FX Morning 02/24/2021

【前日の為替概況】ポンドドル、都市封鎖解除とパウエルFRB 議長発言で1.4117 ドルまで上昇

23 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5 営業日ぶりに反発。終値は105.25 円と前営業日NY 終 値(105.08 円)と比べて17 銭程度のドル高水準だった。時間外のダウ先物の下落を背景にリスク・オフ のドル買いが先行。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を前にポジション調整目的の買い も入り、一時105.43 円と日通し高値を更新した。パウエルFRB 議長の発言が伝わると一時105.06 円付近 まで下押ししたものの、引けにかけては再び強含んだ。ポンド円中心にクロス円が上昇した影響を受けた。

パウエルFRB 議長はこの日、米上院銀行委員会で「インフレと雇用環境はFRB の目標をはるかに下回っ ており、緩和的な金融政策が維持される可能性が高い」と述べ、金融緩和策を維持する姿勢を強調した。 足もとの長期金利の上昇については「経済再開や経済成長への市場の期待の表れだ」と述べ、当面は静観 する考えを表明。また、インフレ懸念については「物価上昇が長続きするとは予想していない」との考え を示した。

ポンドは全面高。ジョンソン英首相は22 日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて1 月上旬から実 施しているロックダウン(都市封鎖)の段階的な緩和を3 月8 日から開始すると発表。英経済正常化への 期待からポンド買いが優勢となり、ポンドドルは一時1.4117 ドルと2018 年4 月以来約2 年10 カ月ぶり の高値を更新した。また、ポンド円は148.61 円と19 年3 月以来約1 年11 カ月ぶりの高値を付けたほか、 ユーロポンドは0.8606 ポンドと昨年3 月以来の安値を更新した。なお、緩和計画によると早ければ6 月 下旬にもほぼ全ての規制を解除し、国民の生活を正常に近い形に戻す方針だ。

ユーロドルは4 日ぶりに小反落。終値は1.2150 ドルと前営業日NY 終値(1.2157 ドル)と比べて0.0007 ドル程度のユーロ安水準だった。ダウ平均が一時360 ドル超下落し、ナスダック総合が4%近く急落する とリスク・オフのドル買いが優勢となり、1.2135 ドルと日通し安値を付けたものの、ダウ平均がプラス 圏を回復すると買い戻しが優勢に。1 時過ぎには1.2166 ドル付近まで下げ渋った。

ユーロ円は3 日ぶりに反発。終値は127.88 円と前営業日NY 終値(127.74 円)と比べて14 銭程度のユ ーロ高水準。ただ、NY 市場に限れば大きな方向感は出ず、127 円台後半でのもみ合いに終始した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、パウエルFRB 議長発言が上値を抑える展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、パウエルFRB 議長の議会証言を受けた米10 年債利回りの反落が 上値を抑える展開が予想される。

パウエルFRB 議長は、半期に一度の議会証言で、「経済は金融当局の雇用と物価の目標達成からは程遠 い状況にあり、一段と顕著な進展を遂げるまでにはしばらく時間がかかりそうだ」と述べ、金融当局とし て米経済への支援を弱める時期からは程遠いとの認識を示した。そして、月額1200 億ドルの債券購入を 最大限の雇用と物価安定に向けて「一段と顕著な進展」が見られるまで継続することを示唆した。パウエ ルFRB 議長の発言を受けて、米10 年債利回りは、22 日の1.39%台から1.34%台まで低下しており、ド ルの上値を抑えている。

10 時に発表されるニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利発表では、政策金利0.25%での据え 置きが予想されている。11 時からは、オアRBNZ 総裁の記者会見が予定されているが、NZ ドルが米格付け 会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の格上げで上昇していることへの見解に要注目となる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、105.50 円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買 いが控えている。下値には、104.90 円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売りが控えている。

ドル円は、酒田罫線法でトレンドの終了を示唆する「新値八手十手は酒田の骨子」での陽線新高値10 手を数えた後、2 月17 日の高値106.22 円から4 手連続陰線で調整局面入りしている。また、14 日間の相 対力指数(RSI)は、2 月5 日の高値105.77 円の時が69.3、17 日の高値の106.22 円の67.1 となってお り、価格は高値を更新したものの、RSI が更新できない「逆行現象(ダイバージェンス)」というダブル・ トップの可能性が高まりつつある。ダブル・トップの完成確認は、2 月10 日のネック・ライン104.41 円 を下抜けた場合となる。また、ドル円の昨日の安値は104.92 円だったが、上昇トレンドの起点の102.59 円から103.33 円を経由する支持線(本日104.94 円)を下抜けない限り、現状の反落局面は、上昇トレン ドの調整局面に過ぎないことになる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
特になし

