FX Morning 06/21/2021

【前日の為替概況】ブラード総裁発言でドル高、対円110.48 円、対ユーロ1.1848 ドル

18 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は横ばい。終値は110.21 円と前営業日NY 終値(110.21 円) とほぼ同水準だった。ブラード米セントルイス連銀総裁が「米連邦準備理事会(FRB)は必要であれば政 策調整の準備をすべき」「最初の利上げは2022 年後半になる見通し」などの見解を示したことが手掛かり となり、NY 勢の参入後は買いが先行。23 時過ぎには110.48 円まで本日高値を更新する場面があった。た だ、その後は米10 年債利回りが1.43%台まで低下した影響もあり、110.00 円手前まで上値を切り下げる 場面も見られた。

ユーロドルは3 日続落。終値は1.1864 ドルと前営業日NY 終値(1.1907 ドル)と比べて0.0043 ドル程 度のユーロ安水準だった。米セントルイス連銀総裁の発言をきっかけにドル買いが強まった流れに沿って、 24 時前には一時1.1848 ドルと4 月6 日以来の安値を更新した。その後は週末ということで1.1870 ドル 台を中心とするレンジ内でのもみ合いに転じたが、引けにかけてはじわりと上値が重くなった。

ユーロ円は3 日続落。終値は130.74 円と前営業日NY 終値(131.22 円)と比べて48 銭程度のユーロ安 水準だった。ユーロドルの下落や欧米株安などを手掛かりにした円買い・ユーロ売りが進み、一時130.61 円と4 月27 日以来の安値を更新。売り一巡後も戻りは限られた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、日経平均株価下落懸念で上値が重い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、ニューヨーク株式市場の下落を受けた日経平均株価の続落懸念や 米10 年債利回りが1.43%台まで低下していることから上値が重い展開が予想される。

先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのタカ派的な金利予測分布図(ドット・チャート)を受けて、 NY ダウは、6 月16 日から18 日にかけて1009.25 ドル下落している。しかしながら、米10 年債利回りは、 6 月11 日の1.427%から17 日には1.591%まで上昇したものの、18 日には1.436%まで低下している。 ドル円も、16 日の安値109.81 円から17 日の高値110.82 円まで上昇後、18 日には109.94 円まで反落し ている。

FOMC でのタカ派的なドット・チャートにも関わらず、米10 年債利回りが上昇しない要因、すなわち、 米国債の買い需要が旺盛な要因としては、米国の年金基金による構造的な米国債需要や、7月31 日まで 適用が停止されている米国の債務上限に対する米財務省のキャッシュバランスの抑制などが挙げられて いる。

本日のドル円は、日米株価指数の下落基調によるリスク回避の円買いと米10 年債利回りの低下による ドル売りで上値が重い展開が予想される。

経験則では、FF 金利(0-0.25%)と米10 年債利回りの平均乖離幅は1.4%、ドル円が110 円台に定着 するには、日米10 年債利回りの差が2.4%程度必要となっており、ドル円の上値は限定的だと思われる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、110.50 円に本日と24 日のNY カットオプション、110.60-90 円には断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、110.00 円に本日、23 日、24 日のNY カット オプション、109.80-90 円には断続的にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売りが控えている。 ドル円のテクニカルポイントは、一目・転換線が110.03 円、一目・基準線が109.69 円に控えており、 支持線となっている。

10 時30 分に発表される5 月豪小売売上高の予想は前月比+0.4%となっている。オーストラリア政府は、 国産ワインに対する中国の反ダンピング(不当廉売)制裁関税を巡り、世界貿易機関(WTO)に提訴する 方針を明らかにしており、豪中関係のさらなる悪化懸念が高まっており、小売売上高がポジティブサプラ イズだったとしても、豪ドルの上値は限定的だと思われる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○08:01 ◇ 6 月ライトムーブ英住宅価格
○10:30 ◎ 5 月豪小売売上高(予想:前月比0.4%)
○19:30 ◎ センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
○22:30 ◎ ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○23:15 ◎ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、議会証言
○22 日04:00 ◎ ウイリアムズ米NY 連銀総裁、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

18 日11:30 日銀声明
「資金繰り特別プログラムの期間を2022 年3 月まで延長 へ」
「必要なら躊躇なく追加緩和」
「資金繰り特別プログラムの延長、政井委員が棄権」

18 日15:24 黒田日銀総裁
「企業の資金繰り改善も感染症でストレスがかかる状況 が継続」
「景気は厳しい状況にあるが基調としては持ち直してい る」
「海外経済はばらつきを伴いつつ、総じて見れば回復し ている」
「当面の経済活動水準、感染拡大前に比べて低めに推 移している」
「生鮮除く消費者物価指数の前年比は、目先0%程度で 推移と予想」
「新型コロナウイルスの帰趨や内外経済への影響は、 不確実性が大きい」
「感染症の影響収束まで金融仲介機能が円滑に発揮さ れるか注意」
「企業の資金繰り支援と金融市場の安定維持に努めて いく」
「必要があれば躊躇なく追加緩和措置を講じる」
「政策金利、現在の長短金利水準または下回る推移を 想定」

18 日20:47 ジョンソン英首相
「7 月19 日に都市封鎖(ロックダウン)を解除できると確 信している」

18 日21:53 ブラード・セントルイス連銀総裁
「米連邦準備理事会(FRB)は、必要であれば政策調整 の準備をすべき」
「最初の利上げは2022 年後半になる見通し」

19 日04:08 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「最大雇用とは少なくともパンデミック前のレベルに戻る ことを意味する」
「新型コロナウィルスの勝利宣言はまだ早すぎる」
「労働供給の進捗を判断するのは9 月よりも時間がかか る場合がある」
「少なくとも2023 年まではフェデラル・ファンドは変わらな いべきだ」
「ドットチャートは過去にもタカ派すぎた」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 21062021 chart 1

<ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
寄引同事線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行ス パンは実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、 三役好転の強い買いシグナルが点灯している。高値圏での孕 み線で反落した後に寄引同事線で下げ渋り、転換線を上回っ て引けていることから反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線110.03 円を念頭に置き、基準線を支持に 押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 110.72(6/16 高値)
前日終値 110.21
サポート1 109.69(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 109.23(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 21062021 chart 2

<ユーロドル=雲の下限を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。3 手連続陰線で下落 し、転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示 唆されている。
本日は、雲の下限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1943(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 1.1864
サポート1 1.1704(3/31 安値)
fx morning 21062021 chart 3

<ポンド円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けていることから、売りシ グナルが優勢な展開となっている。4 手連続陰線で下落し、 転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示唆 されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 153.74(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 152.17
サポート1 151.50(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 21062021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることで、三役逆転 の強い売りシグナルが点灯している。4 手連続陰線で下落し、 転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示唆 されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 77.67(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 76.42
サポート1 75.63(3/24安値)
fx morning 21062021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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