FX Morning 04/22/2021

【前日の為替概況】加ドル、来年の利上げ観測から上昇、対ドル1.2460 加ドル、対円86.79 円

21 日のニューヨーク外国為替市場でカナダドルは上昇。カナダ銀行(BOC)はこの日、市場予想通り政 策金利を0.25%のまま据え置くことを決めたと発表したものの、声明では「世界とカナダの経済見通し は改善した」と分析し、債券買い入れプログラムを従来の週40 億カナダドルから週30 億カナダドルに減 額すると表明した。また、現行の金利水準維持の前提となる経済のスラック(緩み)が吸収される時期の 見通しを従来の2023 年から22 年後半に前倒しした。市場では来年にも利上げが開始される可能性が高ま ったとしてカナダドル買いが広がった。対米ドルでは一時1.2460 カナダドル、対ユーロでは1.4991 カナ ダドル、対円では86.79 円まで大きく値を上げた。

ユーロドルはほぼ横ばい。終値は1.2035 ドルと前営業日NY 終値(1.2036 ドル)と比べて0.0001 ドル 程度のユーロ安水準だった。欧州時間に1.1999 ドルと日通し安値を付けたものの、NY 市場ではユーロ買 い・ドル売りが優勢となり一時1.2039 ドル付近まで持ち直した。BOC が金融緩和の規模を縮小し、利上 げ時期のめどを前倒しすると対カナダドル中心に米ドル売りが先行。ユーロに対してもドル安が進んだ。

ただ、アジア時間に付けた日通し高値1.2044 ドルを上抜けることは出来なかった。市場では「明日の 欧州中央銀行(ECB)定例理事会やラガルドECB 総裁の定例記者会見を前に大きな方向感は出なかった」 との指摘があった。

ドル円は小幅ながら3 日続落。終値は108.08 円と前営業日NY 終値(108.11 円)と比べて3 銭程度の ドル安水準だった。ただ、NY 時間に限れば値幅22 銭程度のレンジ取引に終始した。本日は主要な米経済 指標の発表もなく、新規の手掛かり材料に乏しかったため大きな方向感は出なかった。

ユーロ円も小幅ながら3 日続落。終値は130.10 円と前営業日NY 終値(130.12 円)と比べて2 銭程度 のユーロ安水準。22 時30 分過ぎに一時129.64 円と日通し安値を付けたものの、米国株相場が底堅く推 移し、投資家のリスク回避姿勢が後退すると円売り・ユーロ買いが優勢に。カナダドル円中心に他のクロ ス円が上昇した影響も受けて、24 時過ぎに130.14 円とアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。

【本日の東京為替見通し】ドル円、本邦輸出企業のドル売りオーダーが上値を抑える展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、ニューヨーク株式市場の上昇を受けて底堅い展開が予想されるも のの、108.50 円から上に置かれている本邦輸出企業のゴールデンウィークに向けたドル売りオーダーが 上値を抑える展開が予想される。

さらに、本日は、108.00 円と108.30 円にNY カットオプションが控えており、マグネット効果により 値動きが抑制される可能性にも要警戒となる。

ドル円のオーダー状況は、上値には、108.30 円に本日のNY カットオプション、108.40-55 円に断続的 にドル売りオーダー、108.80 円にドル売りオーダー、109.00-20 円に断続的にドル売りオーダーが控えて いる。下値には、108.00 円にNY カットオプション、107.80 円にドル買いオーダー、割り込むとストップ ロス売り、107.70 円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売りが控えている。

ドル円は、日米首脳会談での対中強硬路線を受けた極東の地政学リスク回避の円買いや大阪府と東京都 の緊急事態宣言を受けた新型コロナウイルス感染第4 波への警戒感から、日経平均株価と共に連れ安の展 開となっている。しかし、本日の日経平均株価は、CME225 先物が大阪取引所比で345 円上昇して28885 円で引けていることから、下げ渋る展開が予想されるため、ドル円も底堅い展開が予想される。

ドル円の酒田罫線法によるテクニカル分析では、3 月31 日の高値110.97 円から陰線新安値9 手で107.88 円まで下落しており、「新値八手十手は酒田の骨子」から最終局面に差し掛かりつつある可能性に要警戒 となる。ドル円の107 円台には、支持帯である一目均衡表・雲上限が107.89 円、下値目処となっている フィボナッチ・リトレースメント38.2%押し(102.59 円を-110.97 円)の107.77 円が控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
○未定 ◇ 4 月月例経済報告