<海外>
○10:00 ☆ ニュージーランド準備銀行(RBNZ)、政策金利発表(予想:0.25%で据え置き)
○11:00 ◎ オアRBNZ 総裁、記者会見
○16:00 ☆ 10-12 月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済、予想:前期比0.1%/前年同期比▲ 3.9%)
○16:00 ☆ 10-12 月期独GDP 改定値(季節調整前、予想:前年同期比▲2.9%)
○16:45 ◇ 2 月仏企業景況感指数(予想:92)
○未定 ◎ 10-12 月期香港GDP 確定値(予想:前期比0.2%/前年同期比▲3.0%)
○21:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○21:00 ◎ ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演
○23:30 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、ブロードベントBOE 副総裁、ブリハMPC 委員、ハスケルMPC 委員、講演
○24:00 ☆ 1 月米新築住宅販売件数(予想:前月比2.1%/85.5 万件)
○24:00 ☆ パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、米下院金融サービス委員会で証言
○25 日00:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○25 日00:30 ◎ ブレイナードFRB 理事、講演
○25 日03:00 ◎ 米財務省、5 年債入札
○25 日03:00 ◎ クラリダFRB 副議長、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

23 日10:33 ブリンケン米国務長官
※ミャンマーの軍事クーデターに関連した制裁について
「暴力を振るい人々を抑圧する者に対し、更なる行動を 取ることに躊躇しない」

23 日11:00 モリソン豪首相
「一時的な新型コロナウイルス雇用支援策は、3 月末に 終了予定」

24 日00:04 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「年内の見通し改善が示唆されている」
「目標に向け長い道のり、一段の進展には一定の時間 が必要」
「回復は依然として不均衡かつ完全な形とは程遠い」
「先行きは極めて不透明」
「失業率は依然として高い水準。雇用市場の改善は減 速した」
「経済にとって最も重要なことは人々がワクチンを接種 すること」
「完全な回復には程遠い」
「FRB の流動性と資産価格の間には関連性がある」
「事前に債券購入の変更は通知する」
「この3 カ月、さらに顕著な進展は見られない」
「インフレは一時的に上昇すると予想」
「望ましくないインフレが発生した場合、それに対処する ためのツールがある」
「今は財政赤字について考える時ではない。いずれその 時が来る」
「来年以降インフレに多少のボラティリティが生じる可能 性」
「インフレに関して1970 年代の過ちを繰り返すつもりは ない」
「利回り含め幅広い状況を考慮する」
「FRB は慎重かつ時間をかけて辛抱強く行動する」
「FRB によるデジタル通貨発行の是非については慎重 に検討」
「世界の準備通貨として、米国がデジタル通貨で最初で ある必要はない」
「デジタル通貨は非常に優先度の高いプロジェクト」
「見通し改善による資産価格の上昇は健全な兆候」

24 日02:39 マックレム・カナダ銀行(BOC)総裁
「金融緩和策はかなり期間必要になる」
「新型コロナウイルスは労働市場の構造変化を加速さ せた」
「カナダ経済の完全な回復はまだ遠い」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 24022021 chart 1

<ドル円=2/17 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。4 手連続陰線で反落し た後、孕み線で反発したものの、転換線を下回って引けてい ることで、反落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線105.48 円を念頭に置き、2 月17 日の高値 を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同水準を上抜けた場合は 手仕舞い。

レジスタンス1 106.22(2/17 高値)
前日終値 105.25
サポート1 104.78(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 104.14(日足一目均衡表・雲の上限)
fx morning 24022021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回っており、一目・雲の中で引けているものの買い シグナルが優勢な展開となっている。3 手連続陽線の後、孕 み線で反落したものの、転換線を上回って引けていることで 反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2186(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 1.2150
サポート1 1.2102(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 24022021 chart 3

<ポンド円=2/23 安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。高値圏での抱き線で転換線を 上回って引けていることで、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、2 月23 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 148.88(2019/3/15 週高値)
前日終値 148.55
サポート1 147.67(2/23 安値)
fx morning 24022021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。4 手連続陽線で転換線を上回 って引けていることで続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 78.31(2018/12/14 週高値)
前日終値 77.26
サポート1 76.42(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 24022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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