FX Morning 04/21/2021

【前日の為替概況】日米株価指数下落でリスク回避円買い、対ドル108.03 円、対ユーロ129.99 円

20 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルはほぼ横ばい。終値は1.2036 ドルと前営業日NY 終値 (1.2037 ドル)と比べて0.0001 ドル程度のユーロ安水準だった。欧州で新型コロナウイルスワクチン接 種が加速するとの見方から、経済正常化を期待したユーロ買いが入り、欧州市場では一時1.2080 ドルと 3 月3 日以来の高値を付ける場面があった。NY 市場に入ると、世界の新型コロナ新規感染者が過去最多に なったことなどが嫌気されて、ダウ平均が一時390 ドル超下落。ナイト・セッションの日経平均先物も大 証終値比630 円安の2 万8510 円まで下げるなど、株価が軟調に推移した。為替市場ではリスク・オフの ドル買いが優勢となり、2 時30 分過ぎに一時1.2023 ドルと日通し安値を付けた。

世界保健機関(WHO)の集計によると、世界で過去1 週間(12-18 日)に報告された新型コロナ新規感 染者は約522 万人に上り、過去最多となった。

ドル円は小幅続落。終値は108.11 円と前営業日NY 終値(108.17 円)と比べて6 銭程度のドル安水準 だった。アジア時間に一時107.97 円まで売り込まれた反動でショートカバーが入ると、欧州市場では一 時本日高値となる108.55 円まで値を戻す場面があった。ただ、NY 市場に入ると米国株相場や日経平均先 物の下落に伴って円高傾向が強まったため、ドル円にも売りが出た。米長期金利の指標である米10 年債 利回りが一時1.5554%前後まで低下したことも相場の重しとなり、一時108.03 円付近まで下押しした。

ユーロ円は続落。終値は130.12 円と前営業日NY 終値(130.21 円)と比べて9 銭程度のユーロ安水準。 日本時間夕刻に一時130.97 円と2018 年10 月以来の高値を付けたものの、海外市場では軟調に推移した。 欧米株相場の下落を背景にリスク回避目的の円買い・ユーロ売りが優勢となり、一時129.99 円と日通し 安値を付けた。

オセアニア通貨は軟調だった。欧米株価の下落でリスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZ ドルには売 りが出た。豪ドル米ドルは一時本日安値となる0.7709 米ドル、豪ドル円は83.36 円まで値を下げたほか、 NZ ドル米ドルは0.7165 米ドル、NZ ドル円は77.47 円と日通し安値を更新した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米10 年債利回り低下とリスク回避の円買いで軟調推移か

本日の東京外国為替市場のドル円は、米10 年債利回りの低下や日米株価指数の下落を受けたリスク回 避の円買いで軟調推移が予想される。

ドル円のファンダメンタルズ面での下落要因としては、以下の通りとなる。

1)米10 年債利回りの低下基調(※FRB が2023 年末までゼロ金利継続を示唆)
2)極東の地政学リスク回避の円買い(日米首脳会談での対中強硬路線)
3)日本での新型コロナウイルス感染第4 波(大阪府と東京都の緊急事態宣言警戒)

ドル円のテクニカル分析では、1 月6 日の安値102.59 円を起点とする3 月31 日の高値110.97 円まで の上昇トレンドの調整目処は、以下の通りとなる。

1)107.77 円:フィボナッチ・リトレースメント38.2%押し
2)107.74 円:一目均衡表・雲上限
3)106.78 円:フィボナッチ・リトレースメント50.0%押し
4)106.26 円:中期トレンドの90 日移動平均線
5)105.98 円:一目均衡表・雲下限
6)105.79 円:フィボナッチ・リトレースメント61.8%押し
7)105.72 円:長期トレンドの200 日移動平均線


10 時30 分に発表される3 月豪小売売上高は、前月比+1.0%と予想されており、2 月の前月比-0.8%か らの改善が見込まれている。オーストラリア経済は景気回復の兆しが現れているものの、日米豪印戦略対 話(クワッド)による対中包囲網に参加していることから、対中輸出に依存している経済安全保障の観点 からのリスク回避の豪ドル売り圧力が上値を抑える要因となっている。

