FX Morning 08/25/2021

【前日の為替概況】米10 年債利回り1.25%でドル弱含み、対円109.41 円、対ユーロ1.1765 ドル

24 日のニューヨーク外国為替市場でドル円は小幅ながら続落。終値は109.65 円と前営業日NY 終値 (109.70 円)と比べて5 銭程度のドル安水準だった。原油や銅、鉄鉱石などコモディティ価格の上昇を 背景に、資源国通貨買い・ドル売りが強まると、円に対してもドル売りが先行。米長期金利の指標である 米10 年債利回りが1.25%台まで低下したことも円買い・ドル売りを促し、22 時過ぎに一時109.41 円と 日通し安値を更新した。

ただ、109.40 円より下の水準には断続的に買いオーダーが観測されており、売り一巡後は下げ渋る展 開に。米10 年債利回りが1.29%台まで上昇したことも相場を下支えして、109.75 円付近まで持ち直す場 面があった。

27 日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控える中、積極的な売買は手控えられたようだ。 NY 午後の値幅は10 銭程度と非常に小さかった。

なお、23 時発表の7 月米新築住宅販売件数は70.8 万件と予想の70.0 万件を上回ったものの、前月分 が70.1 万件へ上方修正されたこともあり、前月比の伸びは1.0%上昇と予想の3.6%上昇を下回った。8 月米リッチモンド連銀製造業景気指数は9 と予想の24 より弱い内容となった。

ユーロドルは3 日続伸。終値は1.1756 ドルと前営業日NY 終値(1.1745 ドル)と比べて0.0011 ドル程 度のユーロ高水準だった。対資源国通貨中心にドル安が進んだ流れに沿ってユーロ買い・ドル売りが先行。 24 時前に一時1.1765 ドルと17 日以来の高値を更新した。もっとも、米長期金利が上昇したこともあり、 積極的に上値を追う動きは限られた。

ユーロ円は小幅ながら3 日続伸。終値は128.91 円と前営業日NY 終値(128.85 円)と比べて6 銭程度 のユーロ高水準。ユーロドルの上昇につれた買いが先行し一時129.01 円付近まで値を上げたものの、買 い一巡後は128 円台後半で値動きが細った。27 日の米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジ ャクソンホール会議)を前に様子見ムードが広がった。

【本日の東京為替見通し】27 日のパウエルFRB 議長講演「経済見通し」控えて動意薄か

本日の東京外国為替市場のドル円は、27 日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB 議長の講演「経 済見通し(The Economic Outlook)」を控えて動きづらい展開が予想される。

ドル円のテクニカルポイントは、一目均衡表の転換線(※過去9 日間の中心値)が109.79 円、基準線 (※過去26 日間の中心値)が109.76 円、雲の上限が110.13 円、下限が110.11 円に位置している。移動 平均線は、5 日線が109.70 円、21 日線が109.78 円、90 日線が109.74 円に位置しており、節目の110 円 付近に収斂しつつある。

本日のドル円のオーダー状況は、上値には、109.90 円にドル売りオーダーと本日のNY カットオプショ ン、110.00 円にドル売りオーダー、110.10-90 円には本邦輸出企業からの月末に向けたドル売りオーダー が断続的に控えている。下値には、109.00-40 円に断続的にドル買いオーダーが控えている。

8 月27 日のジャクソンホール会合では、パウエルFRB 議長が、米連邦公開市場委員会(FOMC)での多 数派となりつつある年内のテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始に言及するのか否かが注目されて いる。

市場の話題としては、17 日に米連邦準備理事会(FRB)のハト派だったカシュカリ米ミネアポリス連銀 総裁が「年末時点でのテーパリング(量的緩和の縮小)について、労働市場のさらなる進展次第だが、妥 当とも捉えられる」と述べて、タカ派への転向を示唆したことが挙げられる。さらに、20 日には、タカ 派だったカプラン米ダラス連銀総裁が「新型コロナウイルスのデルタ変異株の感染拡大が収まらず経済の 進展に悪影響を及ぼすようであれば、資産購入プログラムのテーパリング(段階的縮小)開始は遅いより 早めの方が望ましいとした自身の見解を調整する可能性を否定しない」とややハト派的な発言をしたこと も、話題になっている。

ハト派だったパウエルFRB 議長が、7 月FOMC 議事要旨で圧倒的多数(most)が年内のテーパリング開 始を支持していたことで、テーパリング開始に言及するのか、それとも、講演テーマ「経済見通し(The Economic Outlook)」に沿った見通しだけに終わるのか、警戒感が高まりつつある。

