FX Morning 02/25/2021

【前日の為替概況】ドル円、106.11 円まで続伸 米10 年債利回り1.4337%まで上昇で

24 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は105.87 円と前営業日NY 終値(105.25 円) と比べて62 銭程度のドル高水準。米10 年債利回りが一時1.4337%前後と昨年2 月以来約1 年ぶりの高 水準を付けたほか、米30 年債利回りが2.2910%前後と昨年1 月以来約1 年1 カ月ぶりの高水準を37%ま で更新するなど、米長期金利が大幅に上昇したことを受けて全般ドル買いが先行。1 月米新築住宅販売件 数が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、106.11 円と17 日以来の高値を付けた。

パウエルFRB 議長が米下院金融サービス委員会で「労働市場にはかなりのスラック(需給の緩み)があ り、最大雇用には程遠い」「インフレと雇用の目標達成に近づいていると実際のデータが示すまで、現行 の債券購入ペースを継続する」と述べ、金融緩和維持を改めて強調すると米長期金利が上昇幅を縮小。金 利低下とともにドル買い圧力が後退し、105.83 円付近まで下押しした。パウエルFRB 議長が「インフレ 目標を達成するのに3 年以上かかる可能性がある」と述べたことも意識された。

ユーロドルは反発。終値は1.2166 ドルと前営業日NY 終値(1.2150 ドル)と比べて0.0016 ドル程度の ユーロ高水準。米長期金利の上昇をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行し、1.2109 ドルと日通し安 値を更新した。ただ、パウエルFRB 議長が「インフレ目標の達成に3 年以上かかる可能性」を指摘すると、 米金融緩和策が長期化するとの見方が改めて意識されてドル売りが優勢となり、1.2175 ドルと欧州序盤 に付けた日通し高値に面合わせした。米国株の上昇を受けてリスク・オンのドル売りも見られた。

ユーロ円は続伸。終値は128.83 円と前営業日NY 終値(127.88 円)と比べて95 銭程度のユーロ高水準。 21 時前に一時128.80 円まで上昇したあとは128.39 円付近まで下押ししたものの、NY 中盤以降は再び強 含んだ。ダウ平均が一時470 ドル超上昇し、史上最高値を更新すると128.88 円と本日高値を付けた。

オセアニア通貨は堅調だった。米国株相場が上昇したことでリスクセンチメントに敏感な豪ドルやNZ ドルに買いが集まった。豪ドル米ドルは0.7973 米ドルと2018 年2 月以来約3 年ぶりの高値を付けたほか、 豪ドル円は84.42 円と18 年6 月以来約2 年8 カ月ぶりの高値を更新した。また、NZ ドル米ドルは0.7455 米ドルと17 年8 月以来、NZ ドル円は78.91 円と18 年4 月以来の高値を更新した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、リスク選好の円売りと106 円台の売りオーダーとの攻防か

本日の東京外国為替市場のドル円は、ダウ平均が史上最高値を更新したことによるリスク選好の円売り と米10 年債利回りの上昇を受けたドル買いで底堅い展開が予想される。

本日のドル円は、月末前の5・10 日(ゴトー日)の仲値での売り買いを確認した後は、ダウ平均の上昇 を受けた日経平均株価の上昇を受けたリスク選好の円売り、原油価格や米10 年債利回りの上昇を受けた ドル買いと、2020 年度下期の大企業・製造業の想定為替レート106.42 円付近のドル売りオーダーとの攻 防を見極めることになる。本日のドル円のオーダー状況は、上値には、106.20 円にドル売りオーダー、 106.30-40 円には断続的にドル売りオーダーが控えている。下値には、105.30-40 円に断続的にドル買い オーダー、105.00 円にドル買いオーダーが控えている。

