FX Morning 07/19/2021

【前日の為替概況】ポンド 英国での新型コロナ感染拡大で全面安、1.3761 ドル・151.43 円

16 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 営業日ぶりに反発。終値は110.07 円と前営業日NY 終 値(109.83 円)と比べて24 銭程度のドル高水準だった。6 月米小売売上高が前月比0.6%増と予想の0.4% 減に反して増加したほか、自動車を除く数値が前月比1.3%増と予想の0.4%増を上回ったことを受けて 円売り・ドル買いが先行し、22 時過ぎに一時110.34 円と日通し高値を付けた。

ただ、7 月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が80.8 と予想の86.5 を下回ると次第に上値を 切り下げた。一目均衡表転換線が位置する110.26 円や基準線110.49 円が戻りの目処として意識された面 もある。感染力の強いインド発の新型コロナウイルス感染症「デルタ変異株」が猛威を振る中、高く始ま った米国株相場が下げに転じたことも相場の重し。一時は100 ドル超上昇したダウ平均は失速し、引けに かけて下げ幅を拡大。取引終了間際に330 ドル超下げる場面があった。

ユーロドルは小幅ながら続落。終値は1.1806 ドルと前営業日NY 終値(1.1812 ドル)と比べて0.0006 ドル程度のユーロ安水準。21 時前に1.1792 ドルと日通し安値を付けたものの、そのあとは節目の1.1800 ドルを挟んだ方向感に乏しい展開となった。NY 時間に限れば値幅0.0027 ドル程度の狭いレンジだった。

「欧州中央銀行(ECB)は来週22 日の理事会で金融政策の方向性を示す『フォワードガイダンス』の変 更を巡って意見が対立している」との一部報道が伝わったが、相場の反応は薄かった。

ユーロ円は4 日ぶりに反発。終値は129.95 円と前営業日NY 終値(129.75 円)と比べて20 銭程度のユ ーロ高水準。一時130.28 円と日通し高値を付けたものの、その後失速。ドル円の下落につれた売りが出 たほか、高く始まった米国株相場が下げに転じたことが相場の重しとなり129 円台後半まで押し戻された。

ポンドは全面安。ポンドドルは一時1.3761 ドルと日通し安値を付けたほか、ユーロポンドは0.8580 ポンドまでユーロ高・ポンド安が進行。ポンド円は一時151.43 円と本日安値を付けた。

英国では新型コロナの感染が再び拡大しており、1 日の新規感染者数が5 万人を突破。ワクチン接種が 大幅に進む一方、減少傾向にあった感染者数が足もとで急増している。また、イングランドでは19 日か ら感染対策の規制がほぼすべて撤廃される予定だが、ロンドン市長は「公共交通機関でのマスク着用を引 き続き義務づける」と表明するなど、政府と首都で対応が分かれる事態となっている。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米10 年債利回り1.3%付近とNY ダウ下落で上値が重い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、先週末の米10 年債利回りが1.29%台まで低下し、NY ダウも下落 していることで上値が重い展開が予想される。米長期債利回りは投機筋の「リフレ・トレード」の手仕舞 いにより低迷しており、「円高の8 月」というアノマリーも意識されそうだ。

もっとも下値も、来週27-28 日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)で、6 月のFOMC に続いて テーパリング(資産購入の段階的縮小)に関する協議が行われ、FOMC 声明で言及される可能性があるこ とで限定的だと思われる。

ポジション的には、商品先物取引委員会(CFTC)が発表した7 月13 日付けの円売りネットポジション が56250 枚となっており、6/29 の69895 枚、7/6 の69136 枚から減少傾向にあるものの、8 月の休暇前の さらなる手仕舞いに要警戒となる。

また、ドル円の実質実効為替レートが、2015 年6 月の125 円付近で黒田日銀総裁が「ここからさらに 実質実効為替レートが円安に振れていくことはありそうにない」と円安牽制をした水準に接近しているこ とも懸念材料となる。

さらに、米国の連邦債務上限が8 月1 日から復活すること、「財政の崖」への懸念も払拭されていない こと、世界的に新型コロナウイルス変異株の感染が拡大しつつあること、米中対立激化を受けたリスク回 避なども、ドル円の上値を抑える要因となる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、110.40 円から111.10 円にかけて断続的にドル売りオーダ ーが控えている。下値には、109.70 円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、109.60 円と 109.50 円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売りが控えている。

ドル円のテクニカルポイントは、上値抵抗線が一目・基準線の110.60 円や一目・転換線の110.18 円、 下値支持線が雲の上限の109.55 円や7 月8 日の安値109.53 円となっている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○08:01 ◇ 7 月ライトムーブ英住宅価格
○18:00 ◇ 5 月ユーロ圏建設支出
○19:00 ◎ ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○23:00 ◎ 7 月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数(予想:82)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

16 日05:30 イエレン米財務長官
「インフレ期待は引き続き十分に抑制されているようだ」
「利回り低下はインフレが引き続き抑制されていることを 示している」

16 日15:44 黒田日銀総裁 「経済見通しは当面、下振れリスクの方が大きい」
「感染症の影響を注視し、必要があれば躊躇なく追加緩 和措置を講じる」
「政策金利は現在の長短金利水準、またはそれを下回 る水準を想定している」
「先進国の中銀のマンデート、大きく変わる状況ではな い」(日銀の気候変動対応で)
「気候変動オペ通じ、CO2 削減へ企業の長期・大規模な 投資や人材確保が加速すると予想」
「2%物価目標を達成すべく金融政策を運営することに 変わりはない」
「国債買い入れを減らすということはない」

16 日19:22 フォンデアライエン欧州委員長
「北アイルランド議定書は、平和と単一市場の統合を守 るための唯一の解決策」
「英国は柔軟性と現実主義を示すと考える」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 19072021 chart 1

<ドル円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回っているものの、 遅行スパンは実線を上回り、一目・雲の上で引けていること から、買いシグナルが優勢な展開となっている。しかし、抱 き線で反発したものの、転換線を下回って引けていることか ら反落の可能性が示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 110.60(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 110.07
サポート1 109.55(日足一目均衡表・雲の上限)
サポート2 109.12(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 19072021 chart 2

<ユーロドル=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。2 手連続陰線で下落 し、転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示 唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1960(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.1806
サポート1 1.1772(7/13・14 安値)
fx morning 19072021 chart 3

<ユーロ円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。孕み線で反発してい るものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能 性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 130.35(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 129.95
サポート1 129.61(7/15 安値)
fx morning 19072021 chart 4

<豪ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。4 手連続陰線で下落 し、転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 82.34(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 81.44
サポート1 80.65(2/9安値)
fx morning 19072021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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