FX Morning 06/24/2021

【前日の為替概況】ドル円111.10 円まで上昇、米10 年債利回りが1.49%台へ上昇

23 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3 日続伸。終値は110.96 円と前営業日NY 終値(110.65 円)と比べて31 銭程度のドル高水準だった。欧州市場では一時111.10 円と昨年3 月26 日以来約1 年3 カ月ぶりの高値を付けたものの、節目の111 円台に乗せた達成感からいったん利益を確定する目的の売り が出ると110.66 円付近まで下押しした。22 日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受 けて米早期利上げ観測が後退する中、欧州通貨や資源国通貨に対してドル売りが先行した影響も受けた。

低調な米5 年債入札を受けて米長期金利が上昇すると再び111 円台に乗せるなど、下値の堅さも目立っ た。

ユーロドルは3 営業日ぶりに反落。終値は1.1926 ドルと前営業日NY 終値(1.1940 ドル)と比べて0.0014 ドル程度のユーロ安水準だった。前日のパウエルFRB 議長の議会証言を受けて、米早期利上げへの警戒感 が緩んだことからドル売りが先行し、23 時前に一時1.1970 ドルと日通し高値を付けた。

ただ、ロンドン16 時(日本時間24 時)のフィキシングにかけてはドルを買い戻す動きが目立ち、次第 に上値を切り下げた。米5 年債入札後に米長期金利の指標である米10 年債利回りが1.4970%前後まで上 昇すると、一時1.1920 ドル付近まで押し戻された。

ユーロ円は3 日続伸。終値は132.32 円と前営業日NY 終値(132.12 円)と比べて20 銭程度のユーロ高 水準だったが、NY 市場では大きな方向感は出なかった。20 時前に一時132.70 円と日通し高値を付けたあ とは132 円台半ばでのもみ合いに終始した。

代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは反発した。ビットコイン・ドルは一時3 万4800 ドル台まで上昇したほか、ビットコイン円は385 万円程度まで値を上げた。市場では「中国政府の仮想通 貨に対する規制強化を警戒した売りが一服した」との指摘があったほか、「価格はネガティブな要素を織 り込み過ぎている」との声が聞かれた。

【本日の東京為替見通し】ドル円、日米金融政策の乖離を受けて堅調推移か

本日の東京外国為替市場のドル円は、米連邦準備理事会(FRB)と日本銀行の金融政策の乖離を背景に 堅調推移が予想される。

米国でのインフレ高進を受けた連邦公開市場委員会(FOMC)では、タカ派的な金利予測分布図(ドット・ プロット)が示されたことで、早期テーパリング(資産購入の段階的縮小)の開始、そして2022 年の利 上げ観測が台頭しつつある。一方で、日本のインフレ率は低迷していることから、日本銀行の量的金融緩 和が長期化する見通しにより、日米10 年債利回りの拡大観測がドル買い・円売りを促しつつある。

ドル円の上値を抑える要因としては、米中対立を受けた極東の地政学リスク回避の円買いや米国の史上 最大規模に拡大しつつある「双子の赤字」への警戒感によるドル売りが挙げられる。米国の法定債務上限 の適用停止期限が7月末に終わることで、イエレン米財務長官は、連邦政府の債務上限を早急に引き上げ るか上限適用を停止するよう議会に要請するとともに、このままでは8 月中にも米国が債務不履行(デフ ォルト)に陥る深刻なリスクがあると警告している。すなわち、2011 年8 月の米国債格下げショックの 再現への警戒感がドル円の上値を抑える要因となる。

昨日、黒田日銀総裁は菅首相と会談して、内外経済情勢などを話したとのことだが、本日の挨拶の場で のドル円相場や金融政策に関する言及に要注目となる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、111.10 円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買 い、111.20 円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、111.50 円にドル売りオーダーが控えて いる。下値には、110.75 円に24 日のNY カットオプション、110.60 円にドル買いオーダー、割り込むと ストップロス売り、110.50 円にドル買いオーダー、24 日、25 日、28 日のNY カットオプションが控えて いる。

