FX Morning 07/20/2021

【前日の為替概況】ドル円、米10 年債利回り1.1723%まで低下で109.07 円まで下落

19 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は109.46 円と前営業日NY 終値(110.07 円) と比べて61 銭程度のドル安水準だった。新型コロナウイルスで感染力の強いインド型(デルタ株)の感 染が拡大し、景気回復に水を差すとの見方から投資家のリスク回避姿勢が強まり、円買い・ドル売りが優 勢となった。米長期金利の指標である米10 年債利回りが節目の1.20%を割り込み、一時1.1723%前後ま で低下したことも相場の重しとなり、109.07 円と5 月27 日以来の安値を付けた。7 月NAHB 住宅市場指数 が80 と予想の82 を下回ったこともドル売りを誘った。

ただ、5 月27 日の安値109.04 円や節目の109.00 円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。0 時 30 分過ぎに一時109.58 円付近まで下げ渋った後、NY 午後は109 円台半ばで値動きが続いた。

なお、ダウ平均は一時940 ドル超下落したほか、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比540 円安の2 万7060 円まで売られる場面があった。

ユーロドルは小幅ながら3 日続落。終値は1.1800 ドルと前営業日NY 終値(1.1806 ドル)と比べて0.0006 ドル程度のユーロ安水準だった。新型コロナ変異株の感染拡大への懸念や、原油など商品価格の下落を背 景に、投資家のリスク・オフムードが強まりユーロ売り・ドル買いが先行。前週末のドイツやベルギーを 襲った洪水の被害状況が深刻で、欧州株相場が急落したことも相場の重しとなり、21 時30 分前に一時 1.1764 ドルと日通し安値を更新した。

ただ、米長期金利が急低下すると次第にユーロ買い・ドル売りが優勢に。ユーロ豪ドルやユーロポンド などユーロクロスの上昇につれた買いも入り、23 時過ぎには一時1.1824 ドルと日通し高値を付けた。も っとも、買い一巡後はじりじりと上値を切り下げている。

ユーロ円は反落。終値は129.12 円と前営業日NY 終値(129.95 円)と比べて83 銭程度のユーロ安水準。 米国株価の大幅下落で、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ユーロ売りが優勢となり、23 時過ぎに 一時128.89 円と日通し安値を付けた。ただ、ユーロクロスが上昇するとユーロ円にも買い戻しが入り、 129.31 円付近まで下げ渋る場面があった。

産油国通貨は軟調だった。WTI 原油先物価格が急落したことを背景に産油国通貨に売りが集まった。メ キシコペソは対ドルで一時20.0950 ペソ、対円で5.45 円までペソ安に振れたほか、カナダドルは対米ド ルで一時1.2807 カナダドル、対円で85.43 円まで値を下げた。

WTI 期近8 月限は時間外取引で一時8.6%超下落する場面があった。「石油輸出国機構(OPEC)プラス」 が18 日、協調減産の段階的な縮小で合意したことを受けた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、NY 株下落と米10 年債利回り1.2%割れで続落か

本日の東京外国為替市場のドル円は、NY 株安を受けたリスク回避の円買いと米10 年債利回りの1.2% 割れを受けたドル売りで軟調推移が予想される。

8 月の円高アノマリーに向けて、新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大、原油価格の下落、米中対 立激化への警戒感、8 月1 日の連邦債務上限の復活と財政の崖への警戒感など、IMM 通貨先物の投機部門 の円売り持ちポジション(※7 月13 日付けの円売りネットポジション:56250 枚)を解消させる円買い材 料が目白押しとなりつつある。

8 時30 分に発表される6 月のコア消費者物価指数は前年比+0.2%と予想されている。5 月のコア消費者 物価指数は前年比+0.1%となり、14 カ月ぶりにプラスに転じていた。上昇の要因としては、原油価格の 上昇を背景にした電気代やガソリンなどエネルギーがプラス方向に寄与したことによる。6 月の消費者物 価指数は、エネルギーを除いた場合の予想が前年比-0.2%なので、6 月もエネルギー価格の上昇を受けた プラスのインフレ率が予想されている。リスクシナリオは、6 月のコア消費者物価指数が予想を下回った 場合で、インフレ期待の低下を受けて円高要因となり、円売り持ちポジションの手仕舞いに拍車がかかる 可能性に要警戒となる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、110.20 円から111.10 円にかけて断続的にドル売りオーダ ーが控えている。下値には、109.00 円、108.50 円、108.00 円にドル買いオーダーが控えている。

ドル円のテクニカルポイントは、日足一目均衡表・雲の上限の109.55 円を軸に、上値抵抗線が一目・ 転換線の109.89 円、下値支持線が雲の下限の109.12 円となっている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ☆ 6 月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比0.2%)
○08:30 ☆ 6 月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比▲0.2%)

<海外>
○10:30 ◎ 7 月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨
○15:00 ◇ 6 月独生産者物価指数(PPI、予想:前月比1.1%)
○16:30 ◎ ビルロワ・フランス中銀総裁、講演
○17:00 ◇ 5 月ユーロ圏経常収支(季節調整済/季節調整前)
○21:30 ◎ 6 月米住宅着工件数(予想:159.0 万件、前月比1.2%)
◎ 建設許可件数(予想:170.0 万件、前月比1.0%)
○シンガポール(ハリラヤハジ)、トルコ(犠牲祭)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

19 日の金融市場では、要人の発言は特になかった。

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 20072021 chart 1

<ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。転換線を下回って引けてい ることから続落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.89(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 109.46
サポート1 109.12(日足一目均衡表・雲の下限)
サポート2 108.56(5/25 安値)
fx morning 20072021 chart 2

<ユーロドル=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
小陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役 逆転の強い売りシグナルが点灯している。3 手連続陰線で下 落し、転換線を下回って引けていることから続落の可能性が 示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1956(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.1800
サポート1 1.1764(7/19 安値)
fx morning 20072021 chart 3

<ポンド円=7/8 安値を抵抗に戻り売りスタンス>
大陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役 逆転の強い売りシグナルが点灯している。5 手連続陰線で下 落し、転換線を下回って引けていることから続落の可能性が 示唆されている。
本日は、7 月8 日の安値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 150.67(7/8 安値)
前日終値 149.67
サポート1 149.06(4/23 安値)
fx morning 20072021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
大陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役 逆転の強い売りシグナルが点灯している。抱き線で下落し、 転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示唆 されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 76.68(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 76.00
サポート1 75.33(2/5 安値)
fx morning 20072021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。