FX Morning 05/19/2021

【前日の為替概況】ドル続落 対ユーロドルで1.2234 ドル、対円でも108.84 円

18 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは4 日続伸。終値は1.2222 ドルと前営業日NY 終値 (1.2152 ドル)と比べて0.0070 ドル程度のユーロ高水準だった。対ポンド中心にドル安が進んだ流れに 沿ってユーロ買い・ドル売りが先行。4 月米住宅着工件数などの米経済指標が予想より弱い結果となった こともドル売りを促し、一時1.2234 ドルと2 月25 日以来の高値を付けた。市場では「欧州では新型コロ ナウイルス対策の制限緩和が続いており、経済正常化を期待したユーロ買いが入った」との声が聞かれた。

2 月25 日の高値1.2243 ドルがレジスタンスとして意識されると、いったんは伸び悩む場面もあったが、 下押しは1.2199 ドル付近にとどまった。

ドル円は4 日続落。終値は108.90 円と前営業日NY 終値(109.21 円)と比べて31 銭程度のドル安水準 だった。ポンドやユーロなどに対してドル安が進むと、円に対してもドル売りが先行。予想を下回る米住 宅指標も相場の重しとなり、21 時30 分過ぎに一時108.84 円と日通し安値を付けた。

そのあとは108 円台後半での狭いレンジ取引に終始した。市場では「明日公表される米連邦公開市場委 員会(FOMC)議事要旨(4 月27 日-28 日分)に注目が集まっており、様子見ムードが強まった」との指 摘があった。

ユーロ円は反発。終値は133.10 円と前営業日NY 終値(132.76 円)と比べて34 銭程度のユーロ高水準。 5 時前に一時133.19 円と2018 年9 月以来約2 年8 カ月ぶりの高値を付けた。

産油国通貨は軟調だった。WTI 原油先物価格が一時3%超下落したことを背景に産油国通貨に売りが集 まった。メキシコペソは対ドルで一時19.8690 ペソ、対円で5.48 円までペソ安に振れたほか、カナダド ルは対米ドルで一時1.2081 カナダドル、対円で90.19 円まで値を下げた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、NY 株安と米長期金利の低下傾向で続落か

本日の東京外国為替市場のドル円は、ニューヨーク株式市場の下落を受けたリスク回避の円買いと米 10 年債利回りの低下傾向を受けたドル売りで続落が予想される。

パウエルFRB 議長や米連邦準備理事会(FRB)のハト派が最近のインフレ高進を一時的としていること で、早期のテーパリング(資産購入の段階的縮小)観測や利上げ観測が後退しており、ドルは全面安の展 開となっている。本日発表される4 月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、2023 年末までの ゼロ金利継続やテーパリング(資産購入の段階的縮小)の時期などの議論を見極めることになる。

また、台湾、香港、ウイグルを巡り米国と中国の対立が激化しつつあるが、ペロシ米下院議長が2022 年の北京冬季五輪を巡り、選手団以外の外交使節の参加を見送る「外交的ボイコット」を実施するように 呼び掛けており、中国政府の反発は必至であることから、関連ヘッドラインに要警戒となる。

ドル円のオーダー状況は、上値には、109.20 円にドル売りオーダー、109.40-80 円に断続的にドル売り オーダー、超えるとストップロス買い、109.50 円には本日のNY カットオプション、109.90-110.00 円に 断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、108.80 円にドル買いオーダー、割り込むとストッ プロス売り、108.40-70 円には断続的にドル買いオーダーが控えている。

ドル円のテクニカルポイントは、上値が一目・転換線の109.07 円、一目・雲の上限の109.70 円、下値 が一目・基準線の108.64 円となっている。

ドル買い・円売り材料は以下の通り。

  • 米国のインフレ懸念と日本のデフレ懸念を受けた日米金利差拡大観測
  • 米国の大規模財政出動やワクチン接種の進捗を受けた米経済景気回復
  • 米連邦準備理事会(FRB)の早期テーパリング(資産購入の段階的縮小)観測
  • 4 月展望リポートでの物価見通しの下方修正
    ドル売り・円買い材料は以下の通り。
  • 米国の史上最大規模の「双子の赤字(財政+経常)」の拡大傾向
  • FRB による2023 年末までのゼロ金利政策継続のコミットメント
  • 米中対立を受けた極東の地政学リスク回避の円買い
  • 日本経済(2021 年1-6 月期)のリセッション(景気後退)懸念