ドル円のテクニカルポイントは、上値が2020 年3 月26 日の高値の111.30 円、下値は、一目・転換線 110.36 円、一目・基準線109.83 円となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:50 ◇ 5 月企業向けサービス価格指数(予想:前年比1.5%)
○08:50 ◇ 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース)
○15:45 ◎ 黒田東彦日銀総裁、あいさつ
○未定 ◇ 6 月月例経済報告

<海外>
○15:45 ◇ 6 月仏企業景況感指数(予想:110)
○17:00 ◎ 6 月独Ifo 企業景況感指数(予想:100.6)
○18:30 ◇ 5 月南アフリカ卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.3%/前年比7.3%)
○20:00 ☆ 英中銀金融政策委員会(MPC)2 日目、終了後政策金利発表(予想:0.10%で据え置き、資産 買取プログラムは8950 億ポンドで据え置き)
○20:00 ☆ MPC 議事要旨
○20:00 ◇ 5 月メキシコ失業率(季節調整前、予想:4.47%)
○20:30 ◎ パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○21:30 ☆ 1-3 月期米GDP 確定値(予想:前期比年率6.4%)
○21:30 ◎ 1-3 月期米個人消費(確定値、予想:前期比年率11.4%)
○21:30 ◎ 1-3 月期米コアPCE(確定値、予想:前期比年率2.5%)
○21:30 ◎ 5 月米耐久財受注額(予想:前月比2.8%/輸送用機器を除く前月比0.8%)
○21:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:38.0 万件/347.0 万人)
○22:00 ◎ バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
○22:30 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、講演
○24:00 ◎ ウイリアムズ米NY 連銀総裁、討議に参加
○25 日00:30 ◎ シュナーベルECB 専務理事、講演
○25 日02:00 ◎ 米財務省、7 年債入札
○25 日02:00 ◎ ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○25 日02:00 ◎ カプラン米ダラス連銀総裁、講演
○25 日03:00 ◎ メキシコ中銀、政策金利発表(予想:4.00%で据え置き)
○欧州連合(EU)首脳会議(25 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

23 日11:04 中国外務省(米駆逐艦の台湾海峡通過に 対してコメント)
「軍はあらゆる挑発に対応する用意がある」

23 日13:04 黒田日銀総裁(菅首相との会談)
「内外経済情勢などを話した」
「特別プログラムの延長や気候変動の新しい方針を説 明した」

23 日22:18 ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事
「インフレを綿密に監視し、必要に応じて調整する」
「インフレ率は上昇しており、さらに上昇する可能性」
「経済はパンデミック前のピークを超えた可能性が高い」
「サプライチェーンのボトルネックが緩和されるまでには 時間がかかる可能性」

23 日22:33 ウォレス英国防相
「海上での国際法の順守をためらわない」
「ロシアの誤報は定期的に見られるもの」

23 日22:41 ロシア外務省
「黒海の出来事について、英国大使を召還する」

24 日00:59 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「仮想通貨は私を神経質にする」
「仮想通貨はボラティリティが高過ぎる」

24 日03:32 イエレン米財務長官
「G20 が国際最低税率を支持してくれることを望む」
「現在のインフレ傾向は供給のボトルネックが要因であ り、一過性のもの」
「1 年以上先のインフレ期待は2%近辺で非常に安定し ている」
「再開への道のりは厳しいが、経済は良い軌道に乗って いる」

24 日05:03 カプラン米ダラス連銀総裁
「最初の利上げは2022 年と予想」
「テーパリング開始は遅いよりは早い方が良い」

24 日 06:14 ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「インフレを巡るリスクは高まっている」
「金融市場は持続的なインフレを示していない」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 24062021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯している。3 手連続陽線で上昇 し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が示 唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い

レジスタンス1 111.30(2020/3/26 高値)
前日終値 110.96
サポート1 110.36(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 109.83(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 24062021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。2 手連続陽線で反発 後、孕み線で反落し転換線を下回って引けていることから続 落の可能性が示唆されている。
本日は、転換線抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を上 抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1998(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1926
サポート1 1.1848(6/21 安値)
fx morning 24062021 chart 3

<ユーロ円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の上で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、3 手連続陽線で上 昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 133.76(6/10 高値)
前日終値 132.32
サポート1 131.86(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 24062021 chart 4

<豪ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けていることで、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、3 手連続陽線で上 昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 84.69(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 84.07
サポート1 83.54(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 24062021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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