【前日の為替概況】ユーロドル反発、1.1664 ドルから1.1705 ドルへ、ユーロ円も128.53 円へ

20 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小反発。終値は109.78 円と前営業日NY 終値(109.74 円) と比べて4 銭程度のドル高水準だった。欧州市場では、時間外のダウ先物の下落を背景にリスク・オフの 円買い・ドル売りが入り、一時109.57 円と日通し安値を付けた。ただ、前日と18 日の安値である109.48 円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。現物の米国株相場が上昇したことで、投資家の 過度なリスク回避姿勢が後退し円売り・ドル買いが出た面もあった。米10 年債利回りが上昇に転じたこ とも相場の支援材料となり、一時109.88 円付近まで値を上げた。もっとも、アジア時間に付けた日通し 高値109.89 円を上抜けることは出来なかった。

来週のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソンホール会議での講演を控えて、NY 午後は様 子見気分が広がった。手掛かり材料を欠く中で、値幅10 銭程度の狭いレンジ取引に終始した。

ユーロドルは反発。終値は1.1698 ドルと前営業日NY 終値(1.1675 ドル)と比べて0.0023 ドル程度の ユーロ高水準だった。市場では「米量的緩和縮小の前倒しが警戒される一方、欧州中央銀行(ECB)のハ ト派姿勢が続くとの見方からユーロ売り・ドル買いが出やすい状況」との声が聞かれ、22 時過ぎに一時 1.1664 ドルと昨年11 月4 日以来の安値を更新した。

ただ、売り一巡後は徐々に買い戻しが優勢に。週末を控えたポジション調整目的の買いが入ったほか、 ユーロ円やユーロポンドなど一部ユーロクロスの上昇につれた買いが入り、5 時30 分前には1.1705 ドル と日通し高値を更新した。

なお、ユーロポンドは一時0.8590 ポンドと7 月22 日以来約1 カ月ぶりの高値まで上昇した。

ユーロ円も反発。終値は128.44 円と前営業日NY 終値(128.14 円)と比べて30 銭程度のユーロ高水準。 ダウ平均が一時280 ドル超上昇するなど、米国株相場が底堅く推移するとリスク・オフの動きが後退。円 売り・ユーロ買いが優勢となり、2 時前に一時128.53 円と本日高値を更新した。

メキシコペソは軟調だった。WTI 原油先物価格が7 日続落し、約3 カ月ぶりの安値を付けると、産油国 通貨とされるペソに売りが出た。対米ドルで一時20.4564 ペソ、対円で5.37 円といずれも6 月22 日以来 約2 カ月ぶりの安値を更新した。

【本日の東京為替見通し】27 日のパウエルFRB 議長の講演控えて動意に乏しい展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、米10 年債利回りが1.25%付近で高止まりしていることやダウ平 均の上昇を受けて底堅い展開が予想されるものの、27 日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB 議長 の講演を控えて動きづらい展開が予想される。

7 月27・28 日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で、圧倒的多数(most)のFOMC 参加者が、年内に資産購入規模削減(テーパリング)を始めるのが適切という見解を持っていたことが判 明したことで、11 月2・3 日のFOMC でテーパリングの政策決定がなされ、12 月から資産購入を減らしだ す日程が意識されている。

今週末26-28 日に開催されるジャクソンホール会合では、27 日に予定されているパウエルFRB 議長の 経済見通しという演題での講演で、テーパリング開始に言及するのか否かが注目されている。

ハト派的なシナリオでは、パウエルFRB 議長が現状のインフレ高進は一時的と見なし、7 月の消費者物 価指数も鈍化していたこと、米国での新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大、アフガニスタン情勢の 地政学リスクの台頭、連邦債務上限の帰趨が不透明であることを受けて、言及しない場合となる。米連邦 準備理事会(FRB)のルールでは、FOMC の前に、重要な政策変更を表明してはならないことになっており、 言及しない可能性も警戒されている。

