FX Morning 06/25/2021

【前日の為替概況】ドル円110.69 円まで反落、米10 年債利回りが一時1.47%台へ低下

24 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4 営業日ぶりに反落。終値は110.87 円と前営業日NY 終 値(110.96 円)と比べて9 銭程度のドル安水準だった。米長期金利が低下に転じたタイミングで一時110.69 円と日通し安値を更新した。ロンドン16 時(日本時間24 時)のフィキシングにかけてはドルを買い戻す 動きが広がり、110.91 円付近まで下げ渋った。

「バイデン米大統領はインフラ投資計画で超党派の上院議員グループと合意した」との報道を受けて、 ダウ平均は一時350 ドル超上昇した。ナスダック総合とS&P500 は史上最高値を更新するなど、米国株は 上値を試す展開だったが、為替相場への影響は限定的だった。

ユーロドルは小反発。終値は1.1932 ドルと前営業日NY 終値(1.1926 ドル)と比べて0.0006 ドル程度 のユーロ高水準だった。欧州時間発表の6 月独Ifo 企業景況感指数が予想を上回ったことで、景気回復を 期待したユーロ買いが先行。時間外の米10 年債利回りが低下に転じたこともユーロ買い・ドル売りを後 押しして、22 時前に一時1.1956 ドルと日通し高値を付けた。

ブラード米セントルイス連銀総裁は、「金融政策は上向きのインフレリスクに備える必要がある」「イン フレリスクは予想よりもさらに強くなる可能性がある」と述べたほか、カプラン米ダラス連銀総裁は「イ ンフレ率は2021 年3.4%、22 年2.4%を予想しているが、これらには上振れリスクがある」との考えを 示したが、目立った反応は見られなかった。

ユーロ円は4 営業日ぶりに小反落。終値は132.28 円と前営業日NY 終値(132.32 円)と比べて4 銭程 度のユーロ安水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は方向感が出なかった。

メキシコペソは上昇した。WTI 原油先物価格の上昇を受けて、産油国通貨とされるペソには買いが先行。 メキシコ中銀が予想外の利上げに踏み切ったこともペソ買いを促し、ドルペソは一時19.7167 ペソ、ペソ 円は5.62 円までペソ高に振れた。

メキシコ中銀は金融政策決定会合を開き、政策金利を4.00%から4.25%に引き上げることを決めたと 発表。予想は据え置きだった。声明では「インフレに対するリスクバランスは上向きに偏っている」「イ ンフレ期待への悪影響を回避するため、金融政策スタンスを強化する必要があると判断」などと指摘した。

【本日の東京為替見通し】ドル円、今夜の米5 月個人消費支出(PCE)価格指数控え動意薄か

本日の東京外国為替市場のドル円は、今夜発表される米5 月個人消費支出(PCE)価格指数を控えて動 意に乏しい展開が予想される。

2012 年1 月25 日のFOMC で発表された声明文「長期目標及び政策方針」において、「個人消費支出(PCE) 価格指数」に基づく年間2%のインフレ率が、長期的に見て連邦準備理事会(FRB)の責務に最も一致し た水準だと判断している、とインフレ目標2%の指針とされた。現状のインフレ率の上昇は「一過性」の ものだと主張しているパウエルFRB 議長も、「FRB のインフレ目標は、個人消費支出(PCE)価格指数であ り、消費者物価指数(CPI)ではない」と強調しており、5 月のインフレ率に要注目となる。

PCE とCPI は、消費者が「財とサービス」に支出する価格の変化を追うという点では共通しているが、 幾つかの重要な点で異なっているため、CPI には上方バイアスが生じる。

FRB が、価格変動が激しいエネルギーと食品を除いた「コア指数」ではなく「総合指数」としたのは、 短期的な物価動向を見るにはコア指数が良いが、長期的には総合指数が適切と判断したものと思われる。 また、CPI を採用しなかった理由は、上方バイアスが生じる傾向にあるからだとされる。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、111.00 円にドル売りオーダー、本日のNY カットオプショ ン、111.10-20 円に断続的にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、111.30 円にドル売りオーダ ー、超えるとストップロス買い、111.50 円にはドル売りオーダーが控えている。下値には、110.60 円に ドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、110.50 円にドル買いオーダー、25 日と28 日のNY カ ットオプションが控えている。

ドル円のテクニカル分析では、3 月31 日の高値110.97 円(RSI:81.63)を上抜けて111.12 円まで上 昇したものの、オシレーター系の相対力指数(RSI)は、高値を更新できていないことから、逆行現象(ダ イバージェンス)となっており、上昇エネルギーの枯渇に要警戒となる。テクニカルポイントは、上値が 2020 年3 月26 日の高値の111.30 円、下値は、一目・転換線110.42 円と一目・基準線109.84 円となる。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○08:30 ◎ 6 月東京都区部消費者物価指数(CPI 生鮮食料品除く総合、予想:前年比▲0.1%)