【本日の重要指標】 ※時刻表示は日本時間

<国内>
○10:30 ◇ 中村豊明日銀審議委員、あいさつ
○14:00 ◇ 6 月景気動向指数改定値

<海外>
○07:45 ◎ 7 月ニュージーランド(NZ)貿易収支
○17:00 ◎ 8 月独Ifo 企業景況感指数(予想:100.4)
○17:30 ◎ デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁、講演
○20:00 ◇ MBA 住宅ローン申請指数
○20:00 ◎ 4-6 月期メキシコ国内総生産(GDP)確定値(予想:前期比1.7%/前年同期比19.8%)
○21:30 ◎ 7 月米耐久財受注額(予想:前月比▲0.3%/輸送用機器を除く前月比0.5%)
○23:30 ◇ EIA 週間在庫統計
○26 日01:00 ◇ 7 月ロシア鉱工業生産(予想:前年比8.2%)
○26 日02:00 ◎ 米財務省、5 年債入札

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。
※指標などの発表予定・時刻は予告なく変更になる場合がありますので、ご了承ください。

【前日までの要人発言】

24 日15:56 ホークスビーNZ 準備銀行(RBNZ)総裁補佐
「0.50%の利上げを検討した」
「需要は予想以上に回復力があることを証明している」
「リスクではなく、コミュニケーションの困難さから利上げ を見送った」

24 日18:43 菅首相
「緊急事態宣言中の解散、法律上はできる」
「各地域の緊急事態宣言・まん延防止の扱い、明日分 科会にかける」

24 日20:12 クランプ=カレンバウアー独国防相
「カブールからの脱出は可能である限り継続する」
「他のテロリストグループによる攻撃の可能性が高まっ ているのを懸念」
「カブールに自爆攻撃を行うテロリストが入ってくるリスク が増大している」

24 日23:51 米国防総省
「米軍のカブール撤収完了には数日必要」

25 日00:33 菅義偉首相
「アフガニスタン撤退でG7 諸国と綿密連携する」

25 日00:34 バイデン米大統領
「アフガニスタン撤退期限8 月31 日を維持する」

※時間は日本時間

〔日足一目均衡表分析〕

fx morning 25082021 chart 1

<ドル円=雲の上限を抵抗に戻り売りスタンス>
陰線引け。一目・転換線は基準線を上回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けているものの、売りシグ ナルが優勢な展開となっている。2 手連続陰線で下落し、転 換線を下回って引けていることで続落の可能性が示唆され ている。
本日は、雲の上限を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線 を上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス2 110.80(8/11 高値)
レジスタンス1 110.13(日足一目均衡表・雲の上限)
前日終値 109.65
サポート1 109.11(8/16 安値)
サポート2 108.72(8/4 安値)
fx morning 25082021 chart 2

<ユーロドル=8/20 安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を下回り、一目・雲の下で引けていることから、三役逆 転の強い売りシグナルが点灯している。しかし、3 手連続陽 線で上昇し、転換線を上回って引けていることから続伸の可 能性が示唆されている。
本日は、8 月20 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 1.1787(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 1.1756
サポート1 1.1664(8/20 安値)
fx morning 25082021 chart 3

<ポンド円=基準線を抵抗に戻り売りスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の下で引けていることから、売りシ グナルが優勢な展開となっている。2 手連続陽線で上昇して いるものの、転換線を下回って引けていることから反落の可 能性が示唆されている。
本日は、基準線を抵抗に戻り売りスタンスで臨み、同線を 上抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 151.32(日足一目均衡表・基準線)
前日終値 150.54
サポート1 149.40(8/23 安値)
fx morning 25082021 chart 4

<NZ ドル円=8/24 安値を支持に押し目買いスタンス>
陽線引け。一目・転換線は基準線を下回り、遅行スパンは 実線を上回り、一目・雲の下で引けていることから、売りシ グナルが優勢な展開となっている。しかし、3 手連続陽線で 反発し、転換線を上回って引けていることから続伸の可能性 が示唆されている。
本日は、8 月24 日の安値を支持に押し目買いスタンスで臨 み、同水準を下抜けた場合は手仕舞い。

レジスタンス1 76.74(日足一目均衡表・雲の下限)
前日終値 76.25
サポート1 75.50(8/24 安値)
fx morning 25082021 chart 5

情報提供元:DZHフィナンシャルリサーチ社

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