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○12:30 ◎ 黒田東彦日銀総裁、講演
○13:30 ◇ 3 月鉱工業生産確報
○13:30 ◇ 3 月設備稼働率

<海外>
○09:30 ◇ 5 月豪ウエストパック消費者信頼感指数
○15:00 ◎ 4 月英CPI(予想:前月比0.6%/前年比1.5%)
○15:00 ◎ 4 月英CPI コア指数(予想:前年比1.3%)
○15:00 ◇ 4 月英小売物価指数(RPI、予想:前月比0.8%/前年比2.4%)
○15:00 ◎ パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事、レーン・フィンランド中銀総裁、講演
○17:00 ◎ 4 月南アフリカCPI(予想:前月比0.5%/前年比4.3%)
○18:00 ☆ 4 月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値(予想:前年比1.6%)
○18:00 ☆ 4 月ユーロ圏HICP コア改定値(予想:前年比0.8%)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○20:00 ◇ 3 月南アフリカ小売売上高(予想:前年同月比1.9%)
○21:30 ◎ 4 月カナダCPI(予想:前月比0.4%/前年比3.2%
) ○23:00 ◎ ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○23:30 ◎ デコス・スペイン中銀総裁、議会証言
○20 日00:35 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、インタビュー
○20 日00:50 ◎ レーンECB 専務理事兼主任エコノミスト、講演
○20 日02:00 ◎ 米財務省、20 年債入札
○20 日03:00 ☆ 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(4 月27 日-28 日分)
○香港、韓国(釈迦誕生日)、トルコ(青年とスポーツの日)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

18 日06:27 ホワイトハウス
「バイデン大統領はイスラエルの首相と電話会談し、イ スラエルの自衛権を再確認」
「イスラエル市民に対するハマスの無差別ロケット弾攻 撃を非難」

18 日07:22 カプラン米ダラス連銀総裁
「21 年のGDP 伸び率は6.4%、失業率は4%の見通し」
「失業給付が手厚いため、時給12─15 ドルで働く多くの 労働者がフルタイム就職に消極的」
「FRB の資産買い入れの効果を巡る協議を早期に始め ることは健全」
「最初の利上げは2022 年と引き続き予想」

18 日09:52 麻生財務相
「世界経済はばらつきがあるが、ワクチンの影響で持ち 直していくのは間違いないと思っている」
「(東証取引時間延長の報道について)今に始まった話 ではない。証券業界で議論されることが重要」

18 日12:25 中国国家発展改革委員会
「第2 四半期の生産者物価指数(PPI)は一段と上昇する 可能性」
「PPI、下半期には上昇が幾分緩和される可能性」
「市場規制当局と共に鉄鋼と鉄鉱石市場の状況を注視」

19 日00:33 ベイリー英中銀(BOE)総裁
「マイナス金利を導入するかどうかについての話はな い」
「可能なツールとしてマイナス金利を導入するは有用」
「インフレはエネルギー価格による可能性が高く、一時 的なものだろう」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 19052021 chart 1

<ドル円=雲の上限を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、一目・雲の中 で引けているが、遅行スパンは実線を下回り、転換線を下回 って引けていることで売りシグナルが優勢な展開。4 手連続 陰線で下落し、転換線を下回って引けたことから続落の可能 性が示唆されている。
本日は、雲の上限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.70(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 108.90
サポート1 108.64(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 107.69(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 19052021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。4 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2349(1/6 高値)
前日終値 1.2222
サポート1 1.2143(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 19052021 chart 3

<ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 155.67(2018/2/9 週高値)
前日終値 154.51
サポート1 153.05(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 19052021 chart 4

<NZ ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
小陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役 好転の強い買いシグナルが点灯している。孕み線で反発し、 転換線を上回って引けていることで続伸の可能性が示唆さ れている。
本日は、基準線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 79.43(5/10 高値)
前日終値 78.87
サポート1 78.08(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 19052021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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