FX Morning 06/23/2021

【前日の為替概況】ドル円110.79 円まで上昇、米国株上昇に伴うリスク・オンの円売り

22 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.1940 ドルと前営業日NY 終値(1.1919 ドル)と比べて0.0021 ドル程度のユーロ高水準だった。米10 年債利回りが低下に転じたことを手掛かり にユーロ買い・ドル売りが先行。ナスダック総合が史上最高値を更新するなど、米国株相場が底堅く推移 するとリスク・オンのドル売りも出た。前日の高値1.1921 ドルや18 日の高値1.1925 ドルを上抜けると 上昇に弾みが付き、一時1.1953 ドルまで上値を伸ばした。パウエルFRB 議長が米下院での証言で「FRB は予防的に利上げすることはない」「FRB は利上げの引き金として実際のインフレを待つ」「インフレ要因 は時間とともに後退するだろう」と述べ、米早期利上げに対する過度な警戒感が後退したこともドル売り を誘った。

ドル円は続伸。終値は110.65 円と前営業日NY 終値(110.27 円)と比べて38 銭程度のドル高水準だっ た。米国株の上昇に伴うリスク・オンの円売りが出たほか、5 月米中古住宅販売件数や6 月米リッチモン ド連銀製造業景気指数は予想を上回ったことも相場の支援材料となり110.79 円と日通し高値を付けた。

パウエルFRB 議長の議会証言を受けて早期の利上げ観測が和らぐと110.59 円付近まで反落した。

ユーロ円は続伸。終値は132.12 円と前営業日NY 終値(131.42 円)と比べて70 銭程度のユーロ高水準。 ユーロドルの上昇や米国株高に伴うリスク・オンの円売りが優勢になると、一時132.20 円と日通し高値 を更新した。

ポンドドルは底堅い動き。日本時間夕刻に一時1.3860 ドルと本日安値を付けたものの、NY 市場では底 堅く推移した。米国株高を受けてリスク・オンのドル売りが出たほか、24 日の英中銀金融政策委員会(MPC) を前に、市場では「ガイドラインの見直し観測がポンド買いを誘った」との声が聞かれた。当局者の話と して「英領北アイルランドの通商を巡る英国と欧州連合(EU)の貿易紛争は停戦に達する可能性がある」 と伝わると、一時1.3964 ドルまで値を上げた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、パウエルFRB 議長のハト派発言で伸び悩む展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、パウエルFRB 議長が「労働市場の広範で包摂的な回復を促進する。 インフレ懸念のみに基づいた性急な利上げは実施しない」と議会証言したことから伸び悩む展開が予想さ れる。パウエルFRB 議長のハト派的な議会証言を受けて、ダウ工業株30 種平均は続伸し、米10 年債利回 りは1.46%付近で推移している。

連邦公開市場委員会(FOMC)でのタカ派的な金利予測分布図(ドット・プロット)を受けた米連邦準備 理事会(FRB)高官のハト派・タカ派発言の分布図は以下の通りとなっている。市場では、パウエルFRB 議長が8 月26-28 日のジャクソンホール会合でテーパリング(資産購入の段階的縮小)宣言をし、2022 年2 月の任期満了前にテーパリングを開始して、次期FRB 議長に引き継ぐのではないか、との憶測が流れ ており、予断を許さない状況が続くことになる。

■ハト派

  • パウエルFRB 議長「FRB は予防的に利上げすることはない」
  • ウィリアムズ米NY 連銀総裁「最大限の雇用に至るにはまだ遠い道のり。急激な物価上昇はほとんどが 一時的」
  • カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁「2023 年まではFF 金利は変わらないべきだ」
  • メスター米クリーブランド連銀総裁「テーパリングのための条件をまだ満たしていない」

■タカ派

  • ブラード米セントルイス連銀総裁「インフレ抑制に向け、利上げを2022 年終盤に開始すべき」
  • カプラン米ダラス連銀総裁「テーパリングをすぐに開始することを支持する」
  • デイリー米サンフランシスコ連銀総裁

「年末もしくは来年初めにもFRB はテーパリングを開始する準備が整う可能性がある」

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、110.75 円に24 日のNY カットオプション、110.80-90 円に 断続的にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、111.00 円にドル売りオーダー、超えるとスト ップロス買いが控えている。下値には、110.50 円にはドル買いオーダー、24 日、25 日、28 日のNY カッ トオプション、110.40 円にドル買いオーダー、110.00-20 円には断続的にドル買いオーダーが控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ☆ 4 月26-27 日分の日銀金融政策決定会合議事要旨
○14:00 ◇ 4 月景気動向指数改定値