<海外>
○15:45 ◇ 4 月仏企業景況感指数(予想:95)
○20:00 ◇ 3 月メキシコ失業率(季節調整前、予想:4.20%)
○20:45 ☆ 欧州中央銀行(ECB)定例理事会、終了後政策金利発表(予想:0.00%に据え置き)
○21:30 ☆ ラガルドECB 総裁、定例記者会見
○21:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:61.7 万件/366.7 万人)
○23:00 ◎ 4 月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲10.8)
○23:00 ◎ 3 月米景気先行指標総合指数(予想:前月比1.0%)
○23:00 ◎ 3 月米中古住宅販売件数(予想:前月比0.8%/年率換算619 万件)
○米財務省2 年、5 年、7 年債入札条件

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

21 日16:55 中国外務省報道官
「日本の原発処理水に関する動き、国連などで協議す べき」

21 日19:39 エルドアン・トルコ大統領
「トルコ中銀は必要となれば再び外貨準備高を使用する だろう」
「野党の中銀への批判は間違っている」
「中銀総裁や財務相は外貨準備について明らかにした」
「野党は金融危機を望んでいる」
「トルコは、金利・インフレ・為替という悪のトライアングル と戦っている」
「経済攻撃に対しトルコが黙っているはずはない」

21 日23:00 カナダ銀行(BOC、カナダ中央銀行)声明
「経済見通しは改善したものの、理事会は回復には引き 続き大規模金融政策が必要であると判断」
「2%インフレ目標の持続的達成のため政策金利を下限 で維持」
「現時点の予測では、政策金利維持は2022 年後半まで 継続」
「回復が順調に進むまで量的緩和プログラムを継続」
「債券購入ペースについての決定は理事会の継続的な 評価によって導かれる」
「回復を支援しインフレ目標を達成するために、適切な 金融刺激策を維持」
「4 月26 日の週から国債購入プログラムの純購入額を 週30 億カナダドルに調整」
「この調整は、景気回復の進展を反映」
「世界経済とカナダ経済の両方の見通しは改善」
「経済回復はパンデミックの進展とワクチン接種のペー スに大きく依存」
「世界的な回復により、石油を含む商品価格が上昇し、 カナダドル高に寄与」
「CPI インフレは2021 年下期に2%に戻ると予想」
「ワクチン接種が進展し、経済が再開するにつれて、消 費は今年の後半に力強く回復し、予測を超えて堅調に 推移すると予想」
「現在、2021 年の実質GDP 成長率を6.5%と予測」

22 日00:26 マックレム・カナダ銀行(BOC)総裁
「量的緩和(QE)プログラムの見直しは、家計や企業の 堅調さを反映」
「QE プログラムのさらなる調整は段階的に実施」
「政策金利維持は現在の予測に基づくと2022 年のある 時点まで」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 22042021 chart 1

<ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。陰線新安値9 手を数えて、 転換線を下回って引けていることから続落の可能性が示唆 されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 108.83(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 108.08
サポート1 107.89(日足一目均衡表・雲の上限)
サポート2 106.68(3/3 安値)
fx morning 22042021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
寄引同事線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行ス パンは実線を上回り、一目・雲の中で引けているものの、買 いシグナルが優勢な展開となっている。転換線を上回って引 けていることで続伸の可能性が示唆されているものの、寄引 同事線による反落の可能性には要警戒か。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2093(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 1.2035
サポート1 1.1976(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 22042021 chart 3

<ユーロ円=4/20 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
小陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパン は実線を下回り、一目・雲の上で引けていることから、買い シグナルが優勢な展開となっている。3 手連続陰線で転換線 を下回って引けていることから続落の可能性が示唆されて いる。
本日は、4 月20 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 130.97(4/20 高値)
前日終値 130.10
サポート1 129.63(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 22042021 chart 4

<豪ドル円=雲の下限を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けており、転換線を下回っ て引けていることから、売りシグナルが優勢な展開となって いる。孕み線で反発しているものの、転換線を下回って引け ていることから反落の可能性が示唆されている。
本日は、4 月20 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 84.72(4/20 高値)
前日終値 83.78
サポート1 82.33(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 22042021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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