ドル円は、酒田罫線法でトレンドの終了を示唆する「新値八手十手は酒田の骨子」での陽線新高値10 手を数えた後、2 月17 日の高値106.22 円から陰線新安値4 手で調整局面入りしているものの、下落トレ ンドの確認には、陰線新安値5 手を待つことになる。本日は、2 手連続陽線で切り返していることで、調 整局面が終わり、上昇トレンドが再開するのか否かを見極めることになる。14 日間の相対力指数(RSI) は、2 月5 日の高値105.77 円の時が69.3、17 日の高値の106.22 円の67.1 となっており、価格は高値を 更新したものの、RSI が更新できない「逆行現象(ダイバージェンス)」というダブル・トップの可能性 が高まりつつあるが、ダブル・トップの確認は、2 月10 日のネック・ライン104.41 円を下抜けた場合と なる。ドル円のテクニカル面での注目水準は以下の通りとなる。

  • 106.22 円;2/17 高値&週足一目均衡表・雲の下限
  • 105.57 円:転換線
  • 105.45 円:200 日移動平均線
  • 105.36 円:102.59 円~106.22 円の上昇幅の23.6%押し
  • 105.21 円:21 日移動平均線
  • 105.01 円:102.59 円-103.33 円を経由する下値支持線

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○14:00 ◇ 12 月景気動向指数改定値

<海外>
○09:30 ◇ 10-12 月期豪民間設備投資(予想:前期比1.0%)
○未定 ◎ 韓国中銀、政策金利発表表(予想:0.50%で据え置き)
○16:00 ◇ 3 月独消費者信頼感指数(Gfk 調査、予想:▲14.3)
○16:45 ◇ 2 月仏消費者信頼感指数(予想:92)
○18:00 ◇ 1 月ユーロ圏マネーサプライM3(予想:前年比12.5%)
○18:30 ◇ 1 月南アフリカ卸売物価指数(PPI、予想:前月比0.4%/前年比3.2%)
○19:00 ◎ 2 月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:92.0)
○19:00 ◎ 2 月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲14.8)
○19:45 ◎ レーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミスト、ウェビナーに参加
○21:00 ◇ 1 月メキシコ失業率(季節調整前、予想:4.37%)
○21:00 ◎ 10-12 月期メキシコ国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比3.1%/前年同期比▲4.5%)
○22:30 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、あいさつ
○22:30 ◎ 1 月米耐久財受注額(予想:前月比1.1%/輸送用機器を除く前月比0.7%)
○22:30 ◎ 前週分の米新規失業保険申請件数/失業保険継続受給者数(予想:83.8 万件/446.7 万人)
○22:30 ☆ 10-12 月期米GDP 改定値(予想:前期比年率4.2%)
◎ 個人消費(改定値、予想:前期比2.5%)
◎ コアPCE(改定値、予想:前期比1.4%)
○24:00 ◎ 1 月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数、予想:前月比横ばい/前年比なし)
○24:00 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○24:00 ◎ デコス・スペイン中銀総裁、講演
○26 日00:30 ◎ ブラード米セントルイス連銀総裁、講演
○26 日01:10 ◎ クオールズ米連邦準備理事会(FRB)副議長、講演
○26 日03:00 ◎ 米財務省、7 年債入札
○26 日05:00 ◎ ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、討議に参加
○欧州連合(EU)首脳会議(テレビ会議、26 日まで)

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

24 日08:43 麻生財務相
「現対策を着実に実行、追加対策は考えていない」
「経済対策の効果はあり、景気全体の基調は悪くない」
「少なくとも2025 年までは赤字国債を発行せざるを得な い財政状況」
「財政規律を緩めることは全く考えていない」

24 日10:45 黒田日銀総裁
「日銀が債務超過に陥るかどうか予断もって答えるのは 控える」
「自己資本の残高、足元は9.5 兆円」
「保有国債の平均残存期間は7 年程度で安定している」
「国債買い入れは財政ファイナンスではない」
「ETF の買い入れはTOPIX 連動型を増やすなど、個別 の株価に影響がないように配慮している」
「現時点ではETF の購入で株式市場の機能低下は生じ ていない」