<海外>
○07:45 ◎ 5 月ニュージーランド(NZ)貿易収支
○08:01 ◇ 6 月英消費者信頼感指数(Gfk 調査、予想:▲7)
○15:00 ◇ 7 月独消費者信頼感指数(Gfk 調査、予想:▲4.0)
○17:00 ◇ 5 月ユーロ圏マネーサプライM3(予想:前年比8.5%)
○19:30 ◎ デコス・スペイン中銀総裁、講演
○21:30 ◎ 5 月米個人消費支出(PCE、予想:前月比0.4%)
◎ 5 月米個人所得(予想:前月比▲2.5%)
☆ 5 月米PCE デフレーター(予想:前年比3.9%)
☆ 5 月米PCE コアデフレーター(予想:前月比0.6%/前年比3.4%)
○23:00 ◎ 6 月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:86.5)
○23:00 ◎ カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
○26 日00:35 ◎ メスター米クリーブランド連銀総裁、講演
○26 日02:00 ◎ ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
○26 日04:00 ◎ ウイリアムズ米NY 連銀総裁、講演
○スウェーデン(夏至祭)、休場

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

24 日06:14 ローゼングレン米ボストン連銀総裁
「インフレを巡るリスクは高まっている」
「金融市場は持続的なインフレを示していない」

24 日10:34 李・韓国中銀総裁
「秩序ある金融政策の正常化が今年始まる」
「インフレ圧力が高まっている」

24 日15:59 黒田日銀総裁
「景気は基調としては持ち直し、先行きは回復していく」
「強力な金融緩和を粘り強く続ける」

24 日20:04 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
「0.10%の政策金利を全会一致で決定」
「資産購入の据え置きを賛成8・反対1 で決定」
「ホールデン委員が国債を8250 億ポンドに縮小すること を主張」
「目標へ明確に到達するまで引き締めは行ない」
「ダウンサイドリスクは低下」
「2021 年のGDP 見通し、3 月見通しより1.5%引き上げ」
「消費者物価はエネルギーほか商品価格の上昇により 目標の3%を上回ると予想」
「インフレ率の上昇は一時的」
「インフレ期待は引き続き落ち着いている」
「5 月以降、世界のGDP 成長率、特に先進国は予想を 上回る強さを示している」

24 日22:28 バーキン米リッチモンド連銀総裁
「数カ月間の物価上昇よりも相対的な物価の安定の方 が重要 」
「景気刺激策により家計の純資産が増加」

24 日22:51 ロシア外務省
「英軍艦の黒海における挑発的な行動について、英国 大使に強く抗議した」
「英国がこのような行為を繰り返すようならば、いかなる 結果にも全責任を負うことになる」

24 日23:50 国際通貨基金(IMF)
「エルサルバドルのビットコイン導入、依然としてマクロ 経済や法的な懸念は残る」
「融資についてIMF とエルサルバドルの話し合いは継 続」

25 日00:21 ポートマン共和党上院議員
「共和党上院リーダーのマコネル議員が超党派のインフ ラ案を支持するかはまだ決定されていない」

25 日00:23 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁
「インフレ率は来年と再来年に約2%に低下するだろう」
「経済活動再開は想定よりも速いペースで進んでいる」
「急速な経済活動再開がボトルネックと賃金上昇を招い ている」

25 日00:50 シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理 事
「足もとの経済データはとても強い」
「賃金圧力はまだ見られない」
「パンデミックの経済的な影響は長期に渡る」

25 日02:06 ブラード米セントルイス連銀総裁
「金融政策は上向きのインフレリスクに備える必要があ る」
「インフレリスクは予想よりもさらに強くなる可能性があ る」

25 日02:16 カプラン米ダラス連銀総裁
「インフレ率は21 年3.4%、22 年2.4%を予想しているが、 これらには上振れリスクがある」
「需要は堅調で今後もこの流れは続くと予想」
「インフレはより多くのセクターに広がっている」
「経済が力強く成長しているのは良いニュース」

25 日03:11 メキシコ中銀声明
「利上げ決定は全会一致ではなかった」
「理事会の2 人のメンバーが4.0%で据え置きを支持」
「インフレに対するリスクバランスは上向きに偏ってい る」
「ヘッドライン・インフレは22 年第3 四半期中に目標の 3%に収束すると予想」
「インフレ期待への悪影響を回避するため、金融政策ス タンスを強化する必要があると判断」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 25062021 chart 1

<ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、三役好 転の強い買いシグナルが点灯中。逆行現象(ダイバージェン ス)で反落が警戒されるものの、転換線を上回って引けてい ることから反発の可能性が示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 111.30(2020/3/26 高値)
前日終値 110.87
サポート1 110.42(日足一目均衡表・転換線)
サポート2 109.84(日足一目均衡表・基準線)
fx morning 25062021 chart 2

<ユーロドル=転換線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。孕み線で反発してい るものの、転換線を下回って引けていることから反落の可能 性が示唆されている。
本日は、転換線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1998(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 1.1932
サポート1 1.1848(6/21 安値)
fx morning 25062021 chart 3

<ポンド円=6/23 高値を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の上で引けていることから、買いシ グナルが優勢な展開となっている。しかし、高値圏での孕み 線で反落し、転換線を下回って引けていることから続落の可 能性が示唆されている。
本日は、6 月23 日の高値を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、 同水準を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 155.16(6/23 高値)
前日終値 154.37
サポート1 153.40(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 25062021 chart 4

<NZ ドル円=転換線を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の中で引けていることで、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。しかし、4 手連続陽線で上 昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性が 示唆されている。
本日は、転換線を支持に押し目買いスタンスで臨み、同線 を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 79.40(6/3 高値)
前日終値 78.28
サポート1 77.52(日足一目均衡表・転換線)
fx morning 25062021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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