タカ派的なシナリオでは、雇用情勢や景況感の改善基調を受けて、ゼロ金利は2023 年末まで継続する ものの、FOMC の多数派に与してテーパリングの年内開始を容認した場合となる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、109.90 円にドル売りオーダーと24 日・25 日のNY カット オプション、110.00 円にドル売りオーダーが控えている。下値には、109.40-50 円に断続的にドル買いオ ーダー、割り込むとストップロス売りが控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○14:00 ◎ 7 月シンガポール消費者物価指数(CPI、予想:前年比2.5%)
○16:15 ◎ 8 月仏製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値(予想:57.2)
○16:15 ◎ 8 月仏サービス部門PMI 速報値(予想:56.3)
○16:30 ◎ 8 月独製造業PMI 速報値(予想:65.0)
○16:30 ◎ 8 月独サービス部門PMI 速報値(予想:61.0)
○17:00 ◎ 8 月ユーロ圏製造業PMI 速報値(予想:62.0)
○17:00 ◎ 8 月ユーロ圏サービス部門PMI 速報値(予想:59.5)
○17:30 ◎ 8 月英製造業PMI 速報値(予想:59.5)
○17:30 ◎ 8 月英サービス部門PMI 速報値(予想:59.1)
○22:45 ◎ 8 月米製造業PMI 速報値(予想:62.8)
○22:45 ◎ 8 月米サービス部門PMI 速報値(予想:59.4)
○22:45 ◎ 8 月米総合PMI 速報値(予想:58.3)
○23:00 ◎ 8 月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値、予想:▲5.0)
○23:00 ◎ 7 月米中古住宅販売件数(予想:前月比▲0.5%/年率換算583 万件)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

20 日07:38 オアNZ 準備銀行(RBNZ)総裁
「NZ はインフレ下にある」
「我々の仕事は明らかなので、インフレ期待は落ち着く」
「NZ 経済は力強く成長している」
「もし利上げしたとしても、NZ ドルは僅かしか上がらない と予測」

20 日12:22 アーダーンNZ 首相
「ロックダウン措置を24 日まで延長する」
「感染はもはやオークランドで隔離できない」

21 日00:12 北大西洋条約機構(NATO)外相・共同声明
「アフガニスタンでの出来事に深い懸念を抱き、暴力の 即時停止を求める」
「アフガニスタンのすべての当事者に対し、包括的で代 表的な政府の樹立に向けて努力することを要請」
「将来のアフガン政府は、国際的な義務を遵守し、人権 を保護し、法の支配を維持しなければならない」

21 日03:34 バイデン米大統領
「アフガニスタンでの作戦に関する最新情報を提供し、 必要なすべてのリソースを動員することを保証」
「米国は当面の任務を遂行するため、パートナーと団結 している」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 23082021 chart 1

<ドル円=雲の上限を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回っているものの、 遅行スパンは実線を下回り、一目・雲の下で引けていること で、売りシグナルが優勢な展開となっている。抱き線で反発 しているものの、転換線を下回って引けていることで反落の 可能性が示唆されている。
本日は、雲の上限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 110.80(8/11 高値)
レジスタンス1 110.16(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 109.78
サポート1 109.11(8/16 安値)
サポート2 108.72(8/4 安値)
fx morning 23082021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。孕み線で反発したも のの転換線を下回って引けていることから反落の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1735(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1698
サポート1 1.1603(2020/11/4 安値)
fx morning 23082021 chart 3

<ポンド円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回っているものの、 遅行スパンは実線を下回り、一目・雲の下で引けていること から、売りシグナルが優勢な展開となっている。2 手連続陰 線で下落し、転換線を下回って引けていることから続落の可 能性が示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 150.96(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 149.57
サポート1 149.19(8/20 安値)
fx morning 23082021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
小陽線引け。一目・転換線は基準線と同値だが、遅行スパ ンは実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、売 りシグナルが優勢な展開となっている。孕み線で反発してい るものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能 性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 76.25(日足一目均衡表・転換線と基準線)
前日終値 75.01
サポート1 74.57(8/19 安値)
fx morning 23082021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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