<海外>
○14:00 ◎ 5 月シンガポール消費者物価指数(CPI、予想:前年比2.2%)
○16:15 ◎ 6 月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:59.0)
○16:15 ◎ 6 月仏サービス部門PMI 速報値(予想:59.4)
○16:30 ◎ 6 月独製造業PMI 速報値(予想:63.0)
○16:30 ◎ 6 月独サービス部門PMI 速報値(予想:55.5)
○16:30 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○17:00 ◎ 6 月ユーロ圏製造業PMI 速報値(予想:62.1)
○17:00 ◎ 6 月ユーロ圏サービス部門PMI 速報値(予想:57.8)
○17:00 ◎ 5 月南アフリカCPI(予想:前月比0.1%/前年比5.2%)
○17:30 ◎ 6 月英製造業PMI 速報値(予想:64.0)
○17:30 ◎ 6 月英サービス部門PMI 速報値(予想:63.0)
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○21:30 ◎ 4 月カナダ小売売上高(予想:前月比▲5.0%/自動車を除く前月比▲5.0%)
○21:30 ◎ 1-3 月期米経常収支(予想:2068 億ドルの赤字)
○22:00 ◎ ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、講演
○22:45 ◎ 6 月米製造業PMI 速報値(予想:61.5)
○22:45 ◎ 6 月米サービス部門PMI 速報値(予想:70.0)
○22:45 ◎ 6 月米総合PMI 速報値
○23:00 ☆ 5 月米新築住宅販売件数(予想:前月比0.4%/87.0 万件)
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統
○24:00 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○24 日01:00 ◇ 5 月ロシア鉱工業生産(予想:前年比10.5%)
○24 日01:00 ◎ ラガルドECB 総裁、講演
○24 日02:00 ◎ 米財務省、5 年債入札
○24 日05:30 ◎ ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
○英中銀金融政策委員会(MPC、24 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

22 日05:35 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
(22 日の議会証言原稿)
「経済活動と雇用は引き続き強まった」
「インフレ率はここ数カ月で顕著に加速した」
「インフレ率はFRB の目標に向けて低下する見通し」
「パンデミックが依然として経済見通しのリスク」

22 日17:36 カジミール・スロバキア中銀総裁
「欧州中央銀行(ECB)はまだとても緩和的な政策が必 要」
「ECB が緩和的な金融政策を今変更する理由はない」

22 日22:48 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「最大限の雇用に至るにはまだ遠い道のり」
「金融政策はデータに基づいて決定」
「急激な物価上昇はほとんどが一時的」

23 日00:16 メスター米クリーブランド連銀総裁
「米国経済はまだ高い金融安定リスクに直面している」
「幾分バブルの証拠があり、FRB はそれを監視してい る」
「債券市場の構造的問題には作業が必要」
「FRB はテーパリングのための条件をまだ満たしていな い」
「金融政策の調整についてはまだ考えていない」

23 日03:55 パウエルFRB 議長
「FRB は予防的に利上げすることはない」
「FRB は利上げの引き金として実際のインフレを待つ」
「インフレ要因は時間とともに後退するだろう」
「5%のインフレは受け入れらない」
「1970 年代のようなインフレになる可能性は非常に低 い」
「ドルは世界の基軸通貨であり、競合する通貨は存在し ない」
「FRB はインフレ率を2%近くに維持するためにツールを 使用する準備ができている」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 23062021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。2 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 110.97(3/31 高値)
前日終値 110.65
サポート1 110.07(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 109.69(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 23062021 chart 2

<ユーロドル=雲の下限を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。2 手連続陽線で反発 しているものの、転換線を下回って引けていることから反落 の可能性が示唆されている。
本日は、雲の下限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1975(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 1.1940
サポート1 1.1848(6/21 安値)
fx morning 23062021 chart 3

<ポンド円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、2 手連続陽線で上 昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 155.49(6/15 高値)
前日終値 154.36
サポート1 153.40(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 23062021 chart 4

<NZ ドル円=雲の下限を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けていることで、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、2 手連続陽線で上 昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が 示唆されている。
本日は、雲の下限を支持に押し目買いスタンスで臨み、同 線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 78.20(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 77.74
サポート1 77.53(日足一目均衡表・雲の下限)
fx morning 23062021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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