FX Morning 02/22/2021

【前日の為替概況】ドル円105.24 円まで続落後、米10 年債利回り1.36%台へ上昇で下げ渋り

19 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 日続落。終値は105.45 円と前営業日NY 終値(105.69 円)と比べて24 銭程度のドル安水準だった。欧州・オセアニア通貨に対してドル安が進んだ流れに沿っ て、105.24 円と日通し安値を付けたものの、16 日の安値105.18 円がサポートとして意識されると下げ渋 った。米10 年債利回りが一時1.3601%前後と昨年2 月26 日以来約1 年ぶりの高水準を付けたことも意 識されて、105.67 円付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値105.74 円を上抜けるこ とは出来なかった。

米連邦準備理事会(FRB)は、半期に一度議会に提出する金融政策報告で「FRB は米経済が完全な回復 を遂げるまで、金融政策による強力な支援を継続する」と表明した。金融政策報告は来週予定されている パウエルFRB 議長の議会証言に先立ちウェブサイトに掲載された。

ユーロドルは続伸。終値は1.2119 ドルと前営業日NY 終値(1.2092 ドル)と比べて0.0027 ドル程度の ユーロ高水準だった。対ポンド主導でドル安が進んだ流れに沿って、20 時過ぎに一時1.2145 ドルと日通 し高値を付けたものの、NY 時間に入ると上値が重くなった。米長期金利の上昇に伴うドル買いが入り、3 時30 分過ぎに一時1.2108 ドル付近まで下押しした。

ポンドドルは22 時過ぎに一時1.4036 ドルと2018 年4 月以来約2 年10 カ月ぶりの高値を付けたものの、 NY 勢本格参入後は1.40 ドル台前半で値動きが鈍った。

ユーロ円は小反落。終値は127.79 円と前営業日NY 終値(127.81 円)と比べて2 銭程度のユーロ安水 準。ダウ平均が取引時間中の最高値を更新すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ユーロ買いが優 勢となった。0 時30 分過ぎに一時128.18 円と日通し高値を付けた。ただ、米国株が失速するとユーロ円 にも売りが出て一時127.74 円付近まで押し戻された。

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは大幅高。対ドルでは一時56332 ドル前後、対円で は595 万円程度まで買われ、史上最高値を更新した。時価総額は1 兆ドルを突破した。機関投資家や企業 によるビットコイン投資や関連事業への参入が相次いでおり、先高観が強まっているようだ。市場では「ア ナリストらの警戒にもかかわらず、急伸を続けている」との声が聞かれた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、1 月企業向けサービス価格指数に要注目か

本日の東京外国為替市場のドル円は、1 月企業向けサービス価格指数を見極めた後は、明日の東京市場 は天皇誕生日で休場、ニューヨーク市場ではパウエルFRB 議長の議会証言を控えていることで動きづらい 展開が予想される。

8 時50 分に発表される1 月企業向けサービス価格指数は前年比-0.4%と予想されており、12 月の前年 比-0.4%、11 月の前年比-0.6%、10 月の前年比-0.6%から、4 カ月連続での前年比割れが見込まれてい る。1 月のコア消費者物価指数も6 カ月連続して前年比割れとなっており、コロナ禍での景気低迷による デフレ圧力が強まりつつある。

日本のデフレ圧力が強まり、1-3 月期実質国内総生産(GDP)が緊急事態宣言の影響でマイナスに転落す る可能性が高まりつつある中、3 月の日銀金融政策決定会合での金融政策の点検が警戒されている。ドル 円は、マイナス金利の深掘り余地があることを明確化する方向で調整される可能性が高まっていることで 円安に推移してきた。しかし、上場投資信託(ETF)購入額減額観測は株安・円高要因となり、10 年債利 回り許容変動幅の拡大観測は、長期金利上昇・円高要因となる

ドル円は、酒田罫線法でトレンドの終了を示唆する「新値八手十手は酒田の骨子」での陽線新高値10 手を数えた後、2 月17 日の高値106.22 円から3 手連続陰線で調整局面入りしている。また、相対力指数 (RSI)は、2 月5 日の高値105.77 円の時が69.3、17 日の高値の106.22 円の67.1 となっており、価格 は高値を更新したものの、RSI が更新できない「逆行現象(ダイバージェンス)」というダブル・トップ の可能性が高まりつつある。ダブル・トップの確認は、2 月10 日のネック・ライン104.41 円を下抜けた 場合となる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、105.70 円に24 日のNY カットオプション、105.80-00 円と 106.20-30 円に断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、105.00-10 円に断続的にドル買いオ ーダーが控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 1 月企業向けサービス価格指数(予想:前年比▲0.4%)

<海外>
○17:30 ◎ 1 月香港消費者物価指数(CPI、予想:前年同月比0.9%)
○18:00 ◎ 2 月独Ifo 企業景況感指数(予想:90.5)
○22:45 ◎ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
○24:00 ◎ 1 月米景気先行指標総合指数(予想:前月比0.3%)
○23 日03:00 ◎ ブリハ英中銀金融政策委員会(MPC)委員、あいさつ
○23 日05:30 ◎ ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

19 日06:29 イエレン米財務長官
「バイデン大統領の増税は緩やかで段階的に進む可能 性が高い」

19 日15:25 ビルロワドガロー仏中銀総裁
「インフレが弱いままである限り、金融政策に変更はな い」
「欧州では、経済の過熱や持続的なインフレ上昇リスク はない」
「ユーロは国際レベルでより大きな役割を果たすべき」

19 日22:33 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「今後数カ月の温暖な天候と免疫の広がりは、消費者と 企業への規制が少なくなることを意味する」
「緩和政策、貯蓄、財政支援の組み合わせで経済を短 期間で健康な状態に戻すことができることを願っている」

20 日00:16 ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「2021 年下期までに堅調な景気回復を遂げると予想」
「必要に応じて、追加の財政・金融政策の準備ある」
「失業率の低下とインフレの上昇が大幅に進展するまで QE を継続」

20 日01:31 バイデン米大統領
「北大西洋条約機構(NATO)の同盟に完全にコミットす る」
「民主主義を守り、そのために戦わなければならない」
「中国との競争に備えなければならない」

20 日03:11 ウイリアムズ米NY 連銀総裁
「利回りの上昇は懸念していない」
「経済はまだ深い穴にいる」
「財政刺激策が過剰であることは心配していない」
「住宅用不動産価格のかなりの上昇を見込んでいる」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 22022021 chart 1

<ドル円=基準線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陰線で反落し ているものの、転換線を上回って引けていることで、反発の 可能性が示唆されている。
本日は、転換線105.32 円を念頭に置き、基準線を支持に 押し目買いスタンスで臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 106.22(2/17 高値)
前日終値 105.45
サポート1 104.78(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 104.14(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 22022021 chart 2

<ユーロドル=雲の下限を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の中で引けているものの、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。2 手連続陽線で反発し、転 換線を上回って引けていることで続伸の可能性が示唆され ている。
本日は、雲の下限を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2202(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 1.2119
サポート1 1.2048(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 22022021 chart 3

<ポンド円=2/19 安値を支持に押し目買いスタンス>
小陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好 転の強い買いシグナルが点灯中。高値圏での抱き線で転換線 を上回って引けていることで、続伸の可能性が示唆されてい る。
本日は、2 月19 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 148.16(2/19 高値)
前日終値 147.75
サポート1 147.29(2/19 安値)
fx morning 22022021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。2 手連続陽線で反発し、 転換線を上回って引けていることで続伸の可能性が示唆さ れている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 77.23(2/19 高値)
前日終値 76.95
サポート1 76.29(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 22022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社