FX Morning 07/21/2021

【前日の為替概況】ドル円 109.96 円まで反発、米長期金利の上昇とNY ダウ買い戻しを受け

20 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は109.85 円と前営業日NY 終値(109.46 円) と比べて39 銭程度のドル高水準。欧州時間に109.33 円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い 戻しが優勢となった。前日に急落した米国株相場が大幅反発すると、投資家のリスク回避姿勢が後退し円 売り・ドル買いが先行し、109.96 円まで値を上げた。一時は1.1260%前後と2 月11 日以来の低水準を付 けた米10 年債利回りが上昇に転じ、1.22%台まで戻したこともドル買いを誘った。しかし、110.00-30 円に観測されている売りオーダーに上値を抑えられた。ダウ平均は一時650 ドル超上昇したほか、ナイ ト・セッションの日経平均先物は大証終値比390 円高の2 万7800 円まで買われる場面があった。

ユーロドルは4 日続落。終値は1.1781 ドルと前営業日NY 終値(1.1800 ドル)と比べて0.0019 ドル程 度のユーロ安水準だった。米長期金利が上昇に転じたことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行し、1.1756 ドルと4 月5 日以来の安値を付けた。22 日に欧州中央銀行(ECB)定例理事会を控える中、市場では「ECB がハト派姿勢を貫く」との見方が強まっており、ユーロの上値を抑えた面もあった。

ユーロ円は反発。終値は129.42 円と前営業日NY 終値(129.12 円)と比べて30 銭程度のユーロ高水準。 ユーロドルの下落につれた売りが先行し、前日の安値128.89 円を下抜けると一時128.60 円まで値を下げ たものの、そのあとは一転上昇した。米国株が大幅反発すると投資家のリスク志向が改善し円売り・ユー ロ買いが優勢となり、129.49 円と日通し高値を更新した。ポンド円は一時148.47 円と本日安値を付けた あと149.82 円付近まで値を戻したほか、豪ドル円は79.85 円の本日安値から80.60 円とアジア時間に付 けた日通し高値に面合わせした。カナダドル円は85.57 円の安値から86.67 円の高値まで一転上昇。前日 急落した原油先物相場の反発で、産油国通貨とされるカナダドルには買い戻しが集まった。

【本日の東京為替見通し】ドル円、原油価格とNY ダウの反発を受けて底堅い展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、原油価格とNY 株の反発を受けたリスク選好の円売りと米10 年債 利回りの1.2%台回復を受けたドル買いで底堅い展開が予想される。

8 時50 分に発表される6 月貿易統計では、拡大基調にある対米貿易黒字を見極めることになる。バイ デン米政権はトランプ前政権のように日米貿易不均衡の是正に熱心ではないことで、注目度合いは低下し ている。しかし、イエレン米財務長官が、中国の対米貿易黒字が拡大傾向にあることから、第一段階米中 貿易合意の成果に疑念を示していることで、日米貿易合意に飛び火する可能性に要警戒となる。

10 時30 分に発表される6 月豪小売売上高の予想は前月比-0.5%で、5 月の前月比+0.4%からの悪化が 見込まれている。現状の豪ドル相場は、都市封鎖(ロックダウン)の延長や一部豪市中銀行による「豪準 備銀行(RBA)は量的緩和(QE)を縮小するのではなく、拡大する可能性」との予想などで売り圧力が強 まりつつあり、ネガティブサプライズに要警戒となる。

ドル売り・円買い材料は以下の通り:

  1. 新型コロナウイルスデルタ株の感染拡大(株安によるリスク回避)
  2. 原油価格下落によるインフレ高進懸念の後退(OPEC プラス減産規模への失望売り)
  3. 米中対立激化による極東の地政学リスク回避の円買い
  4. イエレン米財務長官が第一段階の米中貿易合意の成果に疑念
  5. 27-28 日のFOMC 声明でテーパリングに言及されない可能性
  6. リフレ・トレードの手仕舞い継続
  7. 実質実効為替レートが2015 年6 月の水準へ接近(黒田日銀総裁が円安牽制)
  8. 8 月1 日に米連邦債務上限が復活(財政の崖)
  9. 米国の過去最大規模の「双子の赤字」

ドル買い・円売り材料は以下の通り:

  1. 米国の大規模財政支出やワクチン接種進捗による景気回復期待
  2. 27-28 日のFOMC 声明で年内のテーパリング開始が示唆される可能性
  3. ブルーウエーブにより連邦債務上限適用停止期限(7/31)前に引き上げ
  4. インフレ高進への警戒感

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◎ 6 月貿易統計(通関ベース、予想:季節調整前4600 億円の黒字、季節調整済226 億円の黒字)
○08:50 ☆ 6 月17-18 日分の日銀金融政策決定会合議事要旨

<海外>
○10:30 ◎ 6 月豪小売売上高(予想:前月比▲0.5%)
○17:00 ◎ 6 月南アフリカCPI(予想:前月比0.2%/前年比4.8%)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○22 日02:00 ◎ 米財務省、20 年債入札
○インド(イスラム教犠牲祭)、トルコ(犠牲祭)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

20 日の金融市場では、要人の発言は特になかった。

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 21072021 chart 1

<ドル円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・雲の上で引けているものの、一目・転換 線は基準線を下回り、遅行スパンは実線を下回っているため 売りシグナルが優勢な展開となっている。孕み線で反発した ものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能性 が示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 110.37(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 109.85
サポート1 109.10(日足一目均衡表・雲の下限)
サポート2 108.56(5/25 安値)
fx morning 21072021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。4 手連続陰線で下落 し、転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1819(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1781
サポート1 1.1756(7/20 安値)
fx morning 21072021 chart 3

<ユーロ円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。孕み線で反発してい るものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能 性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 129.85(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 129.42
サポート1 128.60(7/20 安値)
fx morning 21072021 chart 4

<豪ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。孕み線で反発してい るものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能 性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 81.33(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 80.52
サポート1 79.85(7/20安値)
fx morning 21072021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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