FX Morning 05/21/2021

【前日の為替概況】米10 年債利回り1.62%台でドル安 対円108.75 円、対ユーロ1.2229 ドル

20 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは反発。終値は1.2228 ドルと前営業日NY 終値(1.2175 ドル)と比べて0.0053 ドル程度のユーロ高水準だった。欧州各国で新型コロナウイルスのワクチン接種 が進み、ユーロ圏経済への回復期待が高まるとユーロ買い・ドル売りが先行。5 月米フィラデルフィア連 銀製造業景気指数が31.5 と予想の43.0 を下回り、米長期金利の指標である米10 年債利回りが1.62%台 に低下したこともドル売りを誘った。5 時30 分前には一時1.2229 ドルと日通し高値を更新した。

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のキリアキデス委員(保健衛生担当)は、域内で新型コロ ナワクチン接種が加速しており、夏に向けて「慎重ながらも楽観的」との認識を示した。

ドル円は反落。終値は108.78 円と前営業日NY 終値(109.22 円)と比べて44 銭程度のドル安水準だっ た。米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りが入ったほか、予想を大幅に下回る5 月米フィリー指数が 相場の重しとなり、一時108.75 円と日通し安値を更新した。

前週分の米新規失業保険申請件数や4 月米景気先行指標総合指数は予想より強い内容となったものの、 相場の反応は限られた。

ユーロ円は小反発。終値は133.01 円と前営業日NY 終値(132.98 円)と比べて3 銭程度のユーロ高水 準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは伸び悩んだ。ビットコイン・ドルは一時42540 ドル前後まで上昇したものの、2 時前には38227 ドル付近まで下押しした。ビットコイン円も一時465 万 円前後まで買われたあと419 万円前後まで上げ幅を縮めた。

米財務省はこの日、「1 万ドル以上の仮想通貨を受け取る取引は米内国歳入庁(IRS)に報告しなければ ならない」との規制強化の方針を公表。前日の乱高下など、不安定な値動きへの警戒感が漂うなか、規制 強化の影響が嫌気された。

【本日の東京為替見通し】ドル円、米10 年債利回り低下傾向で軟調推移か

本日の東京外国為替市場のドル円は、米10 年債利回りの低下傾向を受けて上値が重い展開が予想され る。

8 時30 分に発表される日本の4 月コア消費者物価指数は、前年比-0.2%と予想されており、3 月の前年 比-0.1%からの低下が見込まれている。予想通りならば、日本のインフレ率は、昨年8 月から9 カ月連続 してマイナス圏に沈んでいることになり、ワクチン接種の進捗によりインフレ懸念が高まっている欧米英 加とは逆に、デフレ懸念が台頭することになる。カナダ銀行(BOC)は資産購入額を減額し、イングラン ド銀行(BOE)が緊急債券購入のペースを減速させ、欧州中央銀行(ECB)も向こう数カ月で債券買い入れ ペースを鈍化させるとの観測が浮上している。4 月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、4 月 の米連邦公開市場委員会(FOMC)では早期テーパリング(資産購入の段階的縮小)の議論が行われた。

4 月の経済・物価情勢の展望(展望リポート)では、物価見通しが引き下げられており、デフレ脱却に 向けた出口が見えない量的金融緩和が継続されることで、ドル円の下値を支える要因となる。

ドル円のオーダー状況は、上値には、109.20 円にドル売りオーダー、109.30 円にドル売りオーダー、 超えるとストップロス買い、109.40 円と109.50 円にもドル売りオーダーが控えている。下値には、108.70 円にドル買いオーダー、108.30.50 円に断続的にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売りが控え ている。

ドル円のテクニカルポイントは、上値が一目・転換線の109.07 円、一目・雲の上限の109.64 円、下値 が一目・基準線の108.64 円となっている。

10 時30 分に発表される4 月豪小売売上高の予想は前月比+0.5%となっており、3 月の前月比+1.4%か らの低下が見込まれている。19 日に発表された1-3 月期豪賃金指数は前年比+1.5%、20 日に発表された 4 月豪失業率は5.5%へ低下していた。3 月末の雇用維持対策の給与補助制度(ジョブキーパー制度)の 廃止の影響が注目されていたが、新規雇用者数は-3.06 万人、常勤雇用者数は+3.38 万人だった。賃金の 上昇と失業率の低下を受けた小売売上高に要注目となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ☆ 4 月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比▲0.2%)
○08:30 ☆ 4 月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比▲0.1%)