ドル円のオーダー状況は、上値には、108.60-80 円と109.00-20 円に断続的にドル売りオーダーが控え ている。下値には、107.90-108.00 円に断続的にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、107.70 円にドル買いオーダーが控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○10:30 ◎ 3 月豪小売売上高(予想:前月比1.0%)
○15:00 ◎ 3 月英CPI(予想:前月比0.4%/前年比0.8%)
○15:00 ◎ CPI コア指数(予想:前年比1.1%)
○15:00 ◇ 3 月英小売物価指数(RPI、予想:前月比0.4%/前年比1.6%)
○17:00 ◎ 3 月南アフリカCPI(予想:前月比0.7%/前年比3.2%)
○17:05 ◎ ラムスデン英中銀(BOE)副総裁、講演
○19:30 ◎ ベイリーBOE 総裁、講演
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○21:30 ◎ 3 月カナダCPI(予想:前月比0.6%/前年比2.3%)
○23:00 ☆ カナダ銀行(BOC、中央銀行)、政策金利発表(予想:0.25%で据え置き)
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○24:00 ◎ マックレムBOC 総裁、記者会見
○22 日02:00 ◎ 米財務省、20 年債入札
○インド(ヒンドゥー教ラーマ神生誕日)、ブラジル(チラデンテスの日)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

20 日09:58 黒田日銀総裁
「上場投資信託(ETF)を含む出口のタイミングや対応の 検討の局面には至っていない」

20 日10:30 豪準備銀行(RBA)議事要旨
「雇用、インフレ目標が達成されるまで非常に支援的な 金融条件を維持」
「早くても2024 年まで、失業、インフレの目標に到達する ことを期待していない」
「必要な限り0.10%の政策金利を維持する」
「インフレが持続的に目標を維持しない限り利上げはし ない」
「目標に向けた進捗を支援するならば、さらなる債券購 入の準備がある」
「GDP は予想よりも早くパンデミック前のレベルを超えて 回復した可能性が高いことを示唆」
「雇用は予想よりもかなり早くパンデミック前の水準に戻 った」

20 日11:02 習近平・中国国家主席
「他国の内政干渉はいかなる支持も得られない」
「1 カ国または数カ国で世界のルールを定めるべきでは ない」
「世界的に、安定性と不安定性の両方が大幅に増加」
「中国は変化と開放を続けている」
「グローバルガバナンスシステムを改善して、より公平で 公正なものにする必要」
「パリ協定履行に向けてより多くのことをしなければいけ ない」

20 日17:25 易綱・中国人民銀行総裁
「金融セクターの開放を拡大する」
「外資系金融機関の業務範囲を拡大する」

21 日01:21 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
(米上院議員からの書簡に対する返答で)
「低インフレは家計や企業に害を及ぼす」
「FRB は2 つの責務に取り組んでいる」
「高インフレは予想していないが、1970 年代のタイプの インフレが発生した場合は対処するための手段がある」
「回復が強まっている」

21 日03:37 フランコ伊経済財務相
「1-3 月期GDP は前期比で2.1%程度の落ち込みを見込 む」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 21042021 chart 1

<ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。陰線新安値8 手を数えて、 転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示唆 されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 108.97(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 108.11
サポート1 107.74(日足一目均衡表・雲の上限)
サポート2 106.68(3/3 安値)
fx morning 21042021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
寄引同事線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行ス パンは実線を上回り、一目・雲の中で引けているものの、買 いシグナルが優勢な展開となっている。転換線を上回って引 けていることで続伸の可能性が示唆されているものの、寄引 同事線による反落の可能性には要警戒か。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2093(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 1.2036
サポート1 1.1974(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 21042021 chart 3

<ポンド円=4/20 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。孕み線で転換線を下回って 引けていることから続落の可能性が示唆されている。
本日は、4 月20 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 151.98(4/20 高値)
前日終値 150.67
サポート1 149.55(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 21042021 chart 4

<NZ ドル円=雲の下限を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けているものの、転換線を 上回って引けていることから、買いシグナルが優勢な展開。 3 手連続陰線で下落しているものの、転換線を上回って引け ていることから反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線77.52 円を念頭に置き、雲の下限を支持に 押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 78.38(4/20 高値)
前日終値 77.53
サポート1 76.43(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 21042021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。