FX Morning 08/24/2021

【前日の為替概況】ドル円、低調な米8 月PMI 速報値受けて110.15 円から109.65 円まで反落へ

23 日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.1745 ドルと前営業日NY 終値(1.1698 ドル)と比べて0.0047 ドル程度のユーロ高水準。ダウ平均が一時300 ドル超上昇するなど、米国株相場 が底堅く推移するとリスク・オンのドル売りが先行。原油先物相場の大幅反発を背景に、対産油国通貨中 心にドル安が進むとユーロに対してもドル売りが出た。米長期金利の低下もユーロ買い・ドル売りを促し、 一時1.1750 ドルと日通し高値を更新した。27 日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のジャクソン ホール会議での講演を控える中、市場の一部では「FRB のテーパリング後ずれ観測」が浮上している。主 要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時92.95 まで低下する場面があった。

ドル円は小反落。終値は109.70 円と前営業日NY 終値(109.78 円)と比べて8 銭程度のドル安水準。 欧州株相場や時間外のダウ先物の上昇を背景に、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ドル買いが先 行。110.00 円に観測されていた売りオーダーをこなして、21 時前に一時110.15 円まで値を上げた。

米10 年債利回りが低下に転じたことも相場の重しとなり、109.65 円とアジア時間に付けた日通し安値 に面合わせした。8 月米製造業・サービス部門・総合PMI 速報値は予想を下回った一方、7 月米中古住宅 販売件数は予想を上回るなど強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は限られた。

ユーロ円は続伸。終値は128.85 円と前営業日NY 終値(128.44 円)と比べて41 銭程度のユーロ高水準。 一時129.14 円と本日高値を付けたものの、ドル円が失速するとユーロ円もつれる形で128.78 円付近まで 上げ幅を縮めた。

産油国通貨は買いが目立った。WTI 原油先物価格が一時6%超の大幅高となったことを受けて、カナダ ドルやノルウェークローネに買いが集まった。米ドルカナダドルは1.2643 カナダドル、カナダドル円は 86.77 円までカナダドル高に振れたほか、ノルウェークローネは対ユーロで10.4538 クローネ、対ドルで 8.8990 クローネ、対円で12.33 円まで上昇した。

【本日の東京為替見通し】27 日のパウエルFRB 議長講演「経済見通し」控え動意に乏しい展開か

本日の東京外国為替市場のドル円は、27 日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB 議長の講演「経 済見通し」を控えて動きづらい展開が予想される。

ジャクソンホール会合では、歴代の米連邦準備理事会(FRB)議長が金融政策を示唆している。

2010 年8 月27 日のバーナンキ第14 代FRB 議長の講演「経済見通しと金融政策」では、量的緩和第2 弾が示唆された。ドル円は、高値85.46 円から安値84.27 円まで1.19 円下落した。

2016 年8 月26 日のイエレン第15 代FRB 議長の講演では、利上げの開始が示唆された。ドル円は、安 値100.06 円から高値101.94 円まで1.88 円上昇した。

今年2021 年8 月27 日のジャクソンホール会合では、パウエル第16 代FRB 議長が、米連邦公開市場委 員会(FOMC)での多数派となりつつある年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始に言及するの か否かが注目されている。

パウエルFRB 議長がテーパリングに言及しないとの見方の背景は以下の通り。

  • 講演テーマが「経済見通し」であり、オンライン形式に変更されたこと
  • FRB のルールでは、FOMC の前に重要な政策変更を表明してはならないこと
  • 7 月の消費者物価指数が鈍化(商品価格の下落というディスインフレ圧力の兆候)
  • 新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大
  • 連邦債務上限引き上げやアフガニスタン情勢の不透明感が払拭されないこと
    年内のテーパリング開始を示唆するとの見方の背景は以下の通り。
  • 7 月FOMC 議事要旨で圧倒的多数(most)が年内のテーパリング開始を支持
  • 雇用情勢が改善基調にあること

本日のドル円のオーダー状況は、109.65 円の本日のNY カットオプションを軸にして、上値には、109.90 円に24 日・25 日のNY カットオプション、110.00 円にドル売りオーダー、110.10-90 円には、本邦輸出 企業からの月末に向けたドル売りオーダーが断続的に控えている。下値には、109.00-50 円に断続的にド ル買いオーダーが控えている。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○パラリンピック東京2020 大会開幕(9 月5 日まで)

<海外>
○07:45 ◎ 4-6 月期ニュージーランド(NZ)小売売上高指数(予想:前期比2.5%)
○15:00 ☆ 4-6 月期独国内総生産(GDP)改定値(季節調整済、予想:前期比1.5%/前年同期比9.2%)
○15:00 ☆ 4-6 月期独GDP 改定値(季節調整前、予想:前年同期比9.6%)
○23:00 ☆ 7 月米新築住宅販売件数(予想:前月比3.6%/70.0 万件)
○23:00 ◎ 8 月米リッチモンド連銀製造業景気指数(予想:24)
○25 日02:00 ◎ 米財務省、2 年債入札
○先進7 カ国(G7)緊急首脳会議(オンライン形式)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

23 日13:15 アーダーンNZ 首相
「ロックダウン措置を27 日深夜まで延長する」

23 日19:03 独連邦銀行(ブンデスバンク)
「今年の独成長率は予想よりも弱くなる可能性」
「インフレは予想よりも強い」
「独GDP は夏か冬に危機前の水準まで取り戻す」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 24082021 chart 1

<ドル円=雲の上限を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の下で引けているものの、買いシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、抱き線で反落して、 転換線を下回って引けていることで続落の可能性が示唆さ れている。
本日は、雲の上限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 110.80(8/11 高値)
レジスタンス1 110.13(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 109.70
サポート1 109.11(8/16 安値)
サポート2 108.72(8/4 安値)
fx morning 24082021 chart 2

<ユーロドル=8/20 安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。しかし、2 手連続陽 線で上昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可 能性が示唆されている。
本日は、8 月20 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1787(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.1745
サポート1 1.1664(8/20 安値)
fx morning 24082021 chart 3

<ユーロ円=8/19 安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。しかし、2 手連続陽 線で上昇し、本日の転換線128.83 円を上回りつつあること から続伸の可能性が示唆されている。
本日は、8 月19 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 129.25(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 128.85
サポート1 127.94(8/19 安値)
fx morning 24082021 chart 4

<豪ドル円=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。抱き線で反発してい るものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能 性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 79.68(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 79.09
サポート1 77.90(8/20 安値)
fx morning 24082021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社