中国は日米首脳の共同声明に断固反対すると表明した。そして、台湾、香港、新疆 ウイグル自治区は中国国内の問題であり、干渉されるべきでない、日米首脳会談は、通常の二国間関係の 枠を越えて第三者の利益を害し、地域の平和と安定を脅かしていると批判した。

バイデン米政権は、日米豪印戦略対話(クワッド)や日本と韓国との安全保障協議委員会(2+2)によ る対中包囲網を構築しており、日本が「第一列島線」の前線に位置することから、日中関係の緊迫化が懸 念される状況となっている。

日中関係の悪化は、中国によるレアアースなどの対日輸出制限や日本製品の不買運動などから、経済安 全保障に悪影響を及ぼすことで要警戒か。

8 時50 分に発表される日本の3 月貿易収支は、季節調整前で4900 億円の赤字、季節調整済で2129 億 円の黒字と予想されている。バイデン米政権は日米貿易不均衡是正を重視していないものの、対米貿易黒 字に要注目か。先週末米財務省が発表した為替報告書では、日本は監視対象国のままであり、2020 年の 実質為替レートが、1.1%円安になったと言及されていた。

ドル円のオーダー状況は、上値には、109.00-10 円に断続的にドル売りオーダー、超えるとストップロ ス買い、109.20-30 円に断続的にドル売りオーダー、109.40 円を超えるとストップロス買いオーダーが控 えている。下値には、108.60 円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、108.50 円にドル買 いオーダーが控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◎ 3 月貿易統計(通関ベース、予想:季節調整前4932 億円の黒字、季節調整済2129 億円の黒字)
○13:30 ◇ 2 月鉱工業生産確報
○13:30 ◇ 2 月設備稼働率

<海外>
○08:01 ◇ 4 月ライトムーブ英住宅価格
○17:00 ◇ 2 月ユーロ圏経常収支(季節調整済/季節調整前)
○18:00 ◇ 2 月ユーロ圏建設支出
○21:15 ◇ 3 月カナダ住宅着工件数(予想:25.00 万件)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

16 日06:11 バイデン米大統領
「ロシアが米選挙に干渉したと結論付けたことをプーチ ン露大統領に伝えた」
「制裁を厳しくすることもできたがそうしなかったと露大統 領に述べた」
「もしロシアが米国の民主主義にさらに干渉してきた場 合、報復する用意はできている」
「ロシアとウクライナの緊張緩和を望む」
「ノルドストリーム2 は依然として問題視している」

16 日09:21 米政府高官
(日米首脳会談について)
「新疆ウイグルや香港についても協議予定だが、米国の 政策のすべてに同調を求めるつもりはない」
「ファーウェイを排除した5G 通信網の構築支援を表明」
「日中経済の深いつながりを理解」
「台湾をめぐる公式声明を発表する予定」

16 日09:41 黒田日銀総裁
「2%の物価目標を変える必要はない」
「物価目標は時間がかかるものの達成できる」

16 日16:51 メルケル独首相
「ワクチンの接種キャンペーンは接種している」
「新型コロナ第3 波を防ぐためにあらゆることをする」
「状況は深刻であり、真剣にとらえなければいけない」

16 日16:32 中国外務省
「米国と日本は、中国の懸念を真剣に受け止めるべき」
「日本は、福島第一原発処理水巡り、国際的な関与を受 け入れるべき」

16 日16:40 フロスト英国務相
「欧州連合(EU)との北アイルランドを巡る協議は建設的 だったが、依然として問題は残されたまま」

16 日22:20 スイス国立銀行(中央銀行、SNB)声明
「為替介入は金融政策に必要」
「決して、スイスの通貨を操作することはない」
「為替介入は国際収支に影響したり、不当な競争的優 位性を与えることを目的としていない」
「金融政策は変更されておらず、過度なフラン高に対す る為替介入への準備はできている」

16 日23:38 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事
「今年の米GDP 成長率を6.5%と予想」
「インフレの一時的な急上昇は長続きしないだろう」
「今年は2.5%のインフレを見込む」

17 日00:50 ラバロフ露外相
「10 人の米外交官に国外追放を命じる」
「米政府関係者8 人に制裁を科す」
「バイデン米大統領からの首脳会談の提案は検討中」

17 日00:51 カプラン米ダラス連銀総裁
「失業率は年末までに4%に戻ると予想」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 19042021 chart 1

<ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
小陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売りシ グナルが優勢な展開となっている。4 手連続陰線で下落後、 孕み線で反発しているものの、転換線を下回って引けている ことから反落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.29(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 108.80
サポート1 108.41(3/23 安値)
サポート2 107.45(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 19042021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の下で引けているものの、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。抱き線で反発して転換線を 上回って引けていることで続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2093(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 1.1983
サポート1 1.1928(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 19042021 chart 3

<ポンド円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。抱き線で反発しているもの の、転換線を下回って引けていることから反落の可能性が示 唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 150.97(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 150.49
サポート1 149.34(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 19042021 chart 4

<NZ ドル円=雲の下限を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の上で引けていることで、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。高値圏での抱き線で反落し ているものの、転換線を上回って引けていることから反発の 可能性が示唆されている。
本日は、転換線77.40 円を念頭に置き、雲の下限を支持に 押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 78.13(4/15 高値)
前日終値 77.72
サポート1 76.43(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 19042021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社