24 日11:15 オアNZ 準備銀行(中央銀行、RBNZ)総裁
「あらゆる緩和策を保持しておきたい」
「世界の国債利回りが上昇していることは認識している」
「インフレや雇用の結果を見る必要」
「中銀は必要ならばさらなる刺激策を講じることにコミッ ト」

24 日21:25 南ア政府(予算案)
「276 億ランドの税収増を計画」
「2021-22 年会計年度の連結財政赤字はGDP 比9.3% と予測」
「2022-23 年会計年度の連結財政赤字はGDP 比7.3% と予測」
「2023-24 年会計年度の連結財政赤字はGDP 比6.3% と予測」
「2024-25 年に財政黒字を目指すのが目標」
「2022 年の4 月から法人税を27%に引き下げ」
「2021 年は3.3%成長と予測」

24 日23:36 ディーズ米国家経済会議(NEC)委員長
「追加の経済対策の規模巡り妥協することはない」

24 日23:45 ブロードベント・イングランド銀行(BOE)副 総裁
「英失業のリスクは両方向にある」

24 日23:47 ハスケル英中銀金融政策委員会(MPC)委 員
「政府が計画しているワクチンの迅速な展開は経済にと って上向きのリスク」
「2 月の予測に対する下振れリスクははるかに優勢」

24 日23:48 ベイリー英中銀(BOE)総裁
「EU の金融サービスに関する政策は合法性について物 議を醸している」

25 日00:24 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長
「労働市場にはスラック(需給の緩み)が多くある」
「完全雇用には程遠い」
「実際のデータがインフレ、雇用目標に近づくまで、現在 の債券購入ペースを維持する」
「進捗状況について可能な限り事前に連絡する」
「米国の失業率は現在10%に近づいています」
「経済は雇用と物価目標から程遠い。時間がかかる」
「インフレは非常に低いまま。期待は高まった」
「インフレ目標を達成するのに3 年以上かかる可能性が ある」
「一部の資産価格が上昇しているように見える」
「望ましくないインフレに対処するためのツールがある」

25 日 05:55 ロバートソン・ニュージーランド(NZ)財務 相
「NZ 中銀(RBNZ)は政策決定で住宅価格を考慮へ」

25 日 07:03 クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長
「米景気回復に強気」
「経済には良い勢いがありワクチンは歓迎すべきニュー ス、財政や金融政策支援も多くある」
「インフレ率2%と最大雇用を達成するまで利上げはな い」
「量的緩和の縮小議論は時期尚早」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 25022021 chart 1

<ドル円=200 日移動平均線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯している。4 手連続陰線で反落し た後、孕み線、2 手連続陽線で転換線を上回って引けている ことで、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、200 日移動平均線を支持に押し目買いスタンスで 臨み、同線を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 106.22(2/17 高値)
前日終値 105.87
サポート1 105.45(200 日移動平均線)
サポート2 104.78(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 25022021 chart 2

<ユーロドル=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回っており、一目・雲の中で引けているものの買い シグナルが優勢な展開となっている。抱き線で転換線を上回 って引けていることで、続伸の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.2223(1/13 高値)
前日終値 1.2166
サポート1 1.2102(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 25022021 chart 3

<ユーロ円=2/23 安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。3 手連続陽線で上昇し、転換 線を上回って引けていることで、続伸の可能性が示唆されて いる。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 129.26(2018/12/13 高値)
前日終値 128.83
サポート1 127.96(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 25022021 chart 4

<豪ドル円=2/24 安値をを支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることで、三役好転 の強い買いシグナルが点灯中。5 手連続陽線で上昇し、転換 線を上回って引けていることで続伸の可能性が示唆されて いる。
本日は、2 月24 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 84.87(2018/2/23 週高値)
前日終値 84.34
サポート1 83.16(2/24 安値)
fx morning 25022021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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