<海外>
○08:01 ◇ 5 月英消費者信頼感指数(Gfk 調査、予想:▲12)
○10:30 ◎ 4 月豪小売売上高(予想:前月比0.5%)
○15:00 ◎ 4 月英小売売上高(自動車燃料含む、予想:前月比4.5%/前年比36.8%)
○15:00 ◎ 4 月英小売売上高(自動車燃料除く、予想:前月比4.4%/前年比31.7%)
○15:30 ◇ 1-3 月期スイス鉱工業生産指数
○16:15 ◎ 5 月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:58.5)
○16:15 ◎ 5 月仏サービス部門PMI 速報値(予想:53.0)
○16:30 ◎ 5 月独製造業PMI 速報値(予想:65.9)
○16:30 ◎ 5 月独サービス部門PMI 速報値(予想:52.0)
○17:00 ◎ 5 月ユーロ圏製造業PMI 速報値(予想:62.5)
○17:00 ◎ 5 月ユーロ圏サービス部門PMI 速報値(予想:52.3)
○17:30 ◎ 4 月香港CPI(予想:前年同月比0.6%)
○17:30 ◎ 5 月英製造業PMI 速報値(予想:60.5)
○17:30 ◎ 5 月英サービス部門PMI 速報値(予想:62.0)
○20:00 ◎ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○21:30 ◎ 3 月カナダ小売売上高(予想:前月比2.3%/自動車を除く前月比2.2%)
○22:45 ◎ 5 月米製造業PMI 速報値(予想:60.2)
○22:45 ◎ 5 月米サービス部門PMI 速報値(予想:64.5)
○22:45 ◎ 5 月米総合PMI 速報値
○23:00 ◎ 5 月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲6.8)
○23:00 ◎ 4 月米中古住宅販売件数(予想:前月比2.0%/年率換算609 万件)
○22日01:15 ◎ カプラン米ダラス連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁、バーキン米リッチモン ド連銀総裁、講演
○22 日02:30 ◎ デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演
○欧州連合(EU)財務相理事会(非公式、22 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

20 日11:29 格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)
「NZ は他の先進国よりも早く回復している」
「NZ の格付けは、金融政策の柔軟性、経済的な富、お よび健全な制度の設定を反映している」

20 日20:10 レーンECB 専務理事兼チーフ・エコノミスト
「現状のインフレ率上昇は昨年のショックの巻き戻し」
「ボトルネック要因による物価上昇は真のインフレでは ない」
「ユーロ圏にインフレを強める状況は見当たらない」

21 日00:40 マックレム・カナダ銀行(BOC)総裁
「最近のカナダ住宅価格の急激な上昇は正常ではない」
「経済の重要な部分は依然として非常に弱い」
「インフレ率の上昇は一時的なものになると予想」

21 日03:04 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「デジタル通貨に関して夏にリポートを公表する」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 21052021 chart 1

<ドル円=雲の上限を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・雲の中で引けているものの、一目・転換 線は基準線を上回り、遅行スパンは実線を上回り、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。しかしながら、抱き線(ア ウトサイド・デイ)で反落し、転換線を下回って引けている ことから続落の可能性が示唆されている。
本日は、雲の上限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 109.64(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 108.78
サポート1 108.57(5/19 安値)
サポート2 107.69(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 21052021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。抱き線(アウトサイ ド・デイ)で反発し、転換線を上回って引けていることから 続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2349(1/6 高値)
前日終値 1.2228
サポート1 1.2149(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 21052021 chart 3

<ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。孕み線(インサイ ド・デイ)で反発し、転換線を上回って引けていることから 続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 154.84(5/18 高値)
前日終値 154.36
サポート1 153.99(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 21052021 chart 4

<NZ ドル円=5/14 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
小陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役 好転の強い買いシグナルが点灯している。孕み線(インサイ ド・デイ)で反発したものの、転換線を下回って引けている ことで反落の可能性が示唆されている。
本日は、5 月14 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 79.35(5/14 高値)
前日終値 78.37
サポート1 77.39(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 21052021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

本レポートに記載されている情報や見解は、一般的な情報としての使用のみを目的としたもので あり、通貨、CFD、その他あらゆる金融商品の、購入や売却に関する勧誘や依頼の意図は全くあ りません。本文書に盛り込まれている、いかなる見解や情報も、予告や通知なく変更することが あります。本文書は、特定の投資目的や、何らかの財務的背景、特定の受領者の意思などに沿っ て書かれ配布されたものではありません。本文書内で引用・言及されている、あらゆる過去の価 格データ・価格推移データは、当社独自の調査や分析に基づいており、当社はそのデータの提供 元やそのデータそのものの信頼性につき、いかなる保証もせず、また筆者や訳者、各国の支社・ 支店も、本文書の内容の正確性や完全性についても一切保証しません。本文書については英語版 を原版とし、翻訳版と原版で相違がある場合には、原版の内容が優先するものとします。本文書 の内容に基づく直接または間接の損失、そして本文書を信頼したことによる、いかなる人物や団 体が結果的に引き起こした損失についても、当社は一切その責を負いません。

先物取引、先物オプション取引、外国為替証拠金取引(またはFX)、CFD、その他、入金額より もレバレッジをかけて、より大きな金額で取引をする金融商品には、当初入金額を超える大きな 損失を被るリスクがあり、すべての人に適するわけではありません。レバレッジを大きくして取 引すると、その分リスクも高くなります。金スポットや銀の取引は、米国商品取引法(U.S. Commodity Exchange Act)の規制で保護されていません。また、差金決済取引(CFD)は米国 在住者の取引は許可されていません。外国為替証拠金取引(FX)や商品先物取引を行う前には、 投資目的、投資経験、リスク許容範囲等について十分検討する必要があります。本文書内にある、 いかなる見解、ニュース、調査、分析、価格その他についても、「本文書を読むいかなる人物や 団体も、FOREX.comが、投資、法的、税務に関して助言するものではないことを理解している」 ことを前提として、一般的な情報として提供されるものです。いかなる投資、法的、税務に関す る事柄についても、適切な専門家や助言者に相談をしてください。FOREX.comは、米国の商品先 物取引委員会(CFTC)、英国の金融行動監督機構(FCA)、オーストラリアのオーストラリア証 券投資委員会(ASIC)、日本の金融庁の規